2022年Q1~Q3 の売上高は15.7%増の267.4億ユーロ
ポルシェにとって『IPOした』という重要な四半期であった2022年の第3四半期(6~9月)の販売は非常に順調であったとの発表が先日ありましたが、Q1~Q3を見てもその売上高もとても好調のようです。
ポルシェAG、そして連結子会社であるポルシェグループ/またはポルシェはグループでの売上高を前年同期より15.7%増加させ、267.4億ユーロ(約3兆9400億円)に(前年同期は231.2億ユーロ)。
これによりグループでの売上高利益率は18.9%を達成(前年同期は15.5%)。
グループの営業利益は、昨年の2021年Q1~Q3の35.9億ユーロから40.6%もの増加を遂げた50.5億ユーロに。
この営業利益の増加は主に1台あたりの収益が大幅に増加したこと、為替レートの影響、そしてグループ売上高の増加によるものと言われています。
2022年1~9月までの間にポルシェが生み出した自動車部門でのネットキャッシュフローは32.7億ユーロ(前年同期は28.8億ユーロ)。
ポルシェAG | 2021年Q1~Q3 | 2022年Q1~Q3 | % |
グループ売上高 | 231.2億ユーロ | 267億4000万ユーロ | +15.7% |
グループ営業利益 | 35.9億ユーロ | 50.5億ユーロ | +40.6% |
グループ売上高利益率 | 15.5% | 18.9% | |
Automotive 純キャッシュフロー | 28.8億ユーロ | 32.7億ユーロ | +13.6% |
ポルシェの出荷台数は2022年9月末までの間にわずかに増加。その数は221,512台。これも前年同期比2%増(前年同期は217,198台)。
グループのファイナンシャルサービス部門である『ポルシェファイナンシャルサービス(Porsche Financial Services/PFS)』は、2022年1~9月間に売上高24.7億ユーロ、営業利益3.01億ユーロという堅実な業績。
ちなみに前年同期のPFSの売上高は23.2億ユーロで、営業利益は2.27億ユーロであったので、それぞれ6.0%と32.7%の増加。
ポルシェAGとしては、まだまだグローバルサプライチェーンの混乱だったり、車を生産する為の部品不足などの課題が残されている&さらには従業員たちにIPOボーナスが支払われる(2022年第4四半期)ことも決定しているのを入れても、2022年も全体を通して良い見通しをたてられているそう。
売上高利益率の中期的な目標は約17~19%で、長期的な野望としては20%を達成することを目標にされています。
出典:(公式)Porsche AG on track with strong results
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