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ポルシェGT部門責任者、『MTを残すことは非常に重要』と語る

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ポルシェのGTカーからはすぐにマニュアルトランスミッションがなくなることはない

現在(アメリカにおいて)、新車でマニュアルトランスミッションの車を購入できるのは29モデルだけとなっているそうです。

その29モデルのうちポルシェで対象となっているのは「718」と「911」のみ。

しかしながら、現時点においては718は次世代からはEVになると言われていることもあり、そうなると残るは「911」のみに。

そういった状況の中、ポルシェGTカー部門の責任者であるAndreas Preuninger氏がスペインで開催された911 GT3の発表会でアメリカの自動車メディアMotor1に対し「911には当面の間、少なくとも1つのマニュアルバージョンが用意される予定」と発言されたことが記事になっていました。

さらには「個人的な観点から、MTであることは常に非常に重要だった」と語り「私はドライバーズカーとしてはMTの方が好き。サーキットで走る時にシフトチェンジすることも気にならないよ、まあPDKの方が速いことはわかっているけどね」とも。

現時点で992.2型ポルシェ911モデルでMTが選べるのはカレラTとGT3のみ。

最新のGT3では(アメリカの顧客では)羽つきGT3では46%の顧客がMTを選択、GT3 ツーリングパッケージでは75%がの顧客がMTを選択しているとのこと。

アンドレアスさんいわく、彼は991世代の頃からすでにMTの復活を考え始めていて、それを実現したのが911 R。911 Rは多かれ少なかれ現在も使用されているギアボックスの開発プロジェクトであったそう。

さらに彼は

「MTは軽量なので燃費向上と排出量削減に貢献し、マニュアルギアボックスの内部抵抗はPDKよりも大幅に低いことからハンドルに伝わるパワーも大きくなる」

「クラッチシステムの油圧を生み出すパワーパックは必要ない。また抵抗となるウェットサンプを通る2つのクラッチも存在しない」

「現実世界ではMT車はPDK車よりもガソリンの消費量が少なく、つまりは排出量も少ない。これが事実」

と続けています。

というわけでGT3においてはMTトランスミッションが今後も採用される見込みとのこと。

ただ現代の排ガス規制下でこのエンジンを存続させるためには排気管に4つの触媒コンバーターを使用する必要があり、かつ502馬力を維持するために新しいカム、異なるスロットルボディ、その他のいくつかの小さな変更を追加する必要があったとのことで、これがかなり大変なことだったそう。

最後にアンドレアスさんは「(MTでは)9,000rpmの高回転のICEエンジンと相まってめちゃめちゃ楽しい要素になっている。私自身も私たちもこの車ではエンターテイメントビジネスの世界にいる。これは単なる移動手段ではなく、私たちは人々の笑顔のために作らなければならない」とも言われていました。

カレラSからMTがなくなってしまったのはなぜだかわかりませんが、まだまだこれから先もしばらくの間は可能な限り少なくともGTカー(=GT3)にはMTという選択肢を残してくれそうな感じのようです^^

出典:Keeping the Manual Is 'Super Important,' Says Porsche GT Boss

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