新しいインフォティメント・システムを搭載
完全なる電気自動車であるフルEVマカンが2024年にデビュー予定。
これまでもそのEVマカンのスパイショットなどはいくつか見られてきたわけですが、今回ポルシェ自身がEVマカンのインテリアを公開。
それと同時にパワートレインについての詳細情報も少し提供、さらにはメディアに対してプロトタイプによる高速走行体験も実施されたとのことなので、その内容を見ていきたいと思います。
内容はポルシェが発表された内容を受けて海外メディアが掲載されたものとなります:
- 運転席にあるデジタル・インストルメントクラスターは12.6インチ
- インストルメントクラスタの左側に丸いエンジンスタートボタン
- 右側には992から始まったシェーバー型のシフター
- ダッシュボードの中央部分には10.9インチのタッチスクリーン、アンドロイド搭載の新しいインフォティメントシステムが表示される
- ソフトウェアはドライバーが鍵を持って車に近づいたことを検知するとすぐに起動する為、シートベルトを締めるまでに準備が完了
- スポティファイ、アマゾンミュージック、YouTubeなどのサードパーティーとの互換性あり
- これらアプリはスマートフォンと同じようにダウンロード可能
- オプションで助手席側のダッシュボードに搭載できる10.9インチタッチスクリーンでこれらアプリでビデオをストリーミング再生したりすることも可能
- 運転席から助手席のスクリーン画面は見えない
992(MY21)のPCMは起動するまでに凄く時間がかかって困ることもあったりするので、シートベルトをつける頃までに起動してくれるのであればそれは最高。
公開されたインテリアもちゃんと時間が「9:11」になっていたり、助手席画面ではダカール、スポーツクラシック、911SCのポルシェ動画だったりが表示されているのがなんとも良いですね^^↓
- アンドロイドオートとアップルカープレイの両方ともの互換性が標準搭載
- Googleマップ、またはAppleマップを使用する場合、サードパーティーの地図をマカンに送信することが可能
ちなみにポルシェでマカンシリーズのインフォテイメント&コネクティビティに関するマネージャーであるMiriam Mohamad氏の話によると、ポルシェオーナーの85%以上がアップルユーザーとのことです。
そ、そうなんだ…(アンドロイドユーザーな私)。
- EVマカンは拡張現実ヘッドアップディスプレイを搭載する初のポルシェモデルとなる
- これは矢印などのインタラクティブな色分けされたシンボルを使い、ナビゲーションの方向やその他の情報を提供するというもの
- ヘッドアップディスプレイはドライバーの約33フィート(約10メートル)前方の大きな87インチディスプレイに相当するデータを投影するとのこと
- EVマカンはアウディと共同開発したプレミアム・プラットフォーム・エレクトリック・アーキテクチャ(PPE)を採用
- プラグイン充電システムも搭載されている
- タイカンと比較してバッテリーパックのエネルギー密度は23%高く、エネルギー含有量は215%増加
- 12個のモジュールはすべて修理および交換可能
- フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン設計であるとポルシェは説明(上部ウィッシュボーンはステアリング軸をさらに外側に移動させるために2つの別々のリンクに分割されている)
- リアはマルチリンク設定
- リアに偏ったハンドリングを提供するように構成されたデュアルモーター全輪駆動パワートレインを搭載
- 重量配分はフロント48%、リア52%に調整
- スチール製スプリングとパッシブダンパーが標準装備
- マカン初となる後輪ステアリングシステムが利用可能、ポルシェ・アクティブサスペンション・マネジメント(PASM)とエアサスペンションはオプション
- ホイールサイズは20~22インチの範囲
- 車の最も重たい部分である100kWhのリチウムイオンバッテリーが乗員下に搭載されていることで重心が下がる
- 911みたいと感じることはないかもしれないが、フロントヘビーのSUVだと感じることもないと思われる
- ポルシェからEVマカンに関する技術的な仕様の発表はまだされていない
- 現時点でわかっているのは最上位モデルは約603馬力と1,000Nmのトルク
- 現在のマカンよりはるかにパワーは増すが、同じく重量も増す
- 800ボルトの電気構造により最大270kWの充電が可能になるが、航続距離はまだ不明
- 発売時には11kWの車載A/C充電器が付属、さらに大型ユニットも準備中
- タイカンとは違い2速ギアボックスはなく、シングルスピード・トランスミッションを介してホイールに接続されている
- これはEVマカンの加速と最高速度の目標を達成する為に多段変速機を使用する必要がなかったから
- ライプツィヒのテストコースでポルシェの開発ドライバーが運転する助手席体験をさせてもらった感想は、広々とした室内と高い座席によりSUVだとわかるけれど、それがなければ車高の低いクーペに乗っているのと同じかもしれないと思えるものだった
- まるで外科手術のような正確さで曲がる(4輪ドリフトも可能)
- EVマカンのブレーキはサーキットのストレートを3桁のスピードで走っているところからも問題なく停止させることが出来る、ただしペダルの感覚がポルシェの自然なものなのか、いわゆる電気モデルによくみられる人工的なものなのかはまだわからない
- 電気モーターは最大240kWで回生可能
ドイツ・ライプツィヒで生産されることになるEVマカンは、2024年中にデビュー予定で、発売は2025年モデルとなる可能性が高いとのこと。
しばらくの間はEVマカン発売開始後もICEマカンも販売されることになるので、まだまだICEマカンを購入されたい方も大丈夫^^
と言いつつ、やっぱりEVマカンも見てみたい。新しいもの好きなので~(笑)。
出展:
◆Porsche Macan EV's interior shown off, and we go for a high-speed ride
◆The Porsche Macan EV Will Have Over 600 HP
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