フル電気自動車化される718ケイマンと718ボクスター
アメリカの車雑誌である『Car and Driver』が、ポルシェの718に関する情報を色々集めているとのことで、その内容が書かれていました。
写真は先日発表されたポルシェ・ミッションRです。
今回書かれていた内容は以下の通り:
- 718シリーズはフル電気自動車になる(確定情報とのこと)
- フルEV718 (以下、EV718)はローンチが2024年、そしてアメリカでは2025年に販売開始予定
- EV718はシングルスピードドライブとなる
- パワーについてはまだわからないが、現在の718くらいとなるエントリーレベルバージョンではモーターはリアに搭載される
- さらにパワーがある上位バージョンのEV718はフロントモーターを持つことになり、718として初の全輪駆動となる
- パワーがある上位バージョンは911の領域に達することになり、911とさらに似通ってくる部分があるものの、技術開発は根本的に違うものとなるので、718が911とカニバリゼーションを起こすことはない(電気自動車とガソリン車の違いという観点からも)
- 911と推進する技術が異なるということから、911はもしかしたら2030以降も内燃機関を保持し、ハイブリッドにさえもならないことを意味している可能性もある
- EV718は今後もボクスターとケイマンという2つのモデルが継続される
- EV718になってもボクスターのルーフはファブリックトップのまま
- ボディスタイルは現在の718とそんなに変わらないが、ヘッドライトはタイカン(またはミッションR)のような形状になる
- 先日発表されたミッションRコンセプトはEV718のデザインに近く、あれをもう少しスケールダウンし、大きなエアロをなくし、見た目ももう少しおとなしくした感じになるのでは
- 内装についてはまだわからないが、未来的なものになると思われる
- EV718のユーザーインターフェース設計は、ポルシェが最も重要な市場と言っている中国の顧客をベースに考えられるはず(中国での718の顧客の平均年齢はなんとたったの31歳。若い!よって、若い世代にウケるものになるのでは)
- EV718の車重は重たくなることが懸念されるが、目標とされている車重は3650ポンド(約1,655キロ)以下
- プラットフォームはPPEよりもはるかに優れると言われる新開発のスポーツカープラットフォームになる予定
- 航続距離は最低でも250マイル(約402キロ)で、さらに延ばしたいと考えられている(現在、航続距離と充電性能の両方の向上に取り組み中)
- EV718発売後も、ガソリン車の718も並行で販売可能、ただしいつまで生産出来るかは今後の排気ガス規制ユーロ7によって決定される
まだまだ内容に変更は出てくるかもしれませんが、現時点ではこのような感じでフル電気自動車化する718の情報が出されていました。
EV718は何気に結構楽しそうだなと思っているので、なかなか楽しみです^^
出典:2025 Porsche 718 Will Be Electric and 'The Most Modern Porsche'
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