ポルシェ本社の人事
Auto Motor und Sport(ドイツ語)からのレポートによると、現在のポルシェAGの社長であるオリバー・ブルーメ氏が、どうやら次期フォルクスワーゲンの社長に指名されるということです。
いや、びっくり。
ちなみに、現在のフォルクスワーゲンCEOであるヘルベルト・ディース(Herbert Diess)氏も、そのままVWグループの全体のオペレーションをコントロールする立場として残るそうで、日々のVWブランドのマネージメントをオリバーブルーメ氏にまかせていく、という形になるようです。
今回、ブルーメ氏がVWのCEOに抜擢されたのは、VWが現在抱えている2つの問題に対応してもらうためと言われています。
その2つの問題というのが、ソフトウェアの問題がレポートされ、プロダクションに遅れが出ているVWのMk8ゴルフと、ID.3(ハッチバックの電気自動車)。
ポルシェ次期社長はショコダ・オートのベルンハルト・マイヤー氏
そして、ではポルシェのCEOはいったい誰になるのかというと、現在、VWのSkoda (シュコダ・オート)の社長であるベルンハルト・マイヤー(Bernhard Maier)氏になるのが濃厚とのお話。
このベルンハルト・マイヤー氏は、2015年にショコダのCEOになる以前はポルシェで、セールス&マーケティングのトップを務めていた方であるそうなので、ポルシェのCEOになることはそんなにおかしな話でもなく、逆によく内情もわかっているものと思われます。
正式な人事発表はまだですが、すでに報道されているので書きました。オリバーさん、素敵だったのにぃ。
今後のポルシェ911の方向性
社長が変わると、その組織の動きも変わってくることが良くも悪くもあるわけですが、今後のポルシェはどうなっていくのでしょう?
例えば日本においても、今まではワールドプレミアされたモデルについての日本国内におけるその新モデルの情報が出てくるのは、プレミアされてから結構な日数がたってからであったのですが、ポルシェジャパンの社長が変わったことによってか?、最近ではワールドプレミアされた新モデルも、その発表日からほぼ遅れることなく日本でも発表(受注開始、価格発表、コンフィギュレーターの公開など)がされるようになりました。
また、国内からでも左ハンドルの選択も可能になってきています(モデル自体にMTトランスミッション車が用意されていても、まだ日本ではMT販売はないというものもありますが、これも近いうちに変わっていかないかな?と期待中^^)
…と、社長が変わると色々変わることもあるかと思うのです。
ここで私の疑問。
それは、現在の911開発責任者である『Mr.911』であるフランク-シュテファン・ヴァリザー氏と現ポルシェCEOのオリバーブルーメ氏が、今後の911の方向性、あり方について意見が食い違っているのではないかと思っていたことについてです。
参照記事:ポルシェ911は992後期からハイブリッド化するのか?今後についてポルシェCEO vs Mr.911で対立している?
先日もまた、Mr.911が「次期ポルシェ911の為に新しいエンジンを作る」とオーストラリアのメディアに語られました。
これも、オリバー氏の了解を得ないで話されているのではないか?などともちょっと思っていたのですが、でも、もし実はMr.911がすでに社長がベルンハルト・マイヤー氏に交代することを知っていて、そちらとの話が進んでいるからこそ、ちょこちょこメディアに色々な話を出していたのだとしたら…。
次期ポルシェの社長に就任するのではと言われているベルンハルト・マイヤー氏ですが、もともとやはりメカニックの方。
履歴を見てみると、オリバー・ブルーメ氏よりも、よりメカニックよりな感じがしました(私の勝手な意見です)。
となると…実はオリバー氏よりも、マイヤー氏の方がMr.911と考え方が似ているのでは…ん、だから、オリバー氏をさしおいて色々発表していた…?
ははは、深く考えすぎですね!すみません、私の勝手な推測です^^
出典:
◆Blume soll VW-Markenchef werden
◆VW, Porsche brands to get new bosses in management shuffle
◆Volkswagen and Porsche to get new brand bosses, reports suggest
◆"We aim to present convincing arguments"