『Fastest Vehicle Slalom』でギネス記録
すご~い。
なんと16歳の女の子が、2020モデルのポルシェ718スパイダーで、まっすぐに並べられた50個のコーンの間を左右にぬって走って行く、スラローム走行のタイムで過去の記録を塗り替え、2020年9月2日にギネス記録に認定されたとのこと。
今回、測定されたギネス記録挑戦への条件は『15.05メートル間隔に並べられた50個のコーンを1個のコーンに当たることなく、最速のスラローム走行タイムを出す』というもの。
ちなみに、これまでの記録は中国の方が所有していた「48.11秒」。
この記録を、16歳の女の子は0.5秒以上うわまわる「47.45秒」という記録を出して、見事に新記録達成となったのでした。
こちらの記録を出した女の子、クロエちゃん(Chloe Chambers)と言うそうで、アメリカはNYのハドソンバレー育ち。
お父さんとF1を見たり、パパによってレース仕様に仕上げられたポルシェ944ターボで一緒にオートクロスしたりして育ってきたとのこと。
そして彼女自身、8歳の時にはすでに地域のチャンピオンとなり、その3年後には州のチャンピオンにもなっています。すごい!車をあやつるセンスがあるのでしょうね~!!
もちろん、クロエちゃんは車の運転自体がとても好きみたいで、さらには、競うということも好きで、自分が何かの頂点にたてるということ楽しまれているようです。
今回使われたポルシェ718スパイダーは、718のラインアップで最もパワフルであるもので、以下がスペック:
- 4リッター水平対向6気筒NAエンジン
- 420馬力@8,000rpm
- 6速マニュアル、後輪駆動
- 0-100kmが4.4秒
- ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)/アダプティブバンパー付きで車高を通常の718ボクスターより30㎜ダウン
- タイヤはミシュラン・スポーツカップ2
スラローム走行で記録を達成する為には、ドライバーは走行中に勢いを失わないように適切なバランスを見つける必要があると言われています。
走行スピードを落とさない為には、オーバーステアになりすぎても、アンダーステアになりすぎてもダメという、とにかく超適切な車の扱いが必要になる、と。
実際にこの記録を達成した時の動画を見てみたのですが、もう、なんというか最初は
「あ、これ、実は1度感覚をつかめたら、ひたすらあとはその繰り返しでいけそう」
って、見ている分には簡単に思っちゃったりしたわけですが(失礼すぎる)、コーンをいくつかすぎた時点で「あ、やっぱり無理」ってなりました。←当たり前。
このペースと、この左右に車を操る感覚を今からずっと先にある50個分のコーンにおいて、1回のミスもなく走って行かなければならないなんて、どれだけの集中力と忍耐力と、技術。
感動しました…の前に、見ていて酔いそうになりました^^
そして、最初に見た時に一見「出来そう?」なんて失礼すぎる思いが頭の中を横切ったわけですが、そこですぐに思い出したのがポルシェ・トラックエクスペリエンスというポルシェの運転教室みたいなプログラムで、以前スラローム走行をやらせて頂いた時のこと。
その時、目の前に並んでいたコーンはもちろん50個もなく、たったの数個であったのですが、それでも…あ、思い出した。
私のスラローム走行はめちゃめちゃヘロヘロ運転で、まったくスピードも出せなければ、無駄なくコーンを回避する走行も出来ていなかったんだった(笑)。これです↓
自分がやった時のあまりのスローなヘロヘロ運転を思い出し、より一層、彼女が成し遂げた今回のスラローム走行タイム記録の凄さがわかったのでした^^
アメリカはNY州で16歳と言えば(私が知っている法律が変わっていなければ)、公道を走る為の普通自動車免許が取得できるようになる年齢かと思います。
こちらのクロエちゃん、きっと16歳になってやっと普通免許も取れて、これからは普段の生活でも車に乗ることが出来るようになっているのではないかと思われます。
彼女が今後、どういうことをしていきたいのかはわかりませんが、車を操る技術はどんどん磨かれていきそうですね~。
こちらがギネス認定された時のスラローム走行記録。
最後、運転しおわったあと、やっぱり酔ったのでは?って思っちゃったのですが、いや、私じゃないんだから(笑)、違いますよね。緊張からの解放と、やりきった安堵感と喜びかな。
何にしろ、新記録達成おめでとうございます^^ すごいです!
出典:
◆(公式)The record-breaking teen
◆(公式)New Guinness World Records™ Title Achievement for Fastest Vehicle Slalom