この日のインストラクターは影山正美さんと千代勝正さん
まずはだいぶ前の話に戻りますが、2021年にポルシェのドライビングレッスンであるポルシェ・トラックエクスペリエンス(PTX)のパフォーマンスクラスに参加させて頂いた時のインストラクターさんの1人が影山正美さんでした。
参照記事:ポルシェトラックエクスペリエンス・パフォーマンスに参加:PTX 2021
その時の私はまだまだ911を踏み切れていないことも多かったのですが、この時影山さんから「スラロームもアクセルは全部全開で!大丈夫、行けるから!」と言ってもらえたことで、自分の中で変にひるんでいたところを超えることが出来たという経験をしていました。
またそれだけでなくその時PTXが開催された袖ヶ浦フォレストレースウェイを影山さんの運転で走って頂けるという助手席体験(992型)もさせて頂いたのですが、その時の体験がまた本当に感っ動で。
影山さんに乗せて頂いた体験が現時点の私にとって最も印象に残っているもので、体験させて頂いた時は走り出してすぐから「こんなにもアクセルもブレーキもフルに全開で踏むことの繰り返しなの??」と驚き、影山さんが全身を使ってアクセルもブレーキも踏んでいるというか「え、そんなに?」というか、とにかくもう「え、あ、なんていうか知らない世界…何から何まで全然違う」という世界を見せて頂いて、体感させて頂いて本当に本当に感動したのです。
この時のPTXでの体験は私にとってとても大きく、なんていうのかな、私が女性だからとかそういうのを関係なく「出来る、大丈夫」とプッシュしてくれたこともとても嬉しかったし、影山さんがいうなら「私でもきっと出来る」と思い込ませてもらえる熱意というか、そういうのが物凄くあって本当に「またこの方から学びたい」ってその時すごーく思ったのです。
そして知ったのが影山さんが開催されているドライビングスクールである「Masami Meeting」。
PTXのあとにすぐにでも参加させて頂きたいと思ったわけなのですが、残念ながらちょうどその頃はコロナがまだまだ大変な時期であった為、マサミミーティングの公式サイトも更新がされておらず、私が確認できる限りでは申し込みが出来なかった(開催されていなかった?)のです。
それから待つこと早数年。
そろそろレッスン再開されているのでは?と思って公式サイトを拝見させて頂いたところ…あ!やってる!!
2023年には3回開催とのことで、直近では筑波サーキットでのレッスンがあったのを発見し「やっと行ける!!」という思いで申し込ませて頂きました。
夫にも是非この影山さんの教え、走りを体験してもらいたいということもあり夫にも「行こうよ~」と誘って夫婦参加^^
夫はフェアレディZ(Z34)、私は黒カレラ(991.2ベースモデル)での参加です。
内容の濃い、出し惜しみのない座学
筑波サーキットでのプログラムは午前中が座学&ジムカーナ場でのトレーニング、そして午後がTC1000に場所を移してサーキット走行というもの。
まずは座学から始まったわけですが、この座学がなんとも凄い。
とてもわかりやすく、何がどう大事でそのために何をどうすべきということを丁寧に教えて下さいました。
以前、私が砂子塾のリアエンジン搭載車限定プログラムに参加させて頂いた時に木下みつひろさんがめちゃめちゃ熱く語って下さり感動したことがあったのですが、今回の内容もまさにみつひろさんが熱く語られていたのと同じ部分についてを今度は影山さんが熱く語って下さいました。
参照記事:2022年広場トレーニング納め!砂子塾@富士スピードウェイP2
「凄い、同じことを教えてくださっている(=やっぱりそれが重要)」という感動と理解があるうえで、それでも影山さんと木下さんでは微妙に教えが違う部分もあって、それはそれでそれぞれから「なるほど」と理解できるものでありとにかく学びが大きかったです。
プロドライバーの方からこんなにも細かく丁寧に色々と教えて頂けるなんて贅沢すぎるというか、私の頭では処理しきれないくらいでもったいないのではと思えるくらいのインプットをして下さるのです。
さんざん座学でまずは色々なことに対する「理解度」と、それをもって「今日は何を得ようと思って頑張れば良いのか」ということを理解してから実践です。
まずはジムカーナ場でオーバルでのレッスンとなったわけですが、マサミミーティングでは散水がないのです。
よって、今まで散水された状態でのオーバルしか体験したことがなかった私からするとつっこんでいって自分の中でのいつものタイミングで「ブレーキ!」ってすると物凄く手前で止まりすぎてしまって思わず自分でも笑ってしまったくらい。
路面状況とかをまったく考えずに走っていることがわかってしまう結果です…が、そういうのも実際にやってみることでウェットとドライではこんなにも車の挙動が違うのかということも実感できたので、ドライ路面でのレッスンというのも新鮮でした。
午前中の実践は、砂子塾に比べると走行時間は短く(砂子塾は部活(笑))「これで終わり?」というくらいではあったのですが、それでも1回1回がなんというかより集中する感じなのでいつもより疲れたと思えるくらいでした^^
…疲れたのは私がただ老化しただけ?わかりません(笑)。
続いてはランチ。なかなかのボリューム。
そしてこの日、私としては大失敗だったことが1つありました。失敗というか失態。反省点。
それが「この日はTC1000を走るとわかっていたのに、TC1000について何も予習してこなかった」ということ。
これもう大反省点でしょ。せっかくの数少ない走れるレッスン日だったというのに。
ランチ後はTC1000に場所を移し、今度は実際にTC1000を走ることになるわけですが、5~6月は色々と忙しくてまったくもって事前にTC1000について理解する時間を取ることが出来ていなかったのです。
なので急遽ランチを頂きながらTC1000のコースを見て(それが初めて見るコース図!)、一生懸命コースを頭に叩き込みました。
コースは覚えたものの、どう走るのが良いかまでの理解が出来ておらず本当に反省(私は事前にある程度理解しておかないと、なかなかその場ですぐ対応できない)。
あああ、もう車でこうして実践できる機会って多くないのでその1回1回を大切にしなければいけないのに、今から走るコースについて何も学んでこなかっただなんて大反省案件すぎる。
そんな反省をしながらTC1000に着いたらキリンさんがいたのでちょっと癒されました^^
初めてのTC1000走行体験
TC1000に移動したあとは、また座学から始まる午後レッスンに参加です。
この日、影山さんの他にもう1人のインストラクターとして教えて下さったのが千代勝正さんでした。
千代さんは私が応援しているS耐の22号車、EBIチームワイマラマのドライバーさんでもあるし、DDRでお会いしたという偶然があったりで勝手に親近感を持たせて頂いているドライバー様ということもあり^^、今回千代さんに教えて頂けることもこの日とても楽しみにしていたことの1つでした。
参照記事:レーシングシミュレーターショップのD.D.Rで千代勝正さんと会っちゃった
いざ走行となる時にはピットを使わせて頂けたので、ド素人の私としては自分の車をピットにいれてそこからサーキットに入っていくという体験だけでもうワクワクなおのぼりさん(笑)。
コース覚えたてのTC1000ですが、今から走ることにワクワクが止まりません。
で、結論。
TC1000を走ってみた…というか、走り始めて最初のコーナーですでに「うわ」ってなっちゃいました。
というのもコースを覚えているとかそういう以前の問題で、タイヤがつるつるすぎました。あああ。
リアタイヤがつるつるになってきていたのはわかっていたのですが、最後の最後に今回のトレーニングでタイヤを使い切ってから新しいタイヤに変えようというケチケチなマインドでいたのです。だってタイヤって高いし…。
そうしたら、あまりにつるつるすぎてTC1000を走るには怖い、怖い。
コーナーごとに滑る感じ。
だったらコーナーで滑らせて曲がっていけば?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私にそんな技術があるわけがなくとにかくコーナーごとに「滑った→制御→立て直し→次!滑った→制御→立て直し」の繰り返し。
走行を終えて千代さんのところに行った時にも、上から見て下さっていた千代さんから「なんだかすごく滑っていませんでした?」と一言目に言われたくらいの走行になってしまいました。
ケチりすぎた~。これもまた後悔。もっとちゃんとしたタイヤで走るべきだった。機会損失。逆にもったいなかった。
実際に影山さんが私の車を運転してTC1000を走って下さる同乗走行もあったのですが、その時の影山さんも私の黒カレラを運転され始めて最初のコーナーでもう「おお。これは(リアタイヤ)結構きてますね、あははは(笑)」って(笑)。
というわけで、私が下手に無理して事故ったりして他の方にご迷惑をおかけしても申し訳ない限りですし、自分自身でも怖いと思うレベルでは走れないので無理せずに走りました。
それなのになんだか走っていると、自分で呼吸がはぁはぁしてくるのがわかったくらい、いつも以上の緊張感があって疲労困憊。
過去に何かしらのドライビングレッスンに私とご一緒して下さったことがある方はご存知かと思いますが、私、とにかく1分1秒も無駄にしたくないのでずっと走っていることが多いのです。
休憩とかほぼ取らずに、走って良いと言われている時間内はとにかく走る。
でもこの日のTC1000は明らかに数周したらタイヤもダメになってくるし、私自身もダメになってきたので(笑)、全部の時間を使いきれずにあがったりしちゃいました。
今回のTC1000走行は自分の事前準備における反省点があった走行となってしまったわけですが、それでもめちゃめちゃ楽しかったことには変わりなく本当にすっごーく楽しい1日でした^^
数字的な結果としては、私の初めての筑波サーキットTC1000走行となったこの日のタイムは『46.441』。
ううう。黒カレラ(991.2 ベースモデル/スポクロなし)に申し訳ない(涙涙)。(あとは夫の方が断然速かったのでそれも悔しい(笑))。
ちなみにこの日他にいらっしゃったポルシェさんたちはめちゃめちゃ速くて、弾丸のように目の前を走り抜けられていく姿がすっごーくカッコ良かった!!
もちろん、他のお車たちも皆さんカッコイイのですが、私がポルシェ好きなのでついついポルシェに目がいってしまって^^
そして同じ車なのに、乗って頂いたら「これは全然違う車なのではないか」と思えてしまうくらいに素晴らしく車を操り走られるプロドライバーの方々も本当にカッコイイ。
それはもう、待機時間にこっそり車内から影山さんと千代さんが会話されている姿をみつめていたりする変態も出来るわけです(私)^^
最後は(私は入らなかったのですが)、お車たちも一緒に集合写真の撮影。
とにかく今回は「コースをきちんと理解してから来なかった」というのと「タイヤのコンディションが悪すぎた」の2点を反省し、また今度いつかTC1000を走らせてもらおうと心に誓ったのでした。
こうして少しでも自分に言い訳がない状態で走りたいと思えるようになったのも成長かな^^
スポーツ走行する時におしりの下に敷いている滑り止めシートも何度か使ってへたってきた気がするのでここもケチらず買い替えたいと思います(って、これ100均商品)。
次回コースをしっかり覚えて、かつちゃんとしたタイヤでまた走りに来たいと思います。それでもまたタイムが同じままだったらちょっと恥ずかしいですが~(笑)。
でもとにかく絶対にまたTC1000走りたいのでいつか絶対にまた来る!!
ちなみに物凄く踏ん張って走る為、翌日はめちゃめちゃ筋肉痛でした。
影山さん、千代さんにはこの日1日を通して色々なことを教えて頂き本当にとっても感謝です。学びが多かっただけでなく、とても楽しい時間をすごすことが出来ました。
またスタッフの皆さまのサポートもとても手厚く、かつ親切な方ばかりでこちらにもとても感動しました。
影山さん、千代さん、運営スタッフの皆さま、そしてご一緒させて頂きました参加者の皆様、ありがとうございました^^
最後に1つ。
すべてが終了してさあ帰ろうと筑波サーキットをあとにする前にお手洗いに行ったら、男性用トイレの入口上にツバメの巣がありました。
なので思わず撮影していたら撮影しているところを数名の男性の方に見られて「何かあります?」と。
ツバメがいることで「ああ」となったので良かったのですが、最後の最後に男子トイレ入口を盗撮している変質者みたいになって終わるところでした(笑)。
※本当に入口すぐで誰からも見える場所なのでお手洗いの中まで入ったとかではありません、念の為^^
あ~楽しかった。また日程があう時に参加させて頂きたいなと思います^^
こうして黒カレラでいっぱい走ったあとに思うことはやっぱり私は黒カレラが大好きということ。
こういう機会に毎回何かしら少しずつでも自分なりに黒カレラのことを理解していけることも楽しくて楽しくて。
ポルシェ911に、黒カレラに出会えて本当に幸せです。
続き(タイム『44.005』が出せました^^)→ ドライビングスクール:Masami Meeting参加で2回目の筑波TC1000走行
Masami Meetingにご興味ある方はこちらからお申込みが可能ですので是非!↓
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