テスラオーナー、Marques Brownlee氏によるタイカンレビュー
アメリカの有名なYou Tuberの1人であるMarques Brownleeさん。2020年9月の時点で、彼のYou Tubeチャンネルの登録者は1,210万人となっています。
彼は過去に様々なIT企業(マイクロソフト、Google、Facebookなど)のトップへのインタビューをされたりと、テクノロジー系のガジェットレビューなどを中心に活動されている方。
最新テクノロジーに興味がある方だけあってか、所有されている車もテスラ(過去にイーロンマスク氏とのインタビューもされている)という、テスラオーナーなのです。
そんな「テスラオーナー(テスラ大好き)」な彼が、今回、約2週間の間ポルシェタイカンターボを貸してもらって、タイカンを体験。
今まで、さまざまな方によるタイカンの試乗レビューが公開されてきていますが、それらに対するコメントなども、テスラオーナーの人からの意見は結構厳しく、結局のところ最初から「ポルシェタイカン?いや、テスラの方がいいでしょ。タイカンは高いし。」となることが多いように感じます。
まあ、自分が好きな車のことは「こっちの方がイイ」となるのはとっても理解できることですし、そうなるのもわかります^^
さて、ではテスラオーナーの彼が感じた、ポルシェタイカンの印象はどうだったのでしょうか。
彼いわく、車は「数値だけで語れるものではない」としていて、フィーリングを大切に考える彼。
そんなMarquesさん、約2週間のポルシェ試乗をしたことで、ポルシェタイカンへ非常に好印象を持ったということを動画の始まりから言われています。
まずは「ポルシェのデザインもとってもいいね」ということで、このヘッドライトなんて「超Sweet」と。
わ~か~る~!
タイカンのこのヘッドライトに初めて向き合った時、カッコイイのになんて優しい目をしているのだと感動しました。
Sweet、うん良い表現だと思います。(←盲目な、公平性のない私の意見なので無視して下さい(笑))。
さらには「ボディカラーが白だとさらにいいよね」とも。
やはりこれは、最初のコンセプト段階のミッションEのイメージも大きいのかな。
彼が運転しながら言われているのは、「同じ電気自動車として、テスラとはまた全然違う」ということ。
何が違うかというと「ポルシェタイカンは、電気自動車というよりも(テスラより)もっと、トラディショナルな車っぽい=ガソリン車っぽいフィーリングだ」と言われています。
タイカンのインテリアは高品質
インテリアに関しては、レイアウトはテスラの方が好きだけれど(下の写真はテスラ)、クオリティはタイカンの方が圧倒的に良い、と。
その高品質なインテリアを見てみましょう、ということで紹介してくれているのですが、最初に彼が言ったのが「うん、この車のインテリアはビーガンなんだけどね」。
ビーガンって(笑)。
レザーフリーなレーステックスやエコニール(Econyl)のことを指しているのだと思いますが、それをビーガンって表現するの好きかも^^
でもどうしよう、私めちゃめちゃ肉食だからビーガンはあわないのかな…と意味不明なことを考え始めちゃった(そこは悩むところではない)。
16.8インチのディスプレイがあることに触れ…
タッチスクリーン・コントロールになっているボタンたちを紹介。
ドアシル部分もプラスチックではなくてメタルなのがいいよね、と語り…
とにかく、そのタイカンの内容のクオリティの高さを紹介されています。
ヘッドレストも調整可能なだけでなく、
シートのこの部分も調整できるので、身長にあわせて調整することが出来るという細かいこだわりに感動されているテスラオーナー。
あとはこちらのドライビングモードを変更できるノブが、ダイヤルであることにも感動されていて「これがいいね、このノブが!」と。
360度自分の車を、まるで他の人の車を見ているかのように見ることが出来るのも良いと言われています。そして、この360度見られる画面では、タイカンは実際のボディ色に関わらず必ず白のタイカンになっているそうです。
そうなのね?まあ、そこまでこだわらなくてもいいか…。
エアコンの送風方向なども細かくタッチスクリーンで調整可能。これは後部座席も同じくです。
これこれ、これが私は知らなかったことの1つですが、オプションでステアリングを温められることが出来るものがあるわけですが、このステアリングを温める為には、ここの黄色の丸の部分にボタンがあって、そのボタンを押すことによってステアリングの温めが開始になるそうです^^
こんなところにボタンが仕込まれているのですね。
あと、ここも知らなかった~!!
それはこのセンターにあるカップホルダーのすぐ隣にあるセンターコンソールの小物入れ。
ここを開けると、なにやら側面にあるのがわかるでしょうか?
これこれ↓ そう、ここってスマホをワイヤレスで充電できるようになっているそうで、ここにスマホをセットすれば自動的に充電開始。
センターコンソールの中で、しっかりとスマホがホールドされてのワイヤレス充電なので、タイカンでどんな加速をしてもスマホが車内にふっとんでいくことがないという、完璧に考えられたワイヤレスチャージングステーション。
これいいな~! (※確認しましたが、日本仕様車では未対応だそうです。残念(2020.9.28時点))
テスラとタイカンの航続距離と充電ステーションネットワーク
続いては、航続距離についての話にうつります。
ガソリン車の場合はMPG (miles per gallon)でその燃費を表す(日本の場合は、ガソリン1リットルあたりに何キロ走るかが指標になりますね)。
それが、電気自動車の場合はWH/MI (ワットアワー/マイル)になるということで、この数値は低ければ低い方が良いわけです。
※動画内ではマイルで話されているので、マイルで書いています。
その数値で実際に走った感覚でテスラとタイカンを比較すると、平均してテスラは350、タイカンは400ということで、まあ、一般にも言われている通りの結果で、燃費的にはテスラの方が良いとのこと。
あとはポルシェに関してはファーストチャージャーのシステムを使えば、あっという間にフル充電されるのは良いけれど、まだまだ充電ネットワーク(がある場所の数)と言う点ではテスラに劣ると言われています。
検索してみると、ある特定の地域(アメリカ東海岸)における、こちらがタイカンが利用できるElectify Americaのスーパーチャージングステーションの場所(黒い丸に見えるポイント)。↓
それに対して、テスラのチャージングステーションは以下の赤いポイントで、かなりの多さを確認することが出来ます↓
彼いわく「テスラはせっかくテスラのスーパーチャージング(チャージングステーション)をみんな使っていいよと言っているのだから、ポルシェとかも使わせてもらえばいいのに、どうしてそうしないんだろうね?」みたいなことを語られています。
実際、他のYou Tuberの方が仕様をハッキングしてテスラのチャージングステーションからタイカンの充電をしたこともあったようで「出来ないことはないよね」と。※あくまでもYou Tuberの方が実験的にやったことですので、やらないで下さいね!!
これが他のYou Tuberの人がテスラから充電した時の画像のようです↓
が、実際のところ、テスラのスーパーチャージングを使う為には、テスラ独自のチャージャー(ポート部分?コネクション?)を使わなければならないように出来ているそう。
つまりは結局のところ、スーパーチャージングを利用させてもらう為には、充電部分を車メーカーは「テスラ仕様」にしなければならないようで、そうなると他メーカーがそこをすべてテスラにあわせていくというのは、なかなかしなさそうですよね。
イーロンさんも「みんな使っていいのに~」と言いつつ、充電部分をテスラ独自のものにしているところがビジネスマン。(というのは私の勝手な見解)。
タイカンはドライビングエクスペリエンスに重きを置いている
そしてまた動画内で走り始める彼なわけですが、とっても嬉しいことに彼が語った言葉は「いまある電気自動車の中でベストドライビングな電気自動車は…タイカンだよ」と。
テスラオーナーの方が、テスラ大好きな方が、そう語られたのですよ!!たった2週間のタイカン体験で。
とにかくポルシェが作る車はやっぱり「スポーツカー」だそうで、そこが電気自動車になっても、やっぱり「スポーツカー」なフィーリングがあるようです。
んーーさすがタイカン。さすがポルシェ。
ガソリン車じゃなきゃイヤ!って思っていた私でさえも、このタイカンは、きっと「さすがのポルシェ」と思わせてくれるのだろうなという期待から、電気自動車にも期待を持たせてくれるモデルになっています。
2ギアボックスを持つポルシェタイカンのギアチェンジの音
で!!
彼が「スポーツプラスモードにすると、加速音が宇宙船みたいなんだよ」と話し、それを聞かせてくれるわけですが、彼いわく「もしかしたら違うかもしれないけど、タイカンの2つのギアが変わる瞬間の音が聞こえる気がするんだよね」と(動画約11:40くらいから加速音→ギアチェンジ音へ)。
「やってみよう。ほら、(加速)10マイル、20マイル、30マイル、40マイル…」
「ほら、ここ!音が変わったでしょ」って。
彼自身も「これがギアが変速する時の音なのかどうかはわからないけれど、そういう風に聞こえるし、そういう風に作られているのかもしれない。でもそれがイイ」とのこと。
タイカンはリアビューカメラも洗っちゃう
ステアリングを温めるボタンの場所の他に、まだ知らなかったタイカンの機能がもう1つありました。
それがこちらのリアのナンバープレート上部あたりについているカメラのこと。
この、黄色く丸した部分ですが↓、カメラのナナメ下になにやら黒い突起があります。なんだと思います、これ??
こちら、こうやって車内からぽちっとすると…
ぶしゃ~!!!って、なんか出てきた~!!すっごい出てるし(笑)。
そう、こちらはなんとリアビューカメラを洗ってくれるウォッシャー液が飛び出してくるところだったのです。
リアビューカメラまで洗う機能がついているだなんて…タイカン、なかなかサービスが細かい^^
結局、テスラとタイカンどっち?
最終的なまとめとして「タイカンは、ドライビングエクスペリエンスについてよく考えられていて、それが本当に素晴らしい」と、フル電気自動車であっても、ポルシェとしてのスポーツカーであるタイカンのフィーリングに大絶賛。
テスラとタイカンのどちらを選ぶか?と自問した結果、彼は「スーパーチャージャーがあるなら(=充電ネットワークがもっとテスラのように充実しているのであれば)タイカンを選ぶね」と。
よって、彼の決断としてはテスラのスーパーチャージャーステーション、充電ネットワークの充実度合いからまだ今後もテスラに乗る意向ではあるものの、車本体だけを考えた時にはタイカンを選択するという結論だったわけです。
テスラ大好きの現行テスラオーナーの方で、かつ有名なYou Tuberで影響力がある方が、こんなにも堂々と「ポルシェタイカンは最高、凄い」と大絶賛するというのは本当に凄いことだと思っていて、それだけ彼が本音で「タイカン、イイ!」と思ったのだろうなと思いました^^
こちらが動画です↓
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