久々に見入ってしまう動画に出会いました。
まったくポルシェには関係していないのですがお時間ある方は是非。LiDAR(ライダー)の技術についてわかる動画となっています。
LiDARとはLight Detection and Ranging(光による検出と測距)の略で、レーザー光を使って物体までの距離を測定する技術のこと。
動画ではこれについてとてもわかりやすく説明してくれているのですが、まず最初にその技術を使って試したことというのが『ディズニーランドのスペースマウンテンの構造を計測しちゃおう』というもの。

法的に問題はない(ディズニーのルールには反していない)と言われつつも、かなりギリギリの線での実験(?)をされていて、これ、しばらくしたらこのディズニー部分が問題になって動画消されるのではないかなと思っちゃうわけですが。

とにかくこのLiDAR計測器をスペースマウンテン内に持ち込み、実際にライド中に計測することで完全なるスペースマウンテンの構造をゲット、3Dプリントでその模型まで作ってしまいました。

つまりここで言えるのはLiDARは物凄いスピードで、かつ人間の目から見たら真っ暗な暗闇の中でも関係なくレーザーで周囲を計測、感知できるということ。
それを理解したうえでの続いて車を使った実験に移ります。
自動運転(オートパイロット)で有名なテスラは現在のところまだLiDAR技術は使わずカメラと人工知能による自動運転であり、この動画はその技術の差を見る実験。
LIDAR搭載のレクサスSUVテスト車両と、テスラの2台で色々な自動運転によるテストを行います。

最初は普通に「道路の真ん中に少年がいた場合」にそれぞれの車が少年を感知して車を緊急停止させるかどうかというありきたりの実験からスタート。
もちろんこのくらいはテスラも当たり前のようにテストされているわけですから問題なく車は少年の前で停止しました。

しかしこここから少年が道の真ん中に立っている時の他の条件がだんだん厳しくなっていきます。
例えば人間の目では前が見通せないくらいの濃霧の時に少年がいたら車は感知して緊急停止出来るのか、とか大雨で見通せない時、逆光(または強い光)で前がまぶしくて見えない時…などなど。

そして最後の最難関であり、この実験の1番の目的と言われている「目の前に続く道路のように見えるけれど実際には作られた壁」に対して車が緊急停止出来るかどうかの実験にうつります。
このような感じで道路全体に設置された壁には先を行く道路が描かれており普通に車を運転してきていたらそのまま走れると思ってつっこんでしまいそうなもの。

横から見るとこのようにばっちり壁で、その奥には一応少年も。

結果がどうなったかというと、LiDARの方は全体をレーザーでばばばーっと計測しているのでこういったものも検知↓

このように「あれ、何か障害物があるね?」というのをしっかり把握し、車は壁の前で緊急停止しました。

しかしながらテスラの方は普通に道があると判断し…

壁に激突、さらにその向こう側にいた少年にもぶつかってしまいました。

というわけで結果としては以下の通り:

もちろん、実際には「そんな濃霧の時には自動運転に頼らないでしょ」とか「こんな壁があることなんて通常であれば想定される状況ではないから関係ないでしょ」と思われるかもしれませんが、それでもやはりこの「めちゃめちゃ速い光の速度で暗闇や悪天候でも瞬時に周囲の物体を把握出来る」ことは、より車運転の安全につながるかなと思える動画でした。
改めて今の色々な技術を知ると面白いな~^^
こちらが動画となります(18:53)↓