第7世代ポルシェ911 (991)の生産終了
2019年12月20日に、ポルシェから発表された1つの悲しいフレーズ。
『Last Porsche 911 of the 991 generation comes off the production line』
そう、ついにポルシェ911の第7世代である「991型」のすべての生産が終了し、991型がもう生産ラインにのることがなくなったのです。
あ。なんでしょう、この悲しい感じ。
991の世代が終わって、これからのポルシェ911は992型になるということは、もう1年以上も前からわかっていたことで、今ではもうすでに、992型のポルシェ911にも沢山街中で出会うようになっているのに。
「ポルシェ911のこれからは992だね」って、頭では理解していたのに、自分でも「992欲しいな~」なんて気軽に考えていたくらいなのに。
それなのに、改めて「991の生産が終了しました」って聞くと、なんだかもう…悲しすぎます。ああ、もうなんだか今、海の底。
本当に寂しいというか、悲しいというか。あーーーもう、なに、この悲しさ。
ポルシェ991の総生産台数は233,540台
第7世代のポルシェ911である「ポルシェ991」は、最初の1台から最後の1台が生産されるまでの間、その生産台数の総数は「233,540台」となったそうです。
ポルシェ本社のリサーチ&開発チーフのMichael Steiner氏も、悲しいとコメントされています。でも、それと同時に(991のことを)誇りに思う気持ちでもいっぱい、とも。
そうですよね、悲しいけれど、やっぱりポルシェ991のことを誇りに思いつつ、次に進んでいかなければ…ですよね。
ポルシェ991 最後に生産された1台はスピードスター
そして、最後に生産された1台である991は、ポルシェ911 スピードスターであったそうです。
ポルシェ911の1つの世代の最後に出されるモデルがスピードスターということであれば、最後に生産された1台がスピードスターというのも納得です。
というより、もうすでに納車待ちの方などのスピードスターたちも、すべて生産完了したということなのですね。
そっちにもちょっとびっくり^^
最後の1台はポルシェ911スピードスター、ヘリテージデザインパッケージ。
なんとも、最後の最後を飾るのにふさわしい1台な感じがします。
ポルシェ991シリーズ概要
991の最後の1台が生産完了したことを受け、ポルシェ991のシリーズに関する簡単な振り返りもポルシェから出されていたので、見てみたいと思います。
ポルシェ991は2011年から始まった
991型のポルシェ911は、2011年に発表。
前世代の911からすると、991を構成する90%くらいがすべて新しく変わっていて、大幅な開発が行われたとのこと。
そして、革新的なアルミニウム-スチールの複合材料で作られた軽量ボディにより、前世代よりも「軽くなった」初めての911であったそうです。
2012年にはカブリオレ登場。軽量マグネシウムがクーペのような美しいカーブラインの屋根(ルーフ)を作ることに成功。
ポルシェ911タルガ
2012年末にはポルシェ911タルガも発表。
991のタルガは、Bピラーの代わりに特徴的な幅広いフープがあり、ボタンを押すとループ前部が自動的に後部に格納される造り。
ポルシェ991 ターボ
991ターボでは、初めてアクティブ・エアロダイナミクスとパーティキュレートフィルターが装備されたターボエンジンを採用。
ポルシェ911 50thアニバーサリーエディション
2013年には、ポルシェ911の50周年を記念し、限定装備を施している限定モデルを発表。
50周年記念モデル『50th アニバーサリー・エディション』として全世界で1,963台が生産されました。
50周年記念モデル、かっこいいな~。
ポルシェ911R、ポルシェ911T、ポルシェ911GT3
2016年には自然吸気(NA)のポルシェ911Rが発表に。
さらには2017年には、ポルシェ911Tと、さらにはツーリングパッケージも用意されたポルシェ911 GT3が発表されました。
こちらがポルシェ911カレラT ↓
100万台目のポルシェ991
100万台目のポルシェ911(991としての総数ではなく、ポルシェ911として100万台目が、991カレラSとして作られたもの)は、非売品の記念モデルとしてつくられ、そのボディカラーは、フェリー・ポルシェ氏の最初のポルシェ911のように、 アイリッシュ・グリーンで、内装(シート)にはペピータ柄。
さらには同じ年に、Porsche Exclusive Manufakturにより、ポルシェ911 ターボS エクスクルーシブシリーズが発表。
607馬力の、美しいゴールデンイエロー・メタリックのボディカラー。
ポルシェ911 GT2 RS
さらには、2017年にポルシェ911 GT2 RSが700馬力で登場。
自然吸気(NA)のこちらのモデルに続いて、同じくNAモデルであるポルシェ911 GT3 RSが520馬力で登場。
ポルシェ911 スピードスター
最後にはポルシェのスポーツカー70周年を記念して、軽量構造である4リッターNAエンジン、6速マニュアルトランスミッション、510馬力をほこる…ポルシェ991世代の最後のモデルとして君臨する、ポルシェスピードスターが発表されたのでした。
ポルシェ911の歴史
最後の最後に、ポルシェ911の全世代についての簡単な911歴史のまとめ画像も掲載されていましたので、こちらも見てみたいと思います。
1963年~1973年 オリジナル・ポルシェ911
生産台数:111,995台
1973年~1989年 ポルシェ911 Gシリーズ
生産台数: 198,496台
1988年~1994年 ポルシェ911 964型
生産台数: 63,762台
1993年~1998年 ポルシェ911 993型
生産台数: 68,881台
1997年~2005年 ポルシェ911 996型
生産台数: 175,262台
2004年~2012年 ポルシェ911 997型
生産台数: 213,004台
2011年~2019年 ポルシェ911 991型
生産台数: 233,540台
これからのポルシェ911
ポルシェ911の991世代。
もう新しく生産されることがないのかと思うと、本当に寂しい気持ちになってしまいますが、素敵な991世代のポルシェ911は、まだまだこれから何十年にもわたり、世界中色々なところで走り続けることと思います。
私の大好きな愛車であるポルシェ911も、991世代。まだまだ大切に乗り続けたい。
そして、これからどんどん進化していく新しいポルシェ911に、さらなる期待をしていきたいと思います^^
(でもやっぱり、なんだか悲しくて泣ける…)
出典: (公式) Last Porsche 911 of the 991 generation comes off the production line