Ferrari Racing Days 2023 @FSW
2023年7月1日~2日に富士スピードウェイにて『フェラーリ・レーシングデイズ 2023』が開催されました。
フェラーリ・レーシングデイズ(FRD)の富士スピードウェイでの開催はコロナ前の2018年以来、5年ぶり(鈴鹿では日本で4年ぶりに2022年に開催)。
私はその2018年の時に初めてフェラーリ・レーシングデイズに参加させて頂いたのですが、その時も素晴らしいフェラーリの世界観を感じとても楽しい体験をさせて頂いていました。
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今回も参加です。
本当にこれほど身近に『フェラーリ』を楽しめる場はなかなかないと思えるイベントなのです。
いつも頭の中が「ポルシェ、ポルシェ」ってなっている私でさえもFRDに行ったら頭の中は一気に全部「フェラーリ、フェラーリ」に書き換えられてしまうほど、どっぷりとフェラーリの世界を楽しめる感じ。
今回の我が家はファミリードライブやパレードランに参加することもなかったので、朝早くから行く必要もなくのんびりのスタートでした。
FSWが近づいてくるにつれ色々なフェラーリに出会い始めるので、こういうところからしてテンション上がってきちゃう。
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今回のように「特に走行プログラムに参加しない」というイベント参加方法って、これはこれでいいなと思いました。
走行プログラムに申し込んでいると、走行前にブリーフィングがあったり走行準備→走行時間…とちょこちょこと結構な時間を取られますが、特に何もないとのんびりイベント全体を楽しめるので。
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もちろん走行プログラムに参加するのも楽しいわけですが、こうしてたまには何もしないのも良いな~というのが新しい体験でした^^
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というわけで、今回はイベント中たっぷり時間があるので色々とゆっくりフェラーリの世界につかって楽しませて頂きました~。
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FSWからの帰り道(夕方)はほぼ100%渋滞することがわかっているので、自動運転を使うことが出来るM3が最も便利という判断からこの日のFSWまではBMW M3で。
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さっそく会場の方へと近づいていくと、見えてきましたフェラーリたち。
平ベったいお車たちが並んでいます(言い方)。カッコイイの、フェラーリ。ホントに。
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あれ、この2台は296GTBと296GTSではありませんか。
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こうして296のGTBとGTSが隣同士に並んでいる姿をこんなにも早く見ることが出来たのはちょっと嬉しい^^
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まずは受付をするためにどんどん奥の方へ向かって歩いていくわけですが、すべての案内、掲示などはすべてフェラーリ仕様。
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巨大なピレリのブースはいかにもイベント会場っていう感じでこういうのでさえテンションあげてくれます。
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受付があるクリスタルルームは2Fなので、2Fにあがると上から見ることが出来る景色もまた全部フェラーリで。
どこを眺めてもワクワクです。このサポートトレーラーだけでもなんかもうカッコよすぎて大興奮。
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こちらが上から見渡せたフェラーリ用パーキング。当たり前ですがフェラーリだらけ。
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ラウンジ@クリスタルルーム
そしていよいよ受付についた…って思ったのですが、今回は特に会場に着いた時に受付の必要はありませんでした。
事前に発行されていたQRコードがあるので、クリスタルルームに入る時などにそのQRコードをチェックしてもらったら入れる仕組みでした(毎回入るたびにチェックが必要)。
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クリスタルルームの中はこのような感じで、赤メイン+黒でまとめられています。
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フェラーリ・デイトナSP3
その中央にはフェラーリ・デイトナSP3の展示。
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こちらのお部屋ではフィンガーフードと飲み物が用意されています。
会場に到着してすぐの、まだランチが始まる前の時間帯にはパンもありました。フィンガーフードがちょこちょこ食べられて美味しかったので、結構食べちゃった^^
フェラーリのイベントで出される食べ物たちって、私が参加させて頂いてきたメーカーイベントの中では一番美味しいのです。
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クリスタルルーム内には他にもネイルサービスや、ピレリのお姉さん、それにポルトローナ・フラウの出展や…
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リシャール・ミルの出展も。
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リシャール・ミルでは「まったくもって買えません~」とお店の人と話していたのですが、お店の方が立派なカタログをくださいました。
後にも先にも私の人生においてきっとこれが唯一のリシャール・ミルとのつながり(笑)。
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FRDでは観戦することが出来る走行プログラムが沢山
FRDではF1 Clienti、XX ProgrammeそしてFerrari Challenge JAPANといった走行プログラムを観戦することが出来るのが大きな魅力の1つ。
クリスタルルームからはこのあと始まるフェラーリチャレンジに向けての準備が着々と進んでいる様子が見えました。
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こういうレース開始前の時間も好き。
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走行開始まであと3分という時間になってきたので、ここでクリスタルルームを出て3Fへと上がります。
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3Fからフェラーリチャレンジがスタートするのを眺め、久々に聞く「レースの音」に興奮。やっぱりいいな~。最高。
ただ、思っていたより少し速度控えめ?と思ったのですが、聞いたところこの日はめちゃめちゃ快晴のすっごく暑い日だったことから路面温度が高いため、速く走りすぎてもタイヤがタレてしまうとのことで「速く走らないといけない、でも速すぎてタイヤがダメになってはいけない、その丁度よいところを探りながら出来る限り最も速く走る」というコントロールが必要な難しい状況であったとのことでした。なるほど。
そんなフェラーリチャレンジを上から観戦することが出来た3Fにも、参加者たちがゆっくりすることが出来るスペースが用意されていました。
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この3Fスペースはだいたいいつの時間帯でも比較的すいていたので穴場感^^
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さらにこの3FにはVenchi ジェラートが頂けるところも。
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チョコレートとピスタチオの2種類があり、お店の方がピスタチオはシチリア島ブロンテ産100%のものですと教えて下さいました。
どちらも美味しかった~。
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奥にはローマスパイダーの展示。やっぱりローマ、カッコイイ。
我が家のローマはすでに手放してしまったわけですが、本当にカッコ良くてただゆっくり乗っているだけでもラグジュアリー感が半端なくてめちゃめちゃ好きな車でした^^
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3Fにもドリンクサービスはもちろんのこと、ちょっとしたデザートなどが置かれていて自由に頂くことが出来ます。
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やっぱりフェラーリはイタリアだからか?「おなかが空いている状態にはさせないよ」くらいの食べ物に関してはとても充実しているイメージがあります。
食いしん坊の私は、飢える心配がないというだけでもフェラーリイベント大好き(笑)。
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同じく3FにはFOCJ(フェラーリ・オーナーズクラブ・オブ・ジャパン/Ferrari Owners' Club Japan)のスペースもありました。
クラブメンバーのみが入ることが出来、中ではトークショーなども開催されていたようです。
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あとキッズスペースも。
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と、ふとまたサーキットの様子を確認してみると、おおお、F1が出てきてる!!
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フェラーリ・ピットツアー
今回は大変ありがたいことに知り合いの方を通じてピットの中とか色々なところを案内して頂くことが出来ました。ありがとうございます^^
まずはF1カーたちが並ぶこちらから。
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すごい。
ミハエル・シューマッハさんの名前とかが刻まれているF1カーがいっぱいいて「これにご本人が乗られていたのか」と思うと、時を超えて今その車を目の前にしているということに鳥肌がたつ思いでした。
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知識のない私では理解しきれないですが、理解できなくても色々な構造を見せて頂けるだけで感動。
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どちらのF1カーも運転席の上部にあるところにGoProをつけられるようになっていました^^
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さらにはフェラーリXXプログラムのお車たち。
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XXプログラムとは「コルセ・クリエンティ」によるサーキット走行専用車の開発プログラムとのことで、もう私には何を言っているのかわからない次元。
凄いな~。
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だって、そもそもこちらのお車たちのエンジンをかける為にはこれらを使うとのことで…↓
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いや、もう何を言っているのかわからない(笑)。
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さらにピットレーンを歩いて色々と見せて頂きます。
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続いてのピットたちはフェラーリチャレンジに参戦されているお車たちのエリア。
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どちらのお車もカッコ良くて、とにかく皆さん戦ってきた感があるお車たちばかりです。
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中にはこの日の1戦目でのトロフィーを飾られていたり^^
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途中には壊れてしまった車両の修復エリアなどもあり、そこにはバンパーみたいな大きなパーツからネジ1つにいたるような細かいパーツまでがこれでもか!っていうくらいに用意されていて、どのような修復にも対応できるようになっていました。
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そして皆さまが声をそろえて言われていたのは「イタリアから来ているメカニックさん凄すぎ」ということ。
なんでもパッと対応され修復されていっちゃうそうです。
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日本にいるフェラーリのプロの方々が「イタリアのメカニックは凄すぎる」とおっしゃっているわけですから、本当に神の手みたいな感じなのだろうな。
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走られているお車につけられた傷たちが本気で戦ってきた証という感じでステキ。
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フロントが開けらているお車があったので見せて頂いたのですが、当たり前ですがフロントにトランクはなし。吸い込まれそう。
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ランチ@クリスタルルーム
さて、ではここでランチタイムになりましたのでまたここでいったんクリスタルルームに話を戻したいと思います。
ランチタイムにはテーブルがセッティングされ、それぞれ時間差で事前に取ってあった予約の時間ごとにランチを頂きます。ランチ会場に入るにもQRコードが必要です。
QRコードを読み取られた方が「あ、お客様は14時からの回なのでまだです」と言われていた方もいらっしゃったりしたので、間違って違う時間の人が入ってしまって席が足りなくなるということが起きなさそうなのは良いなと思いました。
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この日のランチメニューはこちら↓
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どちらも美味しかったのですが、1つちょっとややこしいなと思ったのがメニューのうち「ドリンクとパスタだけはセルフサービス」というシステム。
飲み物は良いとして、お料理の中でパスタのみがセルフサービスとなると、前菜が運ばれてくる前から最初にパスタを取られている方もいれば、メニューのコース通り途中でパスタを取りに行かれる方もいるので、それを給仕さんたち全員が把握するのは不可能すぎて。
よってどのタイミングで誰に何がサーブされたかに混乱が起き、私も前菜のあとにパスタを取りに行って戻ってきたら、まだメインが来ていないのにもういきなりデザートが出されたので、慌てて「まだメインを頂いてないです~」ってなったり。
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なぜ食事のうち1品だけセルフサービスにしたのかわかりません(笑)。
全部給仕してくれるか、逆にすべてセルフサービスだった方がわかりやすかったかも。あ、全部セルフサービスにしちゃうと「これ美味しいな」って1つの料理をいっぱい食べられちゃうかもしれないからダメかな(笑)。
ランチを終えた頃には写真撮影とパレードランへの準備が始まっていました。
ホームストレートにずらっと並ぶフェラーリたち。凄い景色。
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目の前に広がるフェラーリだらけの光景に驚くこともさながら、私にとってはこの場で先日参加させて頂いたMasami Meetingのスタッフ様と再会したことのほうが驚きでした(笑)。
こんな偶然ってある??
FRDのスタッフとしてこの場にいらっしゃったのですが「この前Masami Meetingにいらっしゃいましたよね?」と言われてお顔を見て「あ!!」ってなりました。なんだかここでまた再会できたのも嬉しかったです^^
その方と出会った時にちょうど見たりしていたのがこちらのセーフティーカーたち。なんとこの日のフェラーリチャレンジのセーフティーカーもフェラーリです↓
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参加者の多くの方がパレードランをされていて会場内が空いているタイミングを見計らって、私たちはピットビルが並ぶ前の駐車場側に設営されていたテント内のツアーをして頂きました。
駐車場エリアにめちゃめちゃ大きなテントが作られていたのですよ。凄すぎる。そしてあとから他の方に言われて「確かに!」って思ったのですが、このテントはばっちり冷房完備↓
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中に入るとプロサングエがお出迎え。
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中には新旧様々なフェラーリたちが展示されていました。
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フェラーリチャレンジの歴史などの展示もあって、フェラーリに詳しくない私にとってはこうしてわかりやすく書いておいて頂けるのは嬉しい。
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そしてこちらの赤い車はデイトナという愛称で知られる365GTB/4↓
このお車に使われていたシートデザインが、今でもフェラーリのシートオプションに残されている「デイトナシート」の始まりなんだそう。
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どれどれ。
おお。本当だ!
車内をのぞき込んでみると、いわゆる「これがデイトナシートです」とオプション選択の時に見るデザインのシートがありました。これがルーツなの~。
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テントの反対側にはフェラーリ・テーラーメイドの紹介がされていました。
購入されるフェラーリの外装から内装まですべてを細かくカスタマイズすることが可能で、世界に1台のご自身だけのフェラーリを作り上げることが出来るサービスであるテーラーメイド。
カスタマイズする項目を追加するたびに「え?」っていうくらいの金額が上乗せされていくので、なかなか気軽には手を出すことが出来ないテーラーメイド^^
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こちらのフェラーリの座席はちょっとクラシックなレザーな感じになっているのですが、これもオールドレザーとかそういうオプションでカスタマイズされているものだそうです。本当に色々細かく選択が可能。↓
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フェラーリ・296GT3
このあと予約してあったフェラーリ・レーシングデイズの公式ピットツアーが始まる時間になったので、そちらに移りました。
ピットツアーは、当たり前ですがピットの中を見学させて頂けるツアーだと思いながら集合場所に行ったのですが、行ってみるとなぜかそこにはいきなり目の前にアンヴェイルされるのを待つ1台のフェラーリが。
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場所を間違えたかなと思っちゃったくらいでしたが、そのあとイタリアから来日されていた方などがフェラーリがル・マン優勝したことなどを話して下さったあと、目の前にある車がアンヴェイルされました。
お披露目されたのはフェラーリ296GT3。カーガイ・レーシングさんのお車。
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アンヴェイルのあとにさらに296GT3の説明をして下さり、そのあとに続いてピットツアーがスタートという流れでした。
ところで、この場で2023年のル・マンの映像が流されたのですがこれがかっこよくて!!
是非大音量にして見てみて下さい(3:23)↓
続いてのピットツアーではさきほど私がめぐってきた色々なところをフェラーリの方が説明をして下さいます。
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こちらのXXプログラムのお車(FXX-K EVO?)は電気モーターがあることから、走行してきた車がピットインした際や走行が終わったあとなどには必ずこの黄色く丸してある部分にある突起部分のライトの点滅が「赤から緑に変わった」のを確認してからしか車に触ってはいけないそうです。
…っていう小ネタ?とかを聞くのも面白い^^
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ピットを巡ったあとは、全員でピレリブースにも行きピレリの方からのご挨拶などもありました。
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ピットツアーをしている時以外の時間でも実際にこの場でタイヤ交換とかをされている姿を目の前で見ることが出来たので、センターロックの大きなタイヤがバンッと音をたてているのを見られたりするのも新鮮。
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ここまでささっと書いてきてしまいましたが、とにかくとても楽しいフェラーリたっぷりの1日でした。
後日、こちらのイベントに参加された方とお会いした時もお互いに「FRD、めっちゃ良かったですよね!」と興奮して話しちゃったくらい。
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なんだかんだ言って、この日1日を通してやっぱり1番「おおお」って思ったのはF1カーだったかな。
F1の迫力、実際に目の前でみるスピード感、音が違いすぎて、もう感動・感動・感動。かっこよかった~。動画は室内から撮ったもので全然音がちゃんととれていないのですが雰囲気だけでも↓
帰る前最後に頂いたお土産はこちらでした。シューズバッグかな。大きな男性ものも入るようにか結構大きい↓
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駐車場に向かう時には2回目のフェラーリチャレンジが始まったところだったので観戦しながら駐車場へ。
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その駐車場に向かう短い間だけでも2回、それぞれ違う車がスピンされている姿を見たのでヒヤヒヤしちゃいましたが、後方から来られていた皆さまが上手に避けられていたので良かったです。
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フェラーリの良い音を聞きながら、いよいよ駐車場に入るとそこにいたのは2台のポルシェ。
ううーん、やっぱりポルシェ可愛い。カッコイイ。
ここに来るまで頭の中がほぼ100%フェラーリに洗脳されていた私の脳内に、ふとまたポルシェが戻ってきた瞬間でした(笑)。
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いやでも、やっぱりフェラーリってカッコイイのです。
フェラーリの世界観って本当に日常じゃないというか、違う世界というか、物凄く刺激的。
プロとしてフェラーリに乗られている方、開発されている方々、メカニックの方々、そしてフェラーリという車たちそのものが凄いのはもちろんのこと、ジェントルマンドライバー(アマチュアドライバー)の方々も本当に凄いと思いますし、さらには走行に関係しないところでもフェラーリのホスピタリティのクオリティレベルが本当に高く素晴らしく、そういうすべてのことがあわさって「フェラーリって凄い」となるのです。
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こういうフェラーリの世界を少しでも体験させて頂けることが本当に嬉しいのです。そしてこの素晴らしいフェラーリの世界、ホスピタリティを多くの方に知って頂きたいと思ってしまうのです。
素晴らしい1日を体験させて下さったフェラーリ、コーンズの営業様たち、運営・関係者・スタッフの皆さま、ありがとうございました。
最高のフェラーリ・レーシングデイズ2023でした^^!
◆2018年6月30日~7月1日 フェラーリレーシングデイズ2018」ブログ記事一覧その1:Ferrari Racing Days 2018@富士スピードウェイに行ってきました~
その2: ホスピタリティラウンジ&ランチ
その3: 素晴らしい車たち!!
その4 :ファミリードライブ(ファミリー走行)
その5 :スポーツドライブ(スポーツ走行) 最高速度273km!
その6: FSW/FRDからの帰り道&他にいた車たちなど
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