現CEOオリバー・ブルーメ氏のポルシェとVWの兼任が解消される見込み
企業関係者と金融関係者の話(=関係筋の話という扱い)として現ポルシェCEOであるオリバー・ブルーメ(Oliver Blume)氏の後任に関する協議が進行中で、すでに社内外の候補者が検討されていて、秋にも任命される見込みだということをドイツの大手経済誌であるWirtschaftsWocheが報道。
関係筋というのが一体誰なのかはわかりませんが、次期社長候補のお名前などもかなり具体的に出てきているので、実際に裏ですでに色々と話が進んでいるものなのかなと思われます。

オリバーブルーメ氏は現在ポルシェとその親会社であるフォルクスワーゲングループのトップを兼任されており、この兼任という二重での役職がポルシェが2022年9月に上場して以来、株主の間で論争の的に。
投資家たちはガバナンスへの懸念からオリバーさんがどちらかの役職から退くように繰り返し求められています。
それに対しオリバーさんは「兼任は恒久的なものではないよ」と伝えてきているものの、現時点でまだどちらかの役職から退く予定があるのかというと、それも未定で「今年どうなるか様子をみましょう」という回答になっていたようです。

本件についてVW、ポルシェAG、ポルシェSE(ポルシェ家とピエヒ家の投資会社でVWの議決権の大半を保有)はいずれもコメントを控え中。
次期ポルシェAGのCEO候補者
ちなみに現在「オリバー・ブルーメ氏の後任候補」としてすでに数人がいるとのことで、その後任候補として名前が挙がっているのが以下の方々:
- Michael Steiner氏 (ポルシェAG取締役会副議長/研究開発担当取締役)
- Stefan Weckbach氏 (VWのグループ戦略責任者)
- Frank-Steffen Walliser氏 (ベントレーCEO)
- Klaus Zellmer氏 (SkodaのCEO)
社内と社外からに候補がいるというお話でしたが、社外といってもVWだったりそのグループ子会社であるベントレーとSkodaからなわけですね。

ここでこのお名前たちを見て気づかれた方もいらっしゃるかと思いますが、まさかのFrank-Steffen Walliser氏のお名前も入ってる!
そう、彼こそは元ミスター911の1人であり911の開発にも深く関わられてきていた方。

2020年3月の時点で『911がガソリンエンジン車でなくなるとしたら、それは自分がリタイアしたあとであって欲しい』と語られていて、その後992.2型のハイブリッド版が発表されたその日にご自身はベントレーのCEOへと移られた発表をされたこと、今でも記憶に残っています。
ポルシェAGの後任がどなたになるのか、本当に秋頃に発表になるのかもまだまだわかりませんし、普通に行けばやっぱりMichael Steiner氏が本命なのかなと考えてしまいますが、私としてはフランクさんがポルシェAGのCEOになった未来もちょっと楽しみになっちゃうかな^^
出典:Porsche begins CEO search likely to end dual VW role, source says
関連記事:
◆元911/718のプロダクトライントップであったフランクさんがポルシェ992.2ハイブリッドの発表と同時にベントレーCEO就任を発表
◆新たな『ミスター911』が語る、これからのポルシェ911