Porsche Experience Center Los Angeles
少し前にブログをしばらくお休みさせて頂いていたわけですが、その間…はい、もう多くの方が「またあいつ遊んでるな」と察せられていた通り、びっちり遊んでおりました(笑)!
今回は先に私が子供3人を連れての4人旅行をしていて、最後に数日あとから夫が合流して5人揃っての家族旅行というもの。
行った先はアメリカはカリフォルニアだったのですが子供たちが楽しめるように基本的にはディズニーランドで遊んだり等がメインだったので今回は私のポルシェ熱はなんとか冷ましての渡米をしていました。
いや、したつもりでした。
が。
うーん、やっぱりいざLAに着いてみると「いや、ポルシェ・エクスペリエンスセンター・ロサンゼルス(以下、PEC LA)が凄く近くにあるというのに行かないのはどうなのよ」と悶々としてきてしまい、気づけば「時差を取る為にもちょっとPEC LAに行こう!」と、まったくもって意味の分からない理由をつけて子供たちにPEC LAに付き合ってもらうことにしちゃいました^^
いざ、子供3人連れてPEC LAへ~。

意外とポルシェオーナーが少ないPEC LAビジター
PEC LAの広々とした駐車場には奥の方にタイカンなど数台が停められていましたが、たぶんこれは駐車位置が奥の方だったり、ポルシェだけがまとまって停められていることからしてPEC LAの保有車(または彼らや近郊ディーラーが管理している車)なのではないかと思います↓

それらポルシェたち以外には、なんと駐車場にはほとんどポルシェの存在はなし。
駐車場に停められていたゲストたちの車と思える車たちはほぼすべて「ポルシェ以外」のメーカーの車でした。
PEC東京ではどちらかというとPEC東京を訪れる方はポルシェのオーナー様の方が多くて「あえてPEC東京にはポルシェで行くよね」というイメージが強かったのですが(そうでもない?)、PEC LAは本当に「ポルシェオーナーではない人がポルシェ体験をしに行く場所」として機能しているのかも。
念の為、アメリカのポルシェ関係の方に聞いてみたところ日本で言うモーニングミッションみたいな時などにはポルシェオーナーたちがもちろん沢山集まるけれど普段はポルシェオーナー以外が訪れる方が多いと思われるということでした。

では、中に入ってみます。

PEC東京と変わらず建物に入ったらすぐに受付のカウンターがあるので、そちらで受付をするわけですが、ここで入場の際に頂いたのは首からかけるタグではなくて「シール」。
もちろん、ドライブ体験などの予約をされている方は首からかけるタグを頂くわけですが、今回の私たちのように「何の予約があるわけでもなく、ただ遊びに来たよ」という人達はこのステッカーを「見えるところに貼っておいてね」なスタイルでした。

受付のすぐ近くには色々な優勝カップの展示があって…

さらにその奥にはPEC東京と同じように施設内には沢山のポルシェたちの展示(実車/モックもあるのかも?)がありました。



この壁はモニターが連なって貼られているので、常に様々な映像が流されている感じでお洒落。

このような感じで色々な映像が流れてきます。それらによって前に展示されているポルシェがより映える↓

中央にはソファ。
置いてあったギア?のオブジェが可愛くて、ちょこっと触ってみたら意外に軽かった^^

建物の入口から入って右側奥には車のメンテをする整備エリアもあって、まさに施設内のざっくりとした構造はPEC東京ととても似ていました。
どこのPECもなんとなく同じ感じになっているのかもしれませんね。世界中のPECにおけるCIみたいなものかな。
いずれアトランタや、次にオープンするトロント、そして2027年にシンガポールに出来るPECなどにも行って確かめてみたいなと思っちゃいました。

この日のドライビングプログラムも盛況だったようで、沢山の方々がいらっしゃいました。

ドライビングプログラムのトラック
ドライビングプログラムを体験する為に車に乗り込むスタート地点(外)はこのような感じ。
広い!↓

よーく見ると奥の方にひっそりと『PORSCHE』の文字も。
わかります?↓

マンタイのGT4 RSもいましたよ~。

Speedster Café
日本のPEC東京でもこのドライビングプログラムを体験するスタートのエリア(外)はカフェとつながっているわけですが、PEC LAも同じようにカフェが外につながる位置にありました。

PEC LAのカフェの名前は『Speedster Café』。

このカフェ・エリアから外に出るとこのようになっていて、テーブルやイスがあるのでのんびり軽食やお茶をしながら走っていくポルシェたちを眺めたり、待ち時間をすごすことが出来ます。


それにしても気候が良いLA近郊にあるだけあって、PEC LAに飾られている植物たちはなんとも南国っぽいものが多くて、日本から訪れているとこういうちょっとしたことでも雰囲気が違って楽しめました。
アメリカのPECに来て驚いたのがこちらの外に置いてあったゴミ箱かな (そこ?)。
だって、こんな書き方をしては失礼かもしれませんが、アメリカ人がこんなゴミ箱の外見にまでこだわってちゃんと黒い布で覆っているとは!
こんな細かいところにまで外観を考えてこだわっていることに驚きでした。こういうところで(アメリカなので特に)「さすがポルシェ」感が出ていた気がします(笑)。

ポルシェライフスタイルショップ
さて施設内に戻りますが、施設内でやはりPEC東京と同じ位置あたりにはポルシェのライフスタイル(ポルシェグッズ)を取り扱うお店がありました。

それなりの広さがあって、サーフボードなども実物が置いてあったりとなかなか大きなものの販売も。
なかなか日本ではぱっと実物を見ることが出来ないものも多かったので見ていて楽しかったな。

あとは「あ~、これネットで見たことあるAndialの50周年のやつだ」というものに出会えたりとかちょこちょこ嬉しかったです^^

カルフォルニア(PEC LA)限定のグッズがあったら買いたいなと思ったのですが、今回あったのはこちらのシリーズくらいだったかな。
Tシャツだけで70ドル(その時のレートで税込11,000円位)もしたので却下(自分的に(笑))。

これはショップで商品を購入すると商品を入れてもらえる紙袋なのかな?可愛い^^

廊下には様々なサーキットのレイアウトが展示されています。

こちらがPEC LAのレイアウト図。ごにょごにょしてる。

すべてグレーの一色で見るとごにょごにょしてよくわからないかもしれませんが、このように色わけしてそれぞれのモジュール(キックプレートとか)に分けられた図を見ると「ああ、そういう感じね」とわかりやすいかと思います↓
ハンドリングトラック(いわゆるサーキットのように走るところ)は日本と全然違いますね~。
ローンチコントロールしてストレート加速できる1本もあって長い!

コースレイアウト図が飾られている廊下の先にはケイマンとかパナメーラなどとそれぞれ名付けられたミーティングルームがありました。

別の廊下には全部ではありませんがポルシェのカラーサンプルたちも。
これらは壁からとりはずして1つ1つ見ることが可能です。

PEC LA納車式エリア
あとは…日本で昨年から出来るようになったPECでの納車式が行われる「Porsche Exclusive Manufaktur Studio」も。

ここを担当されている方とお会いすることが出来なかったので詳細を聞くことは出来ませんでしたが、もうすでに数百という台数の方がこのPEC LAでの納車をされているとのことでした。

この場で納車された方々はこのハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星みたいなデザインのものにそれぞれサインなどされたものを飾るようです(日本ではPEC東京のコース図デザインにサイン)。

記載されている連番は1,000を越しているのですが、PEC LAで今まで納車されたという台数はそこまでの数ではなかったと思うのでどうなっているのかは不明。

レストラン917
それでは最後に今回のPEC LA訪問で唯一私と子供たちが『体験』させて頂いたレストランに行ってみたいと思います。
本当は出来ればせっかくなのでドライビングプログラムもやってみたかったのですが、最初はそもそも子供たちに付き合ってもらってPEC LAに行く予定さえもしていなかったことと、いざ行ってもさすがに子供3人を90分(+α)放置してヒマヒマで待たせるのは子供たちにもPEC LAにも悪いなと思ったので今回はランチ体験のみで。
PEC LAのレストランの名前は「917」。日本のPECのレストランは皆さまご存知の通り「906」。

レストランは2Fにあるので、1Fから上にあがると…。
まずはレストランの受付カウンターと、このようにワインが並べられた壁がお出迎え。

さすがアメリカ(?)、もちろん運転する人は飲んではダメよと注釈がありつつもお酒も色々と用意されていました。
ボトルに917と描かれているヘネシーパラディなんかもあってお洒落。

そしてこちらがレストラン内。
明るくてとても清潔感ある素敵なレストランです。バーカウンターなんかも埋まっていて、ここだけ見ているとPEC内のレストランとは思えない普通にお洒落なレストランの雰囲気。

でも反対側の窓の方を見るとこのような感じで「あ、やっぱりここはPECだ」となるレストラン。
2Fから見ると少し視線が高くなるので、1Fからだと良く見えなかったキックプレートなども見えるようになるので、実際に車が走っているところが見えて楽しかったです。
キックプレートで飛ばされてくるくる回るポルシェを見ながら、子供たちにキックプレートとはなんぞやという説明をしたりしながら食事するオタク母。

このPEC LAを訪れた日はちょうど週末だったのですが、なんと最初にレストラン受付に行った時には「残念ながら空いている席はありません」との返答。
というのも、特に週末は大人気で3か月前に予約がオープンするのでそのくらい早めから予約を取らないとなかなか入ることもままならないようでした。
というわけで、私がカウンターに行った時もそのあとの時間は予約でいっぱいだったようで入れるかどうかは微妙なところ。

しかしながら、ありがたいことにレストラン部門の偉い方と偶然に出会って、私も2月にPEC東京で納車式を楽しませてもらったとか色々とお話しているうちにお席を用意して頂くことが出来ました。
感謝^^
PEC東京だったり日本のモメンタム・バイ・ポルシェで出されるバターの形が911なのと同じく、こちらPEC LAのレストラン917で出されるバターも911。
そしてパンがとても美味しそうでしょう??美味しかった!しかもこちらの人数は4名なのに最初からどばっと沢山持ってきてくれるのもアメリカ的で最高。

さらにとてもありがたかったのが、パンを頂きながら注文した食事たちを待っていたら最初に出されたのがこちらのアペタイザーで、なんとこちらは「これはレストランから」とのサービスでした。
写真だと良くわからないかもしれませんが、よく中華料理でサイドに出されたりする海老せんみたいのあるではないですか。あれの海苔付きみたいな揚げられたもの(白いやつ)を割りながら、それに隣にあるカンパチのタルタル・アボカドをのせて食べるというもので、これ、めっちゃめちゃ美味しかった!!!

他にもこちらはオーダーしたビーツのアペタイザー。これまたすっごく美味しかったです。

メインは豪華なものから色々あったのですが、やっぱりここは大好きなハンバーガーでということで917バーガーを注文。
ポテトは追加料金でトリュフソルトのもの(Duck Fat Fries)に変更可能ということだったので、そちらに変更。
いや~このハンバーガーも約230gの和牛にベーコンなどが入っているという見た目以上に物凄いボリュームで、大変美味しかったです。

本当にどれも美味しくて、子供たちもご機嫌にPEC LAでの楽しいランチ時間をすごしてくれました。
最後にデザートメニューを頂いて、見てみたところ…思わず子供たちと爆笑。

なぜかというと、それがこれ。
デザートメニューの1つにあったのが「matcha namelaka」というもの。
ははは、「抹茶なめらか」って。ネーミングがダイレクトすぎるでしょ(笑)!面白い。

…なんていう「抹茶なめらか」とかやたら日本の名前や食材を使われているメニューがあったことから店員さんに「もしかしてシェフは日本人っていうことはないですよね?」なんて会話をしていたところ、シェフは日本人ではありませんでしたが驚いたことに店員さんに日本人の女性がいらっしゃいました。
「抹茶なめらかというネーミングで笑っちゃいましたよ~」なんてお話したら、その方も「ですよね~、ナメラカがNamerakaではなくてNamelakaって、Lでいいのかって思いますよね」って、また違う視点でのことを話されていてさらに笑っちゃった(笑)。
結局、もう抹茶ナメラカを食べるまでも行きつくことが出来なかったのですが、最後にプチデザートもレストランから出して下さって本当にとても暖かい幸せな、そして美味しいひと時をすごさせて頂きました。

PEC LA、最初は行く予定もなく無計画な訪問でしたがそれでも行けて良かったです。
子供たちも私のポルシェ好きにはもう呆れているものの、こうして付き合ってくれて一緒にアメリカでのポルシェ時間を楽しんでくれたので嬉しかったな。

ロサンゼルス近郊に行かれるご予定がある方はPEC LAでのドライビングプログラム体験や、お食事などされてみるのも楽しいかもしれません。
特に週末に行かれる場合のレストラン訪問は3か月前からオープンするという予約をされて行くのが確実です。
この日お話させて頂いたPEC LAの方もPEC東京に是非行ってみたいと言われていましたので、いつか日本のPECにも来て頂いてお会い出来たら嬉しいな。
最後の最後に受付の方からエキストラで色々と頂いたりなどもして本当にとても親切にして頂きました。最高のPEC LA体験が出来ました。
ありがとうございました^^
関連サイト:PEC LA
関連記事:
◆PEC東京関連記事一覧
◆PEC東京でポルシェ 718ケイマンGT4RSが納車されました
◆Porsche Rennsport Reunion 7 | 2023に行ってきました ①911 S/T、ダカール、トランスシベリア、コークスクリュー