でも発売中止の理由は排ガス規制ではなくサイバーセキュリティ規制によるもの
あらら、ビックリ。
ポルシェCEOのオリバー・ブルーメ氏が前回の株主総会で「EVマカンが発売になったあともICEマカンも並行してしばらく販売する」と発表されていたので、そうなのだなと思っていたのですが本日見たニュースによると「2024年春でICEマカンは販売終了となる」とのこと。
でもこれ、販売中止になるのはヨーロッパのみでの話であり、他の地域市場ではICEマカンの販売は継続。
なぜいきなりそんなことになったのかというと、前から言われているいわゆる排ガス規制にひっかかっての販売中止ではなく、今回マカンがヨーロッパにおける今後の「サイバーセキュリティ規制」に適合できない為とのこと。
なにそれ。
でもとにかくポルシェの広報担当者も、来春にEU諸国でのマカン販売が終了すると語られたとのことなので本当のことみたい。
今の世代のマカンを開発していた時点では、まだ今後のサイバーセキュリティ―規制の内容が最終決定されていなかったそうなのですが、その規制内容が決まったところマカンはその規制に適合していなかったようです。
新しい規制への要件を満たすために車両を変更するには費用がかかりすぎるということで、EU諸国でのマカン販売終了を決定された模様。
※ちなみに今後この新しい規制に準拠していない車を売ってしまうと、売った1台につき最大3万ユーロ(約465万円)の罰金を科せられる可能性があるそうです(UNECE WP.29 regulation)。
2024年春からマカン販売終了となる国
2024年春からマカン販売が終了してしまう国はEUの以下27か国:
- オーストリア
- ベルギー
- ブルガリア
- クロアチア
- キプロス共和国
- チェコ共和国
- デンマーク
- エストニア
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ギリシャ
- ハンガリー
- アイルランド
- イタリア
- ラトビア
- リトアニア
- ルクセンブルク
- マルタ
- オランダ
- ポーランド
- ポルトガル
- ルーマニア
- スロバキア
- スロベニア
- スペイン
- スウェーデン
2023年をみても10月までの時点で最も売れていたモデルがマカンであり、ヨーロッパでは10月までに約2万台が販売されていたとのことですので、ポルシェにとってはいきなりの痛手。
まさかの排ガス規制ではなくサイバーセキュリティ規制での販売終了となるだなんて本当に驚きました。
2024年春までの間にヨーロッパではマカンの注文が殺到しそうです(?)。
出展:Porsche Will Reportedly Stop Selling The Gas Macan In Most Of Europe