2023年はポルシェ75周年とDr.ポルシェ80歳のお誕生日年
ポルシェが定期的に公開されているポッドキャストの今回のゲストはなんとフェルディナント・ポルシェ氏の息子であるヴォルフガング・ポルシェ氏。
ポルシェの75周年、そしてご自身の80歳のお誕生日をお祝いする年ということでの出演となっているようです。
ヴォルフガング・ポルシェ氏(以下Dr.ポルシェ)はポルシェ75周年を祝う年をとても誇りに思われており:
個人的にこのとても重要なイベント(ポルシェ75周年)に参加したいと考えている。
沢山のポルシェ75周年の歴史を代表するポルシェたち、そして何よりも私達とともにこの機会を祝ってくださる多くのファンの皆さんたちを楽しみにしている。
とのこと。
Dr.ポルシェが参加したいと考えらえているイベントがどれを指しているのかはわからなかったのですが、いくつかの記念イベントには顔を出されることになるのではと思われます。
さらにDr.ポルシェにとっての2023年という年はご自身が80歳になる誕生日を迎える年でもあり、そのお誕生日は5月10日。
ちょうどこのお誕生日の日にはDr.ポルシェが監査役会のメンバーとして参加されているフォルクスワーゲンの年次総会がベルリンで開催されるとのことで、その日はそれに出席するとともに、プライベートでは家族や親しい友人たちと一緒にお祝いをされるのだそう。
成功とは何度も繰り返し得ていくもの
Dr.ポルシェは若い頃からスポーツカー愛好家でありサーキットですごす時間を楽しまれていたそうで、そんな彼がポルシェの監査役会のメンバーになったのは1978年のこと。
そこから彼はポルシェの浮き沈みを何度も経験されてきたそうで、Dr.ポルシェいわく:
1980年後半、ツッフェンハウゼンには暗雲がたちこめていた。めちゃくちゃ赤字で本当に大変な時だった。
しかしながら、そこからヴェンデリン・ヴィーデキング(Wendelin Wiedeking)の時代が始まった…彼をポルシェに連れてきたのは私だった。※ヴェンデリン・ヴィーデキング氏はポルシェのCEOを務められた方
生産プロセスを含めた抜本的な対策によってなんとかすることが出来た。この時の経験は、成功とは何度も繰り返し得て行かなければいけないものだということを示している。この思いが私の特徴、父であるフェリー・ポルシェもそうであったように。
伝統と価値観
伝統と革新の融合は最初からポルシェを定義していたものであるとされていて、そのことについてDr.ポルシェは:
伝統を守るということはポルシェにとって絶対に必要不可欠なこと。でもだからといって歴史のなかにとどまるわけにはいかない。ポルシェは常に発展しつづけ変化していかなければならない。
強い企業としての基盤はその価値を伝承していく力によっても形成されるとされ、Dr.ポルシェは彼の中で何が最も価値があることなのかを明確にされているとのこと。
特にトラブルの時には自己規律を実践し、責任を持ち、地に足をつけ団結する。そして自分の信念と夢を追い求めて自分が行く道を行く。野心的な目標を達成するために情熱を持って努力する。そして、次の世代も満足できる生活を送れるような未来を形作る。
75年がたった今でも、ポルシェのサクセスストーリーは最高潮となっていて、Dr.ポルシェにとってそれは彼の最大の夢の1つが実現したことを表しているとのこと。
ポルシェの伝説は生き続け、これまで以上に強くなっている。75年前には誰も想像もできなかったことだ。
ポッドキャストはこちらから視聴可能です:9:11. Porsche. Podcast.
第31話の『Folge 31: Dr. Wolfgang Porsche über Tradition und Innovation』というのがDr.ポルシェがゲストの回となっています…が、問題はこれ言語がドイツ語なのですよね。
考えてみたら当たり前なわけですが。
よって、私もちょこっと聞いてはみたものの、やっぱりドイツ語はまったくわからないことから「これがDr.ポルシェの声」と、声を聴かせて頂いたくらいで終わってしまいました(笑)。
ドイツ語が出来る方は是非、Dr.ポルシェの語りを直接聞かれてみて下さい^^
出典:(公式)75 Jahre Porsche Sportwagen: Dr. Wolfgang Porsche über Tradition und Innovation