※こちらの記事は「来日したポルシェメカニックさんと過ごす日々①:PEC東京訪問」からの続きとなっています。
ポルシェセンター足立見学ツアー
アメリカから観光で来日されていたポルシェのメカニックさんをご案内したポルシェに関する大きなこと2つのうち、1つはポルシェエクスペリエンスセンター東京訪問でした。
そしてもう1つがこちら。
今度は都内で、ポルシェセンター足立様への訪問です。
ポルシェセンター足立(以下PC足立)様といえば、ポルシェスタジオ日本橋と同じ系列の運営となっている2022年11月24日にオープンされたばかりのポルシェセンター。
以前、ポルシェセンター日本橋様が開催されたイベントに参加させて頂いたことがあるのですが、その時に「(アメリカで働いていたご経験がある)英語が話せるメカニックさん」をご紹介して頂いていました。
今回せっかくなのでアメリカから来たメカさんに日本のポルシェセンター体験もしてもらいたいと考えていた時に、1番に思いついたのがこの英語が話せるメカニック様のこと。
「あ!!彼なら英語でPC足立ツアーして下さるかも」と。
図々しくもお願いさせて頂いたところ、PC足立様からもメカニック様からもご快諾頂けたので、PC足立訪問が初めての私もワクワクしながら遊びに行かせて頂きました^^
ちなみに知らなかったのですが、PC足立様ではご新規のお客様に限りPC足立ツアーはいつでも行って下さるそうです。
よってまだ行かれたことがない方でご興味あれば、PC足立の初訪問の際にツアーをお願いしておけば裏側(工場内など)まで見せて頂けるので楽しいかと思います。
オススメです^^
では行ってみたいと思います。
最新のコーポレートアイデンティティに基づくデザイン
受付まわり~
この日、入ってすぐのスペースにはタイカン。
新しく出来たポルシェセンターであったので、センター自体も巨大なのかと思っていたのですが思っていたより意外とコンパクトでした。
それでも色々なスペースは確保されていて、すべてポルシェの最新のコーポレートアイデンティティに基づくデザインとなっていて素敵です。
ちなみにPC足立を建設されたのは、通常あまりディーラー建設などを請け負うことはないと言われる東急建設さんだそう。
1Fにはこちらの納車スペースも。↓
この納車スペースにはボディカラー等のカラーサンプルも置かれていました。
これはこのスペースを納車する時に利用するだけでなく、例えば既存のポルシェオーナーが乗り換えで次のポルシェ購入をされる際に、この納車スペースにまずは現在所有されている車を入れそこでカラーサンプルを手にしながら
「これがいいかな、あれがいいかな」
とポルシェを前に検討することも出来るから、ということだそう。
実際、ポルシェオーナーはまた次の車もポルシェ(もしくは増車)となる方が多いことから、こうしてご自身のお車を見ながらカラーサンプルで次のポルシェを想像しながら次の車を決めていけるのはとても良いみたいです。なるほど。
そしてさらにこちらがサービス入庫のチェックインをする場所としてのスペース。↓
車検受付などの時にも、まずはここに自身のポルシェを入れ、車をあげて車の下までをも見ながら「今回ここはやりましょうか、やりませんか」とアドバイザーさんと綿密に相談しながらお話を勧められるとのこと。
車検にはネガティブなイメージしかなかったというお客様が、実際ここできちんと説明してもらいながら検討できたことで、車検がポジティブな体験になったと言われた方もいらっしゃったそうです^^
というわけで、サービス全般の関係で入庫される方は、まずはここで受付となるようでした。
では階段で2Fに行ってみたいと思います。
階段には様々な言語で「ようこそ (Welcome)」。
2Fにはこの日は5台だったかな?のポルシェの展示がありました。
この日展示されていたうちの1台のタイカンクロスツーリスモ、フロントリップのところとかだけ色が変わっていてカッコ良かったです。
さりげないオプション(?)でステキ。
2Fにもソファ席があったり…
商談できる個室も。
テクイプメントの紹介コーナー。
さらには2つの「コンサルテーションオフィス」と呼ばれる個室たち。
それぞれの部屋にポルシェアートが飾られています。
ポルシェセンター足立整備工場
ではここからがツアーのメインイベント(?)、裏側に潜入な感じです。わくわく。
こちらの2Fの車展示の続きにある扉の向こうに入れて頂くと…
そこはいわゆる整備工場エリア。
とても綺麗に整理されていて、明るく広く清潔な工場となっています。
また、この車をあげるリフトも車両によるエンジンの位置によって使い分けられるようになっている為、コの字のリフトの形がそれぞれ逆向きになっているのがわかるでしょうか?↓
なるほどね~考えられていますね。
ポルシェ・スペシャルサービルツール(SST)
整備エリアのさらに奥には「スペシャルサービスツール(SST)」と呼ばれるポルシェジャパンから直接ディーラーさんたちが購入されるという工具たちがびっちり。
これらSSTツールをかなりの投資額で(笑)ご用意されていることから、どのポルシェ車両にも対応が可能となっているとのこと。
とても綺麗にオーガナイズされてました。
ちなみにアメリカのディーラーではこれら工具を整理整頓する為に、それぞれの工具が収まるべき場所と形が写真に貼られていて整理されているとのこと。
って、それ、トヨタ式^^?
タイカンのケーブルはスネークピットと呼ばれる
そうそう、この日は偶然にしてタイカンのフロントが開けられていて中を見ることが出来たのでのぞかせて頂いちゃいました。
こんなのなかなか見ることが出来ないので感動~。
中には信じられないくらいのケーブルがはりめぐらされていて、それぞれにABCとアルファベットがふられていました。日本のメカさんに伺ったところ、1度ケーブルを抜いてしまうとどれがどこかわからなくなっちゃうくらいあるので、こうして番号(ABC)がふられているとのこと。
ちなみにこのあまりにいっぱいのケーブル達がぐにゃぐにゃとひしめき合っている状態のタイカンケーブルを、アメリカのポルシェメカさんたちは「スネークピット」と呼んでいるのだそうです(ヘビ穴という意味=ケーブルがヘビで、ヘビだらけな状態に見えるから)。
こういう小ネタが聞けるのもアメリカのメカさんと話していて面白いところ^^
車用エレベーターは最大3.5トンまで対応
では続いて3Fを案内して頂きました…が、ここで2Fから3Fに上がるのに利用して下さったのは車を運ぶためのエレベーター。
おおお。以前、ポルシェセンター目黒のキッズ体験に遊びに行かせて頂いた時に乗らせて頂いたのを思い出しました。いや~、あの時も子供以上に私の方が喜んでいたわけですが、今回もやたらワクワクしちゃった(笑)。
こちらのPC足立様が設置された車両用エレベーターはなんと3.5トンまでに耐えうる仕様となっているものだそうで、今後カイエンがフルEV化したり、K1と言われるモデルが出てきた時などにも対応できるよう、現時点で最も重たい重量に対応できるエレベーターを導入されたとのことです。
先見の明。確かにK1が出てきたら何トンになるのかわからないですよね。
到着した3Fにはアライメントのテスターなどがあるエリアがありました。
さらには洗車場もこの3F室内に。↓
これは洗車場を室内に作ることで、ほこりや今の時期なら花粉などからも遮断された状態で洗車できるからとのこと。
天候に左右されず、また気温が暑い・寒いにあまり左右されずに洗車できるのは最高ですね。いいな~。
さらに奥にはタイヤ交換の場所がありました。
ちょうどこの時もタイヤ交換?整備?されていたのですが、ポルシェのタイヤってやっぱり大きいな。
続いて、4Fの屋上へ。
屋上には最大20台ほど車を停めることが出来るとのこと。条例に基づき、屋上緑化のグリーンなスペースも(ちょこっと^^)。
屋上に停められているお車たちは基本的にお客様からお預かりしているお車たちとなるようで、屋上にとめることで盗難やいたずら防止につながっているとのこと。
まあ確かにこの屋上からポルシェを盗み出すのは結構大変だから、あえてここを狙うことはなさそうです。ふふ。
この日は晴れてはいたものの、視界がクリアな感じではなかったことからうっすらしか見えていませんが、一応屋上からはスカイツリーも見えます^^
もちろん、屋上でも停めている間に充電出来るようにもなっています。
では、屋上まで見学が終わったので続いてまた車用エレベーターを利用して今度は一気に1Fまで戻ります。
車用エレベーターから降りた1F部分はEV向けの整備スペースとなっていました。
電気自動車向けのスペースは万が一火災が起きた時用に必ず防火シャッターがつけられていて、被害を最小限に食い止められるように出来ています。
ところで、この見学をさせて頂いていた時はお話に集中していて気付いていなかったのですが、このブログを書く為に写真を見返してびっくり。
というのも、ちょうどこのエリアで整備されていた(EVではないですが)向かって左側のマカンGTSが知り合いの方のお車でした(笑)。
納車直前の整備中だったのかと思います。凄い偶然!↓
EV用整備エリアの隣にあるのが、同じくEV用バッテリーの保管庫。このスペースもまた個別に防火シャッターが閉まります。↓
※この時はバッテリー保管がなかったので駐車スペースになっていました^^
さんざんPC足立施設内を見学・案内して頂いたあとは、いったん建物を出て少し離れたスペースまで移動です。
離れたといっても本当にすぐ近くなわけですが、そこがPC足立さんの認定中古車展示場。
全国からより良い認定中古車を厳選し仕入れられているそうで、写真からだけでは伝わらない車の状態を確認する為に、名古屋や大阪などにまでも出向いて厳選されているとのこと。
また、同じモデルの中でもなにかしら特徴のあるものを出来るだけ仕入れるように、差別化がはかれる「何か」があるお車を仕入れるようにされているとのことでした(めずらしいオプションがついている、とかホイールがカッコイイ、とか色々)。
実際、カーセンサー経由では全国からお問合せが入っているようでした。
今回、PC足立のメカニック様に英語でのポルシェセンターツアーをして頂き、アメリカから来ていたメカさんたちもとても喜ばれていました。「LAのスラングが通じるから良かったよ!」とUSメカさんが言われていたくらい、自然に「ポルシェのメカ同士だから出来る会話」で案内して下さっていて、本当にさすがとしか言えません。
さらにはこれまたこの英語が話せるメカニックさん、なんともイケボなのですよぅ^^ この度は本当に本当にありがとうございました。
また、英語での案内以外にも営業の方が日本語でも一緒にご案内して下さったので、これまたとてもわかりやすく楽しく施設見学させて頂くことが出来ました。営業様にも感謝です。ありがとうございました。
アメリカのメカさんに日本のポルシェディーラー体験をしてもらうことが出来、私自身も初めてのPC足立様訪問が出来、とても楽しい時間をすごせました。最後に改めましてポルシェセンター足立様、仲介して下さったポルシェスタジオ日本橋様、ありがとうございました^^
アメリカのメカさんは先日帰国されてしまいましたが、次は私がアメリカに行って今度は向こうでお会い出来たらいいなと思います^^
楽しい2週間でした!
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