ポルシェ 新型カイエン『3.9sec Experience』
ポルシェの新型カイエンが2018年7月21日に発売されるということが発表され、その後、各ポルシェセンターで開催された新型カイエンデビューフェアで、実際に新型カイエンに試乗された方も多いかと思います。
私はとりあえずのところ、現時点ではカイエンを購入する予定はないので、特にまだ実車を見に行くことも、試乗することもないわけですが、この新型カイエンについて、ポルシェが初のシネアド(映画の本編上映前に映画館で放映されるコマーシャル映像)をTOHOシネマズのMX4Dで制作したというニュースだけは気になっていました。
※MX4Dがなにかという説明はTOHOシネマズのこちらから。
TOHOシネマズのMX4Dで、新型カイエンの”3.9秒”を体験
「3.9sec Experience」と題されたこのMX4Dで上映されるコマーシャル。CM自体は45秒、その中でも0-100㎞の加速感を体験できるのは、そのままの秒数通り「3.9秒」。
このたった3.9秒で時速100㎞に達する速度感、加速感を、MX4Dでどのように表現するのかとても興味がありました。※ちなみに0-100㎞が3.9秒なのは、新型カイエンのカイエンターボ スポーツクロノパッケージ装着時。
ポルシェジャパンが事前に公開している映像は以下の通りです。またポルシェ公式プレスリリースはこちらから。
実は、ちょっと前に新型カイエンに試乗した方から、その時の動画を見せて頂いたことがあって、それだけでもう私としては十分に新型カイエンの加速感を実感していたので、おなかいっぱいではあったのですが、でもやっぱり、こういう上記のような映像を見てしまうと、この続きがちょっと見てみたいな~と。なかなかMX4Dでポルシェの走りを体験できるチャンスなんてないので!!
上映される映画館も、なんと全国でたったの2か所のみ。TOHOシネマズ六本木と、TOHOシネマズなんば。うう~ん、たった2か所でしか上映されないのに、そのうちの1つはすぐに行ける場所(六本木)ではないですか!!!だったらもう、行く!!期間も2018年8月10日(金)~8月23日(木)という短い期間のみだし、このチャンスを逃すわけにはいきません。
TOHOシネマズはポルシェCM上映の撮影も禁止
出来ることなら、このシネアドを見に行くことが出来なかった方々にも、新型カイエンのMX4D上映版を見て頂ければと思って、念の為、事前にTOHOシネマズさんにCMのみ撮影(動画、または静止画)しても良いかを聞いてみたのですが、やはり回答は「NO」でした。
映画館という場所柄、CM録画をOKしてしまったら、録画機器の持ち込みをOKしてしまうことになるので、映画館的には難しいのは理解しました。でも、せっかくのCM、つまりは広告なので、本来なら「拡散されるべき」ものなのに、拡散されないというのは、ちょっと残念。
せっかく素敵なMX4D映像をポルシェさんが作られたのに、物凄く少ない数の人にしか体験してもらえないなんて。でも確かに、映像だけでは伝わらない、このMX4Dだからこそ(座席が動く、風が吹く、目の前に広がるワイドスクリーン、大音響…)、伝わる臨場感なので、下手に映像だけ見てもらっても伝わらないということなのかもしれません。
これはもう、映像・画像がないにしても、誰かがこのポルシェのシネアドの感想を伝えるしかないじゃない!と、変な使命感(?)でこのブログを書いている私です←だから一体、私、ナニモノなの(笑)。
上映前後の、場内に明かりがついている時は特に撮影しても問題ないようでしたので、まずは場内の様子でも。
その後、場内が暗くなり「スマホ利用はお控え下さい」という注意が放映されるので、それ以降は、一応スマホ禁止(実際には禁止という強い表現は使われず、お控え頂きますようご理解をお願いします、というスタンスのようですが、まあ変に誤解を招かないよう、使わないにこしたことはないと思います)。
今回はまさに映画館のド真ん中から、新型カイエンを体験させて頂きました!(場内、ガラガラに見えますが、これは入場してすぐだったからだけです)
新型カイエン3.9sec Experienceを見た感想
カイエンのシネアドは、上映開始時間になって(その前はTOHOシネマズのCMなどが流れている)、映画鑑賞に関する注意事項が流されたあとの、1番始めに上映されました。
まず最初に思ったことは…これは事前にもっと調整の必要があったのではないかと思いましたが、ポルシェのCMの時だけ、音が全体的に小さく感じました。せっかくなら、もっと大音響で良かったのではと思います。前後のCMの音はもっと大きかったと思うので…。
そして。いきなり始まったポルシェのシネアド。「来た!」と身構えた瞬間、シート全体の動きと共に、新型カイエンが走り始め…、MX4Dの座席から出される風を感じ、スピード感がアップし…と思った瞬間に、もう3.9秒でした。
本当に「えっ!!もう?!」という感覚。めっちゃくちゃ早い。いやいや、3.9秒で100㎞というスピードも、もちろん「速い」のですが、映像で見ていると3.9秒という時間が「早い」。
さらに、風をきって走りつつ(座席から顔に向かって風が出ます)、座席全体も揺れるので、周りの女性たちも「きゃ~!」という声が出たりして、ちょっとしたアトラクション状態(笑)。そういう周りの雰囲気の臨場感もあって、本当にあっという間の3.9秒でした。
自分でアクセルを踏んで加速する3.9秒と、映像で見る3.9秒は全然違う
自分で実際に車を運転していて、その車のアクセルを踏んで0-100㎞を体感する時、その100㎞に達するまでの時間って、それが数秒であっても、そこそこちゃんと「1秒は1秒」と長く感じると思うのです。
もちろん「すごい、もう100㎞?!」と、あっという間に思うのは同じなのですが、それでも「自分で踏んでいる」ことによる加速感は、ちゃんと3.9秒なら「3.9秒」として感じられるかと。1秒1秒の加速感がわかるような気がします。
それに対して、映像で見る0-100㎞ 3.9秒というのは、本当に「一瞬」だった気がします。風で加速感は感じたし、目の前に広がる速度感ある映像もあったのですが、自分で運転していない分、本当に一瞬に3.9秒がすぎました。
この「感覚の違い」が、まさに「リアルとバーチャルの差」ではないかと思います。リアルとバーチャルのスピード感の差を感じられたのは、私の中ではなかなか新鮮でした。
でも、とにかく言えることは、この映像で見ていると本当に「一瞬」である、たったの3.9秒で時速100㎞に達する新型カイエンは凄いということです。
とりあえず、私のポルシェ911(991後期型)の0-100㎞は4.2秒(PDK)らしいので、この「バーチャルな新型カイエンの3.9秒加速」を覚えているうちに「リアルな911の4.2秒加速」を体感しておこうと思います。はやく走りに行かないと~(笑)!!
新型カイエンのシネアドで使用された曲はm-floの書下ろしオリジナル曲
このシネアドの為にm-floが書き下ろしたという、このCMだけのためのオリジナル曲が使われ、その曲をバックに3.9秒の加速感を体験するということだったのですが…。もう。ごめんなさい。本当に一瞬すぎて、曲にまで集中することが出来ませんでした。
でもきっと、無意識下にも、その曲があったからこそ、今回のMX4Dでの時速100㎞体験がさらに臨場感あふれたのだと思います。
今回のシネアド、見終わったあとに会場が真っ暗になって上映が終わり…であったら、そのあと「はぁ、すごかった」とカイエンの走りの余韻を感じられて良かったと思うのですが、なんといっても、ここはMX4Dの映画館であり、ポルシェのCMが「(3.9秒で時速100kmに達する)そのパフォーマンスを確かめる為には、お近くの販売店へ」とナレーションが入って終わった瞬間、次の映画予告が始まるわけです。大音響で、かつMX4Dで座席が動いて。
そうなると、イヤでも視覚、聴覚、体感とで、他の映像を感じ始めてしまうわけで、それにより、これまた3.9秒くらいでカイエンの記憶が遠退いてゆく…(笑)。なんとか、この新型カイエンのシネアドを見て感じた感想を、心にとめておくのが大変だったのでした(笑)。
でもでも、とにかくポルシェさん、またしても新しい体験をさせて頂き、ありがとうございました!!