ポルシェの販売台数は1999年には約5万台が、2021年には約30万台に
海外メディアのMotor1.comがポルシェに関するいくつかの数字について書かれていましたので見てみました。
まずは5万台から30万台へという数字。
これはポルシェの全世界における販売台数の数字なわけですが、1999年では約5万台であったものが、2021年には約30万台にまで成長したとのこと。
ずっと成長しつづけてきたポルシェの販売台数が前年度を割ったのは2008年と2020年の2回のみだったそうです。
2008年は金融危機がアメリカ経済を襲ったことが原因とされ、そして2020年はコロナのパンデミックによりディーラーが閉鎖しなければならなくなったことが大きな理由。
プレミアムラグジュアリーブランドでここまで急速に成長しているブランドは他にはなく、もちろん「いや、テスラも凄くない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはテスラとポルシェでは価格帯において結構な差があることから同じレベルでは考えるのはどうかとのこと。
JATO調べによると、ドイツにおけるポルシェの平均価格はテスラのそれよりも114%高くなっており、中国ではその差は316%、そしてアメリカでは124%らしく、例えば2022年上半期を見てもドイツで販売されたポルシェの平均小売価格はベンツが68,862ユーロだったのに対し、129,848ユーロという89%高い数字。
アメリカでも同じくらいの価格差があり、中国では81%。
ちなみにこちらが2021年のポルシェのグローバルセールスを地域ごとに見た数字↓。日本は韓国とあわせて、えっと、うーん、…5.2%。
それに対して中国単体で33%なわけですから、それはもう力の入れ方が違うというのも納得せざるを得ない事実でもありますね。
フォルクスワーゲンを抜いてポルシェがヨーロッパでもっとも価値ある自動車メーカーに
さてさて、もう1つの数字で見るポルシェとしてはやはりポルシェのIPOについてとなるわけですが、ポルシェのIPOはとても大きな成功を収めていると言われており、ヨーロッパで最も価値のある自動車メーカーとしてフォルクスワーゲンを抜いている勢い。
2022年10月6日(木)の時点でのポルシェ株は93ユーロまで上がり、これによってポルシェの評価額は850億ユーロに。
この時のフォルクスワーゲンの評価額は778億ユーロであったので、ポルシェの方が上を行ったということになります。
ちなみにメルセデスはヨーロッパで3番目となっており、その評価額は572億ユーロ。
他にはBMWが475億ユーロで、ステランティスが397億ユーロと続いています。
ポルシェは今回のIPOで195億ユーロを調達し、その半分弱がVWに寄与されたとのこと。
ポルシェは現在、Linde、SAP、Deutsche、Telekom、Siemensにつぐドイツで5番目に価値ある企業となっており、ロイターによるとヨーロッパ全体において25番目に価値ある上場企業となっているそうです。
出典:
◆The Facts And Numbers Behind Porsche
◆Porsche Becomes Europe’s Most Valuable Automaker Ahead Of Volkswagen
関連記事:
◆ポルシェ上場
◆ポルシェ新規公開株式の目論見書
◆ポルシェが2022年内に株式上場へ
◆ポルシェ上場へ(まだ一応たぶん):フォルクスワーゲンAGがポルシェIPOの可能性を検討することを決定
過去の動き:
◆ (2021年12月) ポルシェIPOへ向けて、ピエヒ一族がVW株を売却するとの噂
◆ (2021年10月) フォルクスワーゲングループCEOはポルシェを上場させる計画をとりあえずやめたっぽい
◆ (2021年3月) フォルクスワーゲンのCEOはポルシェのIPOには反対
◆ (2021年2月) ポルシェが上場するかもっていうニュース