最初の写真は1960年、そして今回は2021年
感動しました。
このページの最後に約6分半の動画があるのですが、それを見て感動。こう、昔からの想いが受け継がれてきているファミリーと今をつなぐポルシェというか。
ああ、私がファミリーと書くとワイルドスピード感が出るような…いや、そうではなくてとてもしんみりくるような、お時間ある方には是非見て頂きたい1本。
今回何に関する動画なのかというと、見ての通り「ポルシェタイカンターボの上をスキーでジャンプする写真」を撮った時の話。
こちらの写真は1960年に撮られた「ポルシェ356Bの上をスキーでジャンプする写真」(写真はHans Truöl氏による)を現代版に再現したものなのです。
1960年の時にはオーストリアのオリンピック選手(スキー)ゴールドメダリストであったエゴン・ツィマーマン (Egon Zimmermann)氏が356の上をジャンプしています。
この時この写真を通して表現されていたのは『athleticism, courage, joie de vivre』とのこと。つまりは『運動能力、勇気、そして生きる喜び』。
今年2021年に今度はタイカンの上をジャンプされたのは、こちらもまたオリンピック選手ゴールドメダリストであるノルウェーのアクセルルント・スビンダル (Aksel Lund Svindal)氏。
このメイキング動画に、1960年にジャンプされたエゴンさんのご兄弟と甥かな、のお2人が登場します。エゴンさんご本人は2019年に亡くなられています。
弟さんは「彼(エゴンさん)は私にとっては兄以上の存在で、ロールモデルであった」と。
そして今回ジャンプをされたアクセルさんについても「オリンピックに出場した時、彼も兄もゼッケンナンバーが同じ7番で、そして2人ともダウンヒルで金メダルを取っている」と、2人の関係を偶然のものとは見ていません。
そしてこの2021年のジャンプが行われる時にポルシェは「ファミリーがそこにいて、タイカンを超すジャンプをするその時を一緒に過ごすことが重要」と、この場に弟さんと甥も一緒に立ち会ってもらっています。
タイカンの上をスキーでジャンプされる姿をみんなで追い、ジャンプの瞬間を見て、感動するのです。
もう、このジャンプしている瞬間…弟さんはお兄さんの姿をそこに見られたのではないかと思う…!!
はぁ。感動。
なんだかとっても感動しちゃいました。スキーでジャンプして車の上を超すということ自体も凄いのですが、感動するのはもっとこう、違うところで、気持ち的なところというか。
ジャンプの瞬間、映像もまたタイカンから356に切り替えたりしてくれちゃっているので、余計にこう「昔を思い出す」のです。
…あ、いや、私は昔を見ていないのですが、でもなぜかその356の上をジャンプしたその時も昔、見ていたことがあったのではないか?と思ってしまうような、「昔を思い出す」気持ちになるのです^^
最後に弟さんが「もし兄が今回の新たなジャンプをする人選を自分ですることが出来たなら、それでも彼はやはりアクセル氏を選んだだろう」と語られています。
今回の新たなジャンプの時に、アクセルさんはエゴンさんが356をジャンプした時に来ていたセーターとそっくりなものを着用されていますし、今回のジャンプの1つ1つに色々な想いが込められているのが伝わりました。
今回のジャンプについては、ポルシェマガジンのクリストフォラスの400号でも取り上げられていて、米国のデザイナーであるJeffrey Docherty氏が写真をグラフィックにアレンジした作品も掲載されています。
ポルシェ356の時代から、今、ポルシェの最新のポルシェタイカンの時代まで時が流れ、でもそこにはなにかこう変わらないものがあるということも伝わる、そんな感じがしました。
ポルシェが356の時も、タイカンの時も、やはりポルシェはポルシェでいつづけているということさえもが伝わってきたような気がします^^
こちらがその6:31の動画です↓
出典:
◆ (公式) The Porsche Jump: the drive to keep pushing the boundaries
◆ (公式) Christophorus