サメの色というわけではなかったのね
今回、海外メディアのAutocarにポルシェのGT部門トップであるアンドレアス(Andreas Preuninger)さんが語ったことによると、992型の新型ポルシェ911 GT3で発表されたポルシェの新色であるシャークブルーという色の原点は「ヨットの色だった」とのこと。
そうだったの~!
確かに、サメの色にしてはずいぶん鮮やかなブルーだなとは思ったわけですが、サメのブルーをその想像の原点にして、車で映えるように実物よりも鮮やかにしたのかな、なんて思っていました。
でもそれが、実はヨットの色だったなんて。
しかも、ヨットをペイントする時にそういう「シャークブルー」という特別カラーがあるわけではなく、今回の色はこちらのアンドレアスさんがイタリアのサルデーニャ島でバケーションを楽しまれている時に偶然見たヨットの色だった、と。
彼がサルデーニャ島のビーチでのんびりしていた時、300フィート(約91メートル)の大きなスーパーヨットが通り過ぎていったそうなのです。そのヨットの色こそが、とても美しい青色。
もう「'that’s exactly the color we need (あれがGT3の色だ!)」って思って、すぐカメラを持って撮りに行ったと語られています。
いや~、「今回は海の生物からの色にしよう」とかそういうベースがあってのことではなくて、のんびりビーチで寝ている時に見かけたヨットの色だったとは(笑)。
まあ、でも彼にしたらその色がまさに今回のGT3に求めていた、イメージにあう色だったのでしょうね。
そしてたぶん、青色だし海で見た色だし…でも名前は「ヨットブルー」ではちょっとピンとこないから、ここはカッコ良く「シャークブルーで」っていう流れなのかな^^
何しろ、こういう裏話が聞けるのは楽しいです。
意外と何かを決める時って、こういう「これだ!」っていう出会いからということってありますよね。
私、はるか昔の話ですが、ちょっとアメリカで起業したことがあって、その時その会社の名前を何にするか悩んでいたことがありました。
そんな時、やっぱりラスベガスのカジノでバケーションを楽しんでいたのですが、ブラックジャックのテーブルで隣に座られた女性があまりに素敵で(お話したらプライスウォーターハウスの役員さんでした)、その時「これだ!」って思って、会社名はその彼女の名前にしましたから^^
そういうものなのかな、って。
なんだか、今回は自分の経験も重なって、このアンドレアスさんのヨットを見て「これだ!」というのに共感しちゃったストーリーでした。
出典:
◆Autocar confidential: Porsche's great blue shark, Nissan's tough scenes and more
◆Porsche 911 GT3 Shark Blue Paint Was Inspired By A Yacht