アメリカの中古車市場への影響
アメリカのHertzレンタカーが経営破綻となったことは、やはり大きなニュースであり、この大手のレンタカー会社が経営破綻することによる影響の1つとしては
「ハーツレンタカーは約50万台にも上る車両を所有していた」
ということによる、それらの車両の処理についてが問題となっているようです。
結局のところ、ハーツレンタカーが負債を返済する為にまず出来ることといったら、これら所有している車両たちを売り払ってしまうということ。
つまりは、アメリカの中古車市場にハーツレンタカーの所有していた車たちが一気に出てくる可能性があり、それによって中古車市場の値段が変わるということが懸念されているようです。
買い手にとっては最高の話。
だって、うまくいけば中古車たちが今までより安く買えるようになるのですから。でも逆に売り手にとっては、安く買い取られる可能性が高くなっている、と。
少し前にもこの問題はとりあげられていたのですが、ここに来てまたこの「ハーツから大量に車が出てくるかも」という現実がさらにメディアで取り上げられてきた背景には、ハーツレンタカーが
「2020年6月1日から2020年12月31日までの間に、最低でも182,521台の車両を手放すということを債権者に対して約束した」
ということがわかったからとのこと。
ハーツが債権者に合計650ミリオンドル(約690億円)をキャッシュで支払うことを可能するための策となっているようです。
もともとレンタカー会社が売りに出す中古車というのは、通常に出回る中古車たちよりも、5~15%安い設定となるそう(車のモデルによって違う)。
今回のケースでいうとハーツから出てくる中古車たちはだいたい平均して通常の市場価値から約8%くらい低くなるのではと言われており、通常の中古車を購入するよりも平均で1,389ドル(約15万円)安く買えるくらいの感覚になるのでは、とのこと。
同じ研究の結果によると、特にお買い得になるのは
- BMWの7シリーズ
- シボレーのTrax
- メルセデスのAクラス
- インフィニティのQX50
- トヨタのタンドラ
になるのではとのことでした。
コロナウイルスの影響で、なかなか動きがにぶくなっているアメリカの中古車市場。ここにきて、一気にハーツレンタカーからの車両が約20万台流出することで、また何か変わっていくのかな。
カマロのZL1 1LEを中古で狙っている私にも(まだ狙っていたの!)、何か良い影響があると良いのですが^^!
出典:Hertz Fire Sale Seems Imminent As Company Gets Go-Ahead To Sell Nearly 200,000 Vehicles
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