992型:新型ポルシェ911ターボSに続いて、ポルシェ911ターボが登場
2020年7月16日にポルシェとポルシェジャパンは
- 新型ポルシェ911ターボ
- 新型ポルシェ911ターボカブリオレ
の2つのモデルを発表。日本国内でも同日より全国のポルシェ咳販売店にて予約受注もスタート。
ポルシェ911ターボ、Relentless
今回、ポルシェはこちらのポルシェ911ターボを「Relentless」と。
Relentless。
つまりは直訳で「容赦ない」ですよ。
容赦ないって。容赦ないのですよ!なにそれ。素敵(笑)。
ポルシェ911素ターボ?でも「普通」ではない
すでに「新型ポルシェ911ターボS」が先に発表となっていて、今回発表されたものがいわゆる「素のターボ」モデルであるわけですが、これは以前、ポルシェの911開発責任者であるMr.911が「ポルシェ911ターボのことも『ノーマルのターボ』とは呼びたくない」と言われていたもの。
いわゆる「ただ普通のターボ」という扱いではなく、これはもうれっきとした「ポルシェ911ターボ」という、その名にふさわしい性能を持つ、ポルシェのターボモデルなわけですね。
ちなみに、ポルシェ911ターボよりも、ターボSが先に発表されたのは『国によって多少の違いはあるものの、70~75%の人がターボSの方を選ぶから』とのこと。
新型ポルシェ911ターボ国内価格
いきなりですが、こちらが発表された992型のポルシェ911ターボとポルシェ911ターボカブリオレの価格となります。ターボSの価格もご参考までに。
モデル(992型) | トランスミッション | ハンドル | 価格(税込) |
911ターボ | 8速PDK | 右 | 2,443万円 |
911ターボカブリオレ | 8速PDK | 右 | 2,731万円 |
911ターボS | 8速PDK | 右 | 2,892万円 |
911ターボSカブリオレ | 8速PDK | 右 | 3,180万円 |
ちなみに海外での価格はこちら(アメリカは販売の際に必ずかかる1,350ドル諸経費込):
国 | モデル(992型) | 価格 |
ドイツ | 911ターボ | 180,811ユーロ(約2,208万円) |
ドイツ | 911ターボカブリオレ | 194,035ユーロ(約2,370万円) |
アメリカ | 911ターボ | 172,150ドル(約1,847万円) |
アメリカ | 911ターボカブリオレ | 184,950ドル(約1,984万円) |
このページの下部にも記載していますが、日本仕様のモデルにのみ標準装備として装備されるオプションもいくつかあったりしますので、一概に海外との価格と見た目の値段(数値)だけでは比べることは出来ないかと思います(じゃあ書かなきゃいいのにという説も(笑)。いや、でもなんとなく知っておきたい…)。
話がそれましたが、このようにポルシェが自信を持って「普通のターボとは呼ばれたくない」という、こちらの新型ポルシェ(992)ターボについて、簡単に見ていきたいと思います^^
992型:新型ポルシェ911ターボ スペック
- 先代のモデルを40馬力上回る『580馬力』
- 0-100Kmは先代モデルよりも0.2秒短縮された『2.8秒』
- オーバーブースト時間の制限がないトルクは先代より40Nm増えた『750Nm』
- つまりは、新型ポルシェ911ターボの加速・出力・トルクは先代のポルシェ911ターボSに匹敵する
- 3,745ccの水平対向6気筒エンジンは、電子制御バイパスバルブ付きシンメトリカルVTGターボ―チャージャー付
- さらに最適化された、インタークーラーシステムとピエゾインジェクターの採用と合わせ、応答性・パフォーマンス・トルク特性、そして吹き上がりを向上
- トランスミッションは911ターボ専用に設定された8速PDK
- 最高時速は320km
- シャシーとボディはさらにワイド化
- フロントアクスルは42㎜拡大されたフロントトレッドに、20インチのタイヤ(255/35)
- リアは10㎜拡大されたリアトレッドと、21インチのタイヤ(255/30)
- 改良されたブレーキシステムは、いっそうパワフルになり、標準装備されるのは赤いキャリパー
- フロントのブレーキディスクが直径408㎜(先代より28㎜大きい)、厚さが36㎜(先代より2㎜厚い)
- リアのブレーキディスクは、直径380㎜、厚さ30㎜
- 今回から初めて用意されたオプションは
- スポーツパッケージ
- ライトウェイトデザイン・パッケージ
- スポーツサスペンション
- スポーツエグゾーストシステム
- 2つのシャシーバリエーションも新たに設定
- 標準装備のPASMシャシー:スポーツ性重視から、快適性重視まで幅広く対応
- PASMスポーツサスペンション:電子制御のこのサスペンションでは、より硬く、車高が10㎜ダウン、さらなる俊敏性をもたらす(サーキット走行などの高速走行時にさらなる安定性)
- さらにオプションで、以下も選択可能
- PDCC油圧アクティブ制御ロール制御システム
- フロントの10ピストン固定キャリパー付きPCCBセラミックブレーキシステム
ポルシェ911ターボ デザイン
- ボディはフロントホイールでの車幅が45㎜拡大され、1,840㎜に
- 新しいボンネットのプレスラインがスポーティーな車の性格を強調
- ライトはPDLS Plus付きLEDヘッドライトが標準装備
- リアアクスルでのボディ幅は20㎜拡大され、1,900㎜に
- 電子制御の冷却用エアフラップ、大型化されたアクティブフロントスポイラー、大型化された可変リアスポイラーを備える、さらに強化されたアダプティブエアロダイナミクスが、新型ポルシェ911をより際立たせる
- リアサイドパネルのエアインテークは、エアーを以前までの冷却用空気の代わりに、処理空気(process air)として取り込むようになった
- インタークーラーはエンジンフード下のエアフロ―の中に直接配置
- LEDテールライトは新型ポルシェ911に見られる連続的な1本のライトバー
- エンジンフードのルーバーグリルはシルバーのトリムストリップ付き
ライトウェイトデザインパッケージとスポーツパッケージ
- クーペ用のライトウェイトデザインパッケージは、車両重量を30Kg軽減
- それを可能とする大きな理由が:
- 軽量フルバケットシートの採用
- リアシートの廃止
- 遮音材の削減(これによりエンジンサウンドをよりダイレクトに楽しめるようになった)
- スポーツパッケージの特徴としては、911ターボスポーツデザインパッケージに加え、ブラックとカーボンの追加装備、エクスクルーシブデザイン・テールライト
ポルシェ911ターボ インテリア
- 2+2シート
- 基本はポルシェアドバンストコックピットと、ダイレクトタッチコントロールを装備したポルシェ911カレラのインテリアに相当
- PCMのセンタースクリーンは10.9インチ
- 標準装備には以下も含まれる:
- 14Way電動スポーツシート
- スポーツクロノパッケージ
- シフトパドル
- マルチファンクション/モードスイッチ付きGTスポーツステアリング
- BOSEサラウンドサウンドシステム
- さらに以下もオプション装備可能:
- アダプティブクルーズコントロール
- レーンキープアシスト
- ナイトビジョンアシスト
- ブルメスター(Burmester)ハイエンドサラウンド・サウンドシステム
日本でのポルシェ911ターボに標準装備されるもの
海外仕様のポルシェ911ターボでは標準装備となっていない場合もある以下の装備たちについては、日本仕様でのポルシェ911ターボでは標準装備となるとのことです。
それは嬉しいですね^^
私の場合、どれもついていてくれて嬉しいものばかり~。以下が日本仕様モデルでは標準装備となるもの:
- サラウンドビュー付きパークアシスト
- コンフォートアクセス
- 電動格納ドアミラー
- シートヒーター(フロント)
『容赦ない』ポルシェターボとポルシェターボカブリオレ。
ただの「普通のターボ」ではない「ポルシェのターボ」、1度体験してみたいです。
ああ、もうRelentlessという言葉にヤラれている私^^ カッコ良すぎでしょ~!!
出典:
◆(公式)45年間にわたるベンチマーク:新型ポルシェ911ターボ
◆(公式)Benchmark for the past 45 years: the Porsche 911 Turbo
◆2021 Porsche 911 Turbo Breaks Cover With 572 HP, 0-60 Time Of 2.7 Seconds
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