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最古のポルシェ:1939ポルシェタイプ64、売れず

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サザビーズ、痛恨のミス

オークションハウスRMサザビーズ (RM Sotheby's)が、最も古いポルシェと言われている、ポルシェ356の前身『1939ポルシェタイプ64』を競売にかけました@カリフォルニア州モントレー。

このことは、事前に各ニュースサイトや、車情報サイトでも大きくとりあげられていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

このポルシェタイプ64がどのような車であるかは、色々記事にされていますので、車についての詳細はそちらをご参照下さい。

参照記事
◆ (オートカー)最古のポルシェ タイプ64、出品 どんなクルマ? 予想落札価格22億円
◆ (GQジャパン)予想価格22億円超! 競売に掛けられる“最古のポルシェ”とは?──幻の「タイプ64」はどんなクルマ!?

ポルシェタイプ64のオークション落札結果

こちらの車、現地時間の2019年8月17日にオークションにかけられた結果…設定されていた最低落札価格に、金額が届かなかったため、その結果は落札ならず。

よって、現時点においても、サザビーズサイト内で「Still For Sale」(まだ販売中)」となっています(2019年8月19日現在)。

1939 Porsche Type64  サザビーズの詳細ページはこちら

ここで、ただ単に「入札した人たちの購入希望額が、最低落札価格まで達さなかったんだね」という結果だけであれば、その結果は「残念~」くらいで終わったことなのかもしれません。

が…今回、なんと。

オークションハウスであるサザビーズが、痛恨のミスを犯してしまっていたのです。

それが原因で売れなかったかどうかは定かではないものの、人の心理の動き方として、今回のサザビーズのミスがあったから売れなかった、と考える人も少なくはないようです。

サザビーズが犯したポルシェ64オークションでの失態

ではサザビーズ、いったい何をしてしまったのかというと。

オークションが開催される前から、この車の想定落札価格は「20ミリオンドル」(約22億円)と言われていました。よって、オークションスタート時には、その競売価格の開始価格を、本来であれば「20ミリオンドルを下回る価格」、もしくは最低でも「20ミリオンドルからスタート」させるべきであったのです。

しかしながら、オークション会場に、満を期してこの車が登場して、オークションがスタートした瞬間、最初に掲示されたオークションのスタート価格がいきなりの「30ミリオンドル」(約32億円)。

もう、会場はざわつきます。だって、想定落札価格を、最初から大幅に振り切っての、物凄い金額からのスタートなのです。

さらに、そこからオークションの入札が一気に始まり、凄い勢いでどんどん値があがっていって「40ミリオン、50ミリオン、60ミリオン…」

そして、最後には「70ミリオンドル!!」となっちゃいました。

もう、会場の興奮はMAXです。「ええええ、70ミリオンドル?!」みたいな。

だって、それって、日本円にして約75億円です。推定落札価格が22億円くらいになるのでは、と言われていただけでも、みんなビックリであったところに、目の前でオークションに入札されている価格が、軽く70億円を越してきているのです。

しか~し!!

この、最終的にプライスが70ミリオンドルになった時、サザビーズは間違いに気づきます。

そう、そもそも最初の入札開始価格が、実は「30ミリオン」ではなく「13ミリオン」であったということが発覚。

そして、最終的に値がついた「70ミリオン」は、実際には「17ミリオン」であったことがわかったのです。価格表示も一気に修正されました。いや、これ、痛恨のミスすぎる。

サザビーズのミスの原因は英語発音の聞き間違え?

英語で、それぞれの13と30、そして17と70の発音は以下の通りです。

13 → Thirteen (サーティーン)
30 → Thirty (サーティ)

17 → Seventeen (セブンティーン)
70 → Seventy (セブンティ)

入札情報を聞き取った人が、(数字を伝えた人の英語のアクセントが結構独特だったらしく?)、これらの発音を聞き違えて、13を30、そして17を70、としてしまっていたそうなのです。

英語圏で暮らしていて、英語が母国語である人たちで、かつ世界各国からの入札を受けているサザビーズの方々が、そんなミスをすることがあるの?!しかも、こんな世界が注目していたポルシェタイプ64のオークションで?!という感じです…が、本当にこのミス、起きてしまっています。きっと、サザビーズの方々も興奮していたのでしょうね…。

「現在の入札価格は、70ミリオンドル!!」…で、一気に大興奮となっていた会場内は

「あ、違った、17ミリオンです、17ミリオン。17です、70じゃなくって。」

というアナウンスで、一気にトーンダウン。というか、もうブーイング。

そりゃーそうですよね。そんな、さんざん興奮させられたあとに「あ、違った、ごめん、ごめん」では、皆さんしらけるのも当たり前。

このあともサザビーズの人が「今、17ミリオンです、17ミリオン!」とあおるものの、それ以上の入札は入らず。

そんな流れがあってのオークションとなり、結果、最低落札価格に金額が届くことなくそのまま終了となったのでした。

な~んていう残念な結果。

そしてサザビーズは、致命的な悪評を受けることになってしまったのでした。ポルシェタイプ64、なかなか話題を作ってくれる車です。

サザビーズでのポルシェタイプ64オークション動画

実際のオークション時の動画は以下で見ることが出来ます。

動画タイトル:RM Sotheby’s Botches Monterey 2019 1939 Porsche Type 64 Auction! $70 million to $17 million

 

こちらのインスタにあげられている動画の方が、より会場の皆さんの「70億まで入札価格があがって、会場内ヒートアップ、超盛り上がってきた…~からの、17億に修正入って、一気に落胆してのブーイング」の様子が伝わります(笑)↓

 

サザビーズが掲載していたポルシェタイプ64の紹介動画はこちら。

動画タイトル:Monterey 2019: Porsche Type 64 – An Origin Story

 

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