北米ポルシェCEOがフォルクスワーゲングループへ異動に
ドイツのマネージャー・マガジンの報道によると、現在の北米ポルシェ社長であるKlaus Zellmer氏が、近々(いつという表記はない)フォルクスワーゲン・グループのチーフ・セールス・オフィサーに抜擢されたのでは、とのこと。
この件について、まだ北米ポルシェはノーコメントです。
どうやら現在、VWのセールスのトップにいるJürgen Stackmann氏(58歳)について色々な議論がされてきていたようで、ついにそのポジションの異動があるのではということ。
この現在のVWセールストップであるスタックマン氏は、VWグループであるSkodaとSeatにて取締役レベルのポジションを歴任したのち、2015年から現在のVWの役職につかれている方。
メディアの報道によると、スタックマン氏はなんだか色々あって、どうやらVW内部で彼に対しての反発が相当の強くなってきていることから、近々VWを去ることになりそうだと言われています。
VWが6月に人種差別的な内容に見て取れる広告を出したりしたことで、謝罪をしていたうちの1人もこちらのスタックマン氏。
まあ、彼がその広告を作ったわけではないのでしょうが、もともと彼の「車の売り方(販売方法)」に疑問が持たれていたようなところに、そういう問題が起きたことも、離職の話を促進させちゃったのかもしれません…??どうでしょ。
さてそして今回、次期VWのセールストップに就任するのではと言われている、現在の北米ポルシェCEOであるゼルマー氏ですが、彼は2015年後半に北米ポルシェのCEOになって以来、北米ポルシェの売上高を約20%増加させたという実績を持つ方。
ゼルマー氏、彼の北米ポルシェのCEOの期間中には新型ポルシェ911や、タイカンの発表があったのですが、それらにもうまく対応。また、彼はポルシェの車両サブスクリプション・プログラムのプログラム設計者でもあるそうです(海外ではそういうサービスがある)。
メディアで言われていたのが「北米ポルシェのCEOの座は、VWの役員職へのステップである」ということ。VW幹部へのキャリアの出発点の1つが北米ポルシェCEOという役職なのだと言われています。
先日、『ポルシェAGの社長が交代へ→オリバー・ブルーメ氏はフォルクスワーゲン社長に』という報道内容についても書いていましたが、ポルシェAGのCEOの座は、VWのCEOへのステップなわけですね…。
このオリバー・ブルーメ氏のVW異動報道の際にも言われていたのが、オリバー氏が抜擢されたのは「VWが現在抱える問題を解決する為」。
次に行われる大規模な経営幹部の改編の際に、VWは一気にポルシェからオリバー氏をトップに、そしてゼルマー氏をセールスのトップに持ってくることになるのかも。
VWの方もそうですが、VWにこの2人が異動すると、ポルシェAGのトップと、それなりの影響力を持っていそうな北米ポルシェのトップがいきなり変わることになるので、今後のポルシェにも影響が大きそうです。
どうなるのかな~。
出典:
◆Porsches US-Chef wird neuer Vertriebsvorstand bei Volkswagen
◆Porsche's Zellmer being promoted to VW sales post, report says