ポルシェ996の特徴はやっぱり「涙目」なヘッドライト
UKの雑誌『Car Magazine』の2018年7月号で、ポルシェ911は「996」についての特集がありました。
スペックは以下の通り:
Porsche911 Carrera (996)
On sale: 1997-2004
当時の値段: 55,975ポンド
現在の値段: 11,000~20,000ポンド
Engine: 3,387cc 24v flat six, 300bhp@6,800rpm, 258lb ft@4,600rpm
Transmission: 6-speed manual, rear-wheel drive
Performance: 4.6sec 0-62mph, 174mph, 23.8mpg
Weight: 1,320kg
ちょっとヒドイ、タイトル("The runt comes good")だな…と思いつつも(笑)↓。
さて、ここで。
ポルシェ911の「996」では、大変特徴的なのが、日本では「涙目」と言われているこのボクスター由来の流れているようなヘッドライトかと思います。
ポルシェ996の涙目は英語圏では何と言われている??
こちらの日本語でいう「涙目」。実は、英語圏では涙目を表すっぽく素敵な「Tear drop」とか、そういう言い方は、ほぼ「されていません」。
では、何と呼ばれているのか…知っていますか??
そう。これ、英語圏では「Fried egg headlight」と呼ばれています。または簡単に「Fried eggs」。つまりは「目玉焼き」。えええ(笑)!
日本人はこの流れている目を「目と、そこから流れている涙」と捉えて「涙目」と表現しましたが、海外ではこれは「たまごの黄身(目)と、その周りの白身」という「目玉焼き」として捉えられているのです^^。
★追記★(2018.11.28)
なんと!本家本元のポルシェ様が、最新のポルシェ911は992型のワールドプレミア@米国LAの際に、こちらの996のことをFried Egg Headlightsと、ポルシェでさえもが996をフライドエッグと呼んでいました!
よろしければこちらから:最新ポルシェ911:992型の主要諸元と、海外の反応など
海外(英語圏)での996のヘッドライトは「目玉焼き」
この捉え方の感性の差はホント、面白いですよね!
日本で996を見て「あ~、目玉焼きの目の車ね~」と言っても「何いってるの?」って思われちゃうと思いますが。海外では逆に「涙目のポルシェね」といっても、通じないことの方が多いかと。言うならあくまでも「Fried eggs」です(笑)。
ポルシェ996の歴史
最後にせっかくなので、掲載されていた996の歴史を少し。
1997年:カレラとカレラティプトロニックSがフランクフルトモーターショーで発表。両方とも3.4リッター、300馬力の水平6気筒。一番最初の方の車だけオレンジウィンカーで本当の「目玉焼きルック」だった。※でもそれだと黄身の方が流れ出ているように見えるような気がしますが…^^
1998年:カレラカブリオレがジュネーブモーターショーでデビュー。カレラ4がパリでデビュー。さらにこの時、ポルシェスタビリティマネージメントが発表された。
1999年:GT3発表。360馬力、3.6リッター、Hans Mezgerによるモータースポーツ由来の水平6気筒。911ターボがフランクフルトショーで発表、ツインターボのMenger6気筒での420馬力。すべてのモデルに99年後期頃からサイドエアーバックが搭載され、さらに安全に。
2001年:GT2モデルがもっとパワーのあるターボ(456馬力)として、デトロイドで発表。2輪駆動でスタビリティコントロールなし。
2002年:ターボスタイルの涙目ヘッドライト、新しいバンパーにカレラには3.6リッター(320馬力)。タルガが出て、4Sはターボより60mm幅広に。
2003年:14年間の期間を経て、ターボカブリオレが戻ってくる。450馬力のターボSはクーペとカブリオレの2種類で提供された。GT3が381馬力にアップグレードされ、GT3RSがデビューした。
いや~、とにかく日本で普通に言われているポルシェ996の「涙目」が、英語だと「フライドエッグ(目玉焼き)」なのは、なかなか面白いと思います。文化とか、色々な背景によって、愛称も変わってくるものですね。
是非、996のオーナー様は海外の方とお話する時にヘッドライトの形状を語るには「Fried eggs」でお試し下さい^^!