車のダッシュボードでパンを焼く
ついに。やってしまいました。
タイトル通り、ポルシェ911カレラで、パンを焼いてみちゃった、クロワッサン!
2019年9月9日。大きな台風が、前日夜中から明け方にかけて関東圏を直撃。
都内でも朝5時頃かな?前後は結構な雨風であったようで、交通機関の乱れなども相当であったようです。
我が家もその影響を多少ですが受けることになり、そう、そうなのです。私にしたら最もツライといっても過言ではない、その影響とは「子供の学校の休校」。あああ。
月曜日だというのに、子供たちが朝から晩までずっといるのです。ひぃ~。いや、子供たちは大好きですし、大切なのですが、でも1日中3人がずっと家にいるとなると「ひぃ~」が本音です(笑)。だってもう、それは動物園。
しかたない、どこかに行こうと、今後の天気予報を見ると…
え?大雨ののち、猛暑??台風がさったらそんなに暑くなるの?
一気に期待値があがり、細かい気温予測を見てみます。
わ、10時には雨も止んで、お昼からは猛暑!!なにそれ!!気温は??
と、確認するとなんとこの日の最高気温予測はお昼からさっそくの35~36度。もうこの時点で、わくわくしてきました。
オイシックスからの試供品
そう、私にはこの夏やらなければならないミッションが1つ残っていたのです。
それはある日のこと。
我が家はOisix (オイシックス)という食材デリバリーサービスを頼んでいるのですが、そこから、頼んでもいないものがいきなり届いたのです。
こちらのOisix、頼んでいない商品を「お試し」として、ちょこちょこ同梱してくれることがあり、今回もそれだったよう。
その商品がこちら。冷凍クロワッサンの「生地」。つまり、焼かなければいけません。
究極にLazyな私がオーブンでパンを焼くなんて「う、めんどうくさい…」となってしまい、かつ、家族5人に対して小さなクロワッサン6つだと、一瞬でなくなり、朝ごはんにもならないくらいで。う~ん、微妙~。
なーんて思って、焼けずにいたのです。
が、しかし。
ある時、ふと気づいた私。そう、これは「ポルシェ911でパンが焼けるか試してみなさい」という、神様からの贈り物なのではないかということに!!!(いや、Oisixからの試供品(笑))
これはもうやるしかないと心に決めていたのですが、かなり暑い日でないと難しそうだと思っていて、もうここ最近はそこまで暑くなる日がなくなってきていたので、ちょっと諦めモードだったのです。
でも、それがここにきて、この36度の気温で、かつ子供たちもいるなんて。さっそく実験開始です。「パン、焼きに行くよ!」って(笑)。
ポルシェ911カレラで、パンを焼くための準備
車の中に設置する時は、ポルシェから頂いた黒い袋にいれるのですが、その袋の中はこのような感じにしてみました。
バットの上にクッキングシートを敷き、その上にすでに常温まで解凍したクロワッサン生地を並べます。
バットの下には、万が一熱で車に何かあとがついたりしてはイヤだったので、タオルを敷きました。
実際、ポルシェ911のダッシュボートの上に設置した状態の袋の中の様子がこちらです↓
走行中から駐車するまでの移動の時には、生地にサランラップをかけていたので、そのラップが奥に見えています。袋が生地につかないよう、なにかわからないけれど車のなかにあったもので袋の上を支えました^^
この状態で、あとは袋をしめたらクッキングタイム・スタート。
こうなります↓ これこそ、まさにパンを焼いているとは誰も思わないはず(笑)。
さらに今回は、ツイッターで「これ便利」と書かれていた温度/湿度計がとても良さそうだったので、真似させて頂いて購入。
こちらも袋のなかに設置します。車のエアコンをきって、ちょっとパンの設置をした数分の間だけで、もう車内は31度に。ここからスタートです!
時間は、ほぼお昼の12時スタート。
外から見るとこんな感じ。支柱があるので、ゆで卵作りの時みたいにぴっちり袋をたためないので、見た目がちょっとエレガントではありません…↓
今回のクッキングは、マセラティさんのお隣で。きっと2台の会話は、「なにしてるの?」「うん、パン焼いてる」みたいな^^
車でのパン作りでは途中経過も確認
ポルシェクッキングをスタートしてから、私と子供たちはランチを食べたり遊んだりしてすごしていました。
が、今回はさすがに初めてのパン作り。なにかあってもイヤなので、途中、1度様子を見に行きました。クッキングを始めて、1時間半(90分)がたったところでのチェックとなります。
もちろん、エンジンはかけずに暑い車内に入ります。袋から温度計を出すと、温度は63度となっていました。思ったより上がってないかな。
そして、パンの状態を恐る恐るのぞいてみると…。
わわわわわ!!
なにこれ!美味しそう^^!!
かなり、ふっくらしてきているのですが~。ほんのり、パンが焼ける良い香りもしています。
これは期待できそう&バットが熱くなりすぎたり等もなく、安全面でも大丈夫そうだったので、また温度計を袋に戻し、袋も閉じて、車から離れたのでした。
このあとまたしばらく放置です。上からも愛車を眺めながら「パンを焼いてるんだな」って思って、1人にやけたり(笑)。
さて、もともと今日は天気予報からもMAX気温は16時くらいから下降する感じだったので、ポルシェクッキングは16時くらいまで、と決めていたので車に戻ります。
時間は16時12分。お昼の12時から始めて、だいたい4時間です。
車に戻ってきた時には、なんともうすでに、ギラギラの太陽の直射日光はなくなっていました。これはちょっとマズイ。焼けてるかな?
また、袋から温度計を出してみると、52.8度。うーん、低い!心配…。
ポルシェでパンを焼いてみた結果
気になるパンは…さっきまで、ふっくらしてたクロワッサンは…。
こうなっていました~(涙)!!↓
結果、焼けませんでした。
残念~!!裏返してみると、赤矢印のところ、わかるでしょうか?生焼けです。まだ生地がぺとぺとしてるくらいの状態。
ただ、表面はさきほどふっくらしていた通り、そこそこ焼けて、そのあと残念ながらしぼんじゃいました、という感じです。
ポルシェ911車内の気温変化
では、温度の変化を見てみたいと思います。12時に31度から始まり、13時には60度くらいに達し、その後15時ちょっと前でMAXの74度を記録しています。
そして、そこからは温度はさがってきている…。
あああ、こんなにも美味しそうになってきていたのに!
これ、オイシックスが商品の袋に書いていたパンの作り方にも『途中で温度が下がるとうまく焼けませんので、オーブンを開けないようにしてください』と書いてあったので、もしかしたら私が途中で袋(=オーブン)を開けてしまったのも1つの問題?
いや、でも、生地の下部が生焼けなことを考えると、やはり膨らまなかった以前に、熱がたりていなかったものと思われます。
やっぱり、真夏の朝9時くらいから15時頃の気温のピークまでの6時間くらいの時間を全て使わないとダメなのかも。
うん、これはまた来年への新たな課題として、持ち越そうと思います。え、またやるの(笑)。
結局、オーブンで焼く
さて、そしてこちらの焼けなかったクロワッサン。このまま廃棄しては申し訳ないので、急いで持ち帰り、そのまますぐ、ちゃんとオーブンで焼きました^^ (最初からオーブンで焼いて下さいというオイシックスからの声が聞こえる…)
1度、ポルシェですでに焼いているので、うまくふくらまないし、生地同士もくっついてしまって見た目は悪くなりましたが、これ、焼きたてを食べると、とっても美味しかったです。
焼いてから、1つずつを離してみて、子供たちにも食べてもらいましたが、大絶賛。
皆様、Oisixの冷凍クロワッサン生地は、「オーブンでちゃんと焼く」と、こんなぺちゃんこでも、とても美味しかったです(笑)。最初からオーブンでちゃんとふっくら焼いていたら、もっと美味しいかと思います。
本当はポルシェ911で焼けたクロワッサンが食べたかったのですが~^^
ランボルギーニと並ぶ
さて、最後に1つだけ。
このポルシェクッキングを終わらせ、半ナマのクロワッサン生地を急いで家に持ち帰っている時のことです。
後ろの方から何やら爆音が。「ん、なにか来たんじゃない??」と子供たち。おお。サイドミラーにうつるはランボルギーニさん!
このあと、直進3レーンあるうちの、私が1番左、真ん中に軽自動車をはさんで一番右にランボさんと並びました。
うわ、もうこんな良い音しているランボさん、しかも並んだのは高速とかではない、都内のほほ直線の道です。これはもう行ける限り、追いかけさせて頂いてもいいですか~??って思って「カッコイイ、ランボさんについてく!」って、なったのですが…。
信号が青に変わる直前に、対向車線から白バイさんが唐突に姿を表し、こちらをがっつり見られていました。
いや、ランボルギーニオーナー様も私も、もし白バイさんがいなかったとしても、もちろんちゃんと法定速度遵守なわけですが^^、でもやっぱり白バイさんが目の前にいると、より慎重な運転になるわけで(笑)。
ほんのちょっとだけ、ぶぃ~んって、本当に数メートルだけ一緒に楽しませて頂いた形になりました。でも、素敵でした~。音、最高!
この日の「車でパン作り」の調理環境
最後にまとめておくと、この日のポルシェクッキングの調理環境は:
- 車はジェットブラックメタリック(黒色)のポルシェ911カレラ
- 2019年9月上旬に都内某所、晴天の直射日光下に駐車
- 車内ダッシュボード上に、黒の袋に入れた冷凍クロワッサン生地を常温まで解凍してから設置
- 黒の袋の中は、タオルを敷いたうえに置いたバットに、クッキングシートを敷き、その上にミニクロワッサン生地6個を設置
- 放置時間(調理時間)は、お昼12時1分~16時12分の4時間11分
- 途中、調理開始から1時間35分後に1度袋を開けて状況確認
- 気温は温度計での計測で、調理袋の中が約30~74度
- 天気予報的には、晴天で最高気温36度の日
それにしても、ポルシェ911カレラで、パンを焼くことを2019年夏の終わりにぎりぎり試すことができて良かったです。楽しかった^^