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Porsche: ポルシェ

ARを利用したポルシェの遠隔修理システム

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Tech Live Look (テク・ライブ・ルック)

ポルシェのARといえば、「ポルシェ・オーグメンテッドリアリティ・ヴィジュアライザー・アプリ」(Porsche Augmented Reality Visualizer App)という、ポルシェの車たちを色々な現実の世界に仮想的に配置したりすることが出来るものを思い浮かべます。

私も何度かこのポルシェARビジュアライザーを利用して遊んでいます^^

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今回の「ポルシェのAR利用」は、この以前発表されていた顧客向けのARヴィジュアライザーとは違って、ポルシェの各ディーラーなどが、ドイツのポルシェ本社のメカニックの方々などとバーチャルにつながり、ポルシェの難しい問題について修理をする際に助けてもらう…というもののようです。

R-7スマートグラスとAiRエンタープライズ・ソフトウェアプラットフォームを利用

このシステムは業界をリードするコンポーネントである以下を利用。

  • ODG (Osterhout Design Group)のR-7スマートグラス
  • Atheer社のAiRエンタープライズ・ソフトウェアプラットフォーム

このARシステムは、パイロットプログラムとして、最初に2017年に発表され、その後「Tech Live Look (テク・ライブ・ルック)」として2018年にローンチされ米国内での全国展開が始まり、2020年1月にコンプリートしたとのこと。

今回の発表はアメリカでのお話であったので、ヨーロッパではいつ頃から、どのくらい広まっているサービスなのかはちょっとわかりかねました。

さて、そして現在のアメリカでは、このシステムを利用することによって、ローカルディーラーのメカニックの人たちが、何かわからない難しい問題に直面した時にアトランタの北米ポルシェのヘッドクォーターにいるさらなるエキスパートのメカニックたちからヘルプを得ることが出来るそうです。

さらには、そこでも解決できないような問題の場合、現在ではドイツ本社のポルシェ・スペシャリストとも同じようにハンズフリーでつながり、技術情報にアクセスする(ヘルプしてもらう)ことが可能に。

この遠隔で技術的ヘルプをしてもらえるテク・ライブ・ルックは、ただでさえ便利な技術であったところに、現在のコロナウイルスの問題が出てきてしまった現在において、今まで以上にこのテクノロジーが便利であるということが証明されているとのこと。

遠隔で同じ資料をメガネに写して共有

R-7スマートグラスというメガネをかけている間、遠隔地にいる専門家が、助けを求めているローカルの技術者が見ている光景をリアルタイムで同時に見ることが出来、それにより技術的なアドバイスをすることが出来るそうです。

ただ同じ光景をリアルタイムで見るだけではなく、スクリーンショットを撮って、実際に作業しているローカルの技術者が見ることが出来るようにメガネのレンズに技術情報やサービス・インストラクションなどを表示することも出来るのだとか。

ローカルのメカニックの人は、そのエキスパートからメガネに投影された技術情報などを見ながら、実際の作業が出来るそうなのです。凄い!

ポルシェのテクニカルエキスパートたちは、現在コロナウイルスの関係で、世界各地のディーラーを直接訪問することが許されていません。

よって、今こそこのARシステムがより頻繁に使われるようになっているとのことで、ポルシェによると2020年2月から3月の間だけでも、その利用数は3倍になったのだそう。

難題の解決を約40%短縮

このARが開発される前までは、技術的に難しい問題が起きている場合には専門家がローカルのディーラーに出向いてアシストしていたりして、その際には訪問する以外にも、ディーラーと沢山のメールのやりとりであったり、電話をしたりということに膨大な時間を費やしてきたそうです。

実際、何が問題で何がどうなっているのかの症状を伝えるなど、百聞は一見にしかずなものも多いかと思われ、それをメールや電話で説明していかなければいけないのは 確かに大変なことかと思います。

それが今ではこのARのテク・ライブ・ルックの登場により、お互いにとって非常に効率が良くなってきているのでしょうね^^

実際のところ、ポルシェはこのテク・ライブ・ルックのシステムによって、サービス技術者の人たちが難しい問題たちの解決をするのにかかる時間が、以前より約40%早まると推定しているそうです。

このAR技術を使ったポルシェのテクニカルな問題へのサポートが導入されることで、ポルシェ・オーナーたちも恩恵を受けることになるとのこと。

それは、起きている問題がたとえ技術的に難しいことであったとしても、サービスに自分の大切なポルシェを入庫させなければいけない時間を以前よりも短く出来るということを指しているわけで、確かにそれは嬉しいことです^^

いずれ日本にも導入されるのかな?

特にクラシックポルシェや、新しい技術であるタイカンなどについては、全国のエキスパートがARで通じ合ってアドバイスを出し合ったり、本国に問題を実際に見せて解決策を聞いたり…とかには良いのかもしれませんね^^

技術の向上によって、色々と凄い世界になってきているな~と感じます。

こちらが、実際にこのテク・ライブ・ルックを使って遠隔で修理のアドバイスをしている動画です↓

出典:
Porsche Technicians Using Augmented Reality For Repairs 
◆(公式)Augmented Reality Usage Triples in Porsche Workshops Amid COVID-19 

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