リコール対象かどうかわかるまでは充電は80%までに
※現時点ではまだアメリカでの話であり、日本に入ってきているタイカンに対象車があるかどうかはわかりません※
アメリカでのお話ですが、ポルシェタイカンに新たなリコールが発令されました。
内容は『バッテリーモジュールのショートの可能性がある為とのことで、それにより火災が発生する恐れがあるかも』というもの。
このリコール対象となっているのは『27,527台』となっており、影響を受けるタイカンは2019年10月21日~2024年2月1日の間に生産され、ポーランドで製造されたLG製のバッテリーパックを搭載しているモデル。
2024年4月3日以降に生産されたタイカンは生産中に実施された対策によりリコールの対象外となっているとのことです(2024年2月2日~4月2日までの記載がないのでその期間のモデルについては現時点の情報では不明)。
診断機は2025年第1四半期にならないと使えない
リコール対象車両にはソフトウェアのアップデートが行われるとのことで、それにより問題が発覚した場合にはバッテリーパックを無料で交換となる流れ。
ただしこの診断に使われる高度な診断ソフトウェアは2025年第1四半期にならないと利用可能にならないとされていることから、リコール対象車のバッテリーが大丈夫かどうかの判断が出来るのも早くて2025年第1四半期のどこかからとなる見込み。
よって今回のリコールではバッテリーが交換(または大丈夫と判断)されるまでの間は『充電を80%までにするように』とのアドバイスがされているとのことです。
今後、日本に入ってきているタイカンも同じ内容でのリコール対象となるのかどうかはわかりませんが、ハッキリするまでは充電は念の為80%までにしておいた方が安心かも??
ちなみに今のところこの問題が実際に起きたことはないとのことですが、とにかく今回の問題の責任はLG Energy Solutionにあるとのことなので、LGは今回相当な痛手を負うのではないでしょうか。
しつこいですが、まだ現時点においてはアメリカで出されたリコールですので、日本国内についてはわかりません。
アメリカで出されたリコールについて確認されたい方は、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA/National Highway Traffic Safety Administration)でキャンペーン番号『24V732000』で確認可能です(下の出典にリンクあり↓)。
出典:
◆NHTSA:キャンペーン番号24V732000
◆Porsche Taycan Recall Means You’re Stuck Charging To 80% Until 2025
◆Porsche Recalling Roughly 27,000 Taycan EVs with Short-Circuit Risk
◆Porsche Taycan Is Recalled Because a Battery Short Circuit Risks Fire