911カレラ(991.2 & 992)のポルシェオーナー女性のポルシェブログ。ポルシェ911やスーパーカーの体験や情報、ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ購入&所有記録等。ポルシェ大好き!※英語版は自動翻訳です

911 Supercars | ポルシェブログ

Porsche: ポルシェ

米国:2024年ポルシェクラシックレストアチャレンジ全国チャンピオンが決定

投稿日:

第4回目となるポルシェのレストアチャレンジ

北米ポルシェはここ数年面白い試みをされていて、それが各ポルシェセンター(正規ディーラー)ごとにクラシックポルシェをレストアする技術を競う大会というもの。

レストアの対象となるのはポルシェ356と914、5 世代にわたる911、944や928などのトランスアクスル モデル、そして初代ボクスターやカイエンなど。

北米ポルシェにおける3つの販売地域(東部、中南部、西部)からのエントリーは夏に行われた地域イベントにてまずは審査。

その後、決勝に残った車たちが2024年10月4日にピーターセン自動車博物館にて審査されたという流れです。

このチャレンジコンテストは3つのカテゴリーでの競い合いとなっていて、そのカテゴリーは以下の通り:

  • 保存 (Preservation)
  • 修復 (Restoration)
  • 個別化 (Individualization)

そしてこの3つの部門の優勝者からさらにグランド・ナショナルチャンピオンが選出されます。

あとはピープルズチョイス賞というのがあって、これは一般の人に加えメディア、インフルエンサー、業界の専門家などの厳選されたVIP審査団が選ぶもの。

今回2024年度のポルシェ・クラシック・レストレーション・チャレンジの優勝者が発表されましたので見てみたいと思います^^

個別化(Individualization)優勝であり、かつグランドナショナルチャンピオン:Porsche Englewood

栄えある個別化部門の優勝、そしてさらにグランドナショナルチャンピオンに選ばれたのはポルシェEnglewoodによるレストアで、お車は『A 1985 911 Carrera backdate tribute: the "1971 McQueen Gulf #20 S/T."』。

映画「栄光のル・マン(1971年)」に登場する象徴的なマックイーン917を1971年ニュルブルクリンクS/Tレースカーとして再現されたもの。

この車をレストアする際にチームが目標としたのは『スティーブ・マックイーンが917ではなく911S/Tでレースをしたらどうなるか?』というもの。

そもそもがそういった目標設定をされるところが独創的で面白いですね^^

ポルシェEnglewoodは厳選した最高級のポルシェ純正パーツと最高級の機能強化を融合し日常使いでもサーキット走行にも対応できる車づくりを目指されたとのことで、その結果つくりあげられたのがこちらのお車。

964エンジンを調達し、内部スロットルボディを備えた3.8Lにアップグレード。油圧クラッチでトランスミッションを近代化し、加速性能を高めるために1速から4速までのギアを短縮したとのこと。

さらには外観も大幅に変更され、手描きのストライプに幅広のフェンダー、折り込まれたバンパーなどのカスタム塗装が特徴。

コックピットにはアルカンターラのヘッドライナー、ペピータのシートとダッシュパッド、カスタムステアリングホイール、アップグレードされたポルシェクラシックPCCMなどで作り直されたそう。

修復(Restoration)優勝であり、かつピープルズチョイス受賞: Porsche Louisville

続いては修復部門に選ばれ、かつピープルズチョイスにも選ばれたのがこちらのポルシェLuisvilleによる1977年型ポルシェ930ターボ。

ペルーレッドというカラーで仕上げられたこちらのお車は15年間走行していなかったとのことで、修復には独特の課題…すべての液体を抜き取り、エンジンの内部損傷チェック、配線からサスペンションまでのすべての検査をする必要があったとのことです。

エンジン全体が元の性能仕様に合わせて再構築され、その結果このターボは1977年とまったく同じ性能を発揮できるように。

サスペンションも再構築され、930ターボの特徴であるシャープなハンドリングと正確なドライビングダイナミクスが復元。

電気システム全体の再構築もありすべてのコンポーネントが確実に動作するようにされたとのことです。

外観は元のペルーレッドに再塗装されていて、鮮やかで目を引く外観も復活。

保存 (Preservation)部門優勝: Gaudin Porsche of Las Vegas 

保存部門での優勝はラスベガスのポルシェセンターなわけですが、このレストアについては1997年にラスベガスに住んでいる方がターボスポイラー付きの1986年型ポルシェ911ターボルック(M491)カブリオレだと思い込んで購入されたポルシェがすべての始まりとのこと。

実際にはこの車がGaudin Porsche of Las Vegasに到着して初めて実はその車がM491 タルガとして生まれていたということに気づかれたそう。そんなことってあるの?

その後、このチームは車をもとの状態に戻そうとして、エンジンの状態を確認するために圧縮/リークダウンテストを実施、燃料システム全体を洗浄、そしてインジェクターのフローテストを実施。

さらにそこからドライアイスブラストでアンダーキャリッジとすべてのサスペンションコンポーネントを洗浄、38年間の汚れを落とされたそう。

摩耗したアフターマーケットのショックアブソーバーをポルシェ純正ターボルックショックアブソーバーに交換し、エンジンもポルシェ純正ピストンリングと再仕上したシリンダーヘッドで再シール。

内装もはがしてカーペットとレザーをスチーム洗浄し再生。

タルガバーを手に入れて適切にフィットするように測定、所定の位置に溶接されたとのことです。

アフターマーケットのホイールはOriginale 2に掲載されているポルシェ純正のフックスホイールに交換。最後に徹底的な塗装修正が行われオリジナルの鏡面仕上げが復元。

ちなみにこちらのGaudin Porscheが保存部門で受賞したのは2年連続とのこと。昨年はRennsport Reunion7でのピープルズチョイスも受賞されています。

参加台数は58台

2024年の大会には58台のポルシェがエントリーされたとのこと。

私はラッキーなことに?2023年度のポルシェクラシック・レストレーション・チャレンジの参加車両についてはRennsport Reuninon7で会うことが出来ていました。

アメリカの正規ディーラーさん同士でのこういったレストアチャレンジは、参加される方はなかなか大変かもしれませんが、ディーラーのレストア力の向上だったり希少なクラシックポルシェをまだまだ美しくこれからも長く活躍できるようにするという点で良い大会なのでしょうね~^^

出典:
(公式)2024 Porsche Classic Restoration Challenge National Champions crowned in L.A.
(公式)Bringing back the Classics

関連記事
米国でのポルシェクラシック・レストレーション・チャレンジ
Porsche Rennsport Reunion 7 | 2023に行ってきました ④ゾンダーブンシュ、356、スポーツクラシック、ショップ

911Supercars上


911Supercars上


911Supercars 記事中



-Porsche: ポルシェ

jaJapanese

Copyright© 911 Supercars | ポルシェブログ , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.