ポルシェとリマック、ブガッティと共にジョイントベンチャー設立に合意
2021年7月5日、タイトルの通りポルシェとリマックは、ブガッティと一緒にジョイントベンチャー(合弁会社)を設立することに合意したとの発表がされました。※まだこれからいくつかの国における独占禁止法当局からの事前承認が必要。
その新しい会社の名前は『ブガッティ-リマック』となるそうで、設立時期は2021年Q4を予定。本社の場所はクロアチアのザグレブ (Zagreba)。
リマックがこの合弁会社の55%の株式を保有、そしてポルシェが残りの45%を保有する形。さらにポルシェは直接リマックの株式を24%保有してもいます。
ポルシェは3年前にリマックとのパートナーシップを結び、それ以来2018年に最初のリマックの株式を購入、その後も継続的に株式を増やしてきて、リマックのCEOとそのチームと良い関係を築いてきていました。
ブガッティ・リマック社長はメイトリマック氏
新会社のCEOはリマックのCEOであるメイトリマック(Mate Rimac)氏。新会社の設立時の従業員数は約430人(本社に300人、フランスのブガッティ拠点に130人)。
ポルシェは戦略的パートナーとして、新しい合弁会社における重要な役割を担うことになり、ポルシェAG CEOのオリバーブルーメ(Oliver Blume)氏とポルシェAG 財務/IT担当執行役員のルッツメシュケ(Lutz Meschke)氏は、新会社ブガッティ・リマックの監査役員メンバーになるとのことです。
ブガッティは現在のオーナーであるフォルクスワーゲンによって、この合弁会社に持ち込まれ、その後、株式がポルシェに譲渡されるとのこと。
ポルシェはこの新しい会社について、ブガッティとリマックという強力な2つのブランドの遺伝子を組み合わせることでとても魅力的な自動車会社になるだろうと言い、オリバーブルーメ氏いわく
「ブガッティは伝統あるブランド、象徴的な製品、ロイヤルカスタマーベース、グローバルなディーラー組織を、そしてリマックは新しいテクノロジーとさらなる開発、組織的アプローチをそれぞれ新しい会社に提供する」
と、ハイパーカービジネスにおけるブガッティの強力な専門知識と、とても有望な電気モビリティ分野における驚異的な強さを組み合わせた会社になるでしょう、と言われています。
ブガッティ・リマックが生産するモデル
新しい会社では、まず以下の2つのモデルを生産:
- ブガッティシロン
- フル電気自動車のリマックネヴェーラ (Nevera)
ブガッティオートモービル S.A.S.は引き続き新しい合弁会社に存在し、ブガッティモデルはフランスのモルスアイム (Molsheim)にあるブガッティ工場で引き続き生産となります。
詳細にご興味がある方は、こちらがブガッティ・リマック設立合意の発表時の動画となります(約28分)。