パントン社が自動車ブランドによるカラーを取り上げるのは初めてのこと
Pantone社ってご存知でしょうか?
名前だけを聞くと「なんだっけ」と思われるかもしれませんが、毎年「今年のトレンドカラーを発表している会社」といえば「ああ」ってなる方もいらっしゃるのでは??
Pantoneは世界的に有名な色見本の標準を提供するアメリカの企業で、毎年その年のトレンドカラー(今年の色)を発表されており、その発表されるカラーはファッション業界、インテリアデザイン、その他様々な製品開発のトレンドに大きな影響を与えると言われています。
ちなみに今年2024年のカラーはピーチファズ(Peach Fuzz)。淡いオレンジ/ピンクみたいな色。
今回、このPantone(パントン)がNYファッションウイーク(NYFW、2024年9月6日~11日)にてポルシェの「ターボナイト」のカラーを発表。
自動車ブランドによるカスタマイズされた色が取り上げられるのは初めてのことだそう。
パントンのカラー見本のカードは世界中の1,000万人を超えるデザイナーやグラフィックアーティストが所有し参考にされていると言われている、色を使う人にとっての中心となる参考資料とのことで、そのパントンのファッションカラー・トレンドレポートに外部ブランドとして初めてポルシェのターボナイト(カラー)が掲載されることを大変誇りに思うと、スタイルポルシェ副社長のMichael Mauer氏。
Turbonite:ターボナイトとは
ターボナイトとは何年にもわたり開発されたという、2023年からポルシェがターボという特別モデルにのみに使用するためのモノクロなカラー。
参考記事:ポルシェのターボモデル専用、ターボナイト・カラーのクレストが登場
ポルシェのターボ派生モデルには、フロントや軽量アルミホイール、そしてステアリングホイール中央にターボナイトカラーのポルシェクレストがつけられ、またリアのレタリング、デイライトオープニング、サイドウインドウの縁もターボナイト仕上げ。
トリムストリップやシートベルトストラップ、モードスイッチやエアコンコントロールなどのいくつかのコントロールなどのインテリアにもターボナイトが適用されています(モデルによって適用範囲は異なる)。
モデルによってはフロントエプロンのインレイ、スポーク、ホイールのエアロブレードなどその他の部分にもターボナイトカラーを使うことも可能。
ブラックのインテリアと組み合わせてシート、ドアパネルトリム、インストルメントパネル、フロアマットの装飾ステッチのコントラストカラーとしてもターボナイトが使用されています。
ターボナイトの開発には数年を要した
ターボナイトの開発時にはすでに存在しているカラーのポルシェクレストを変更するということでかなりの検討が入念にされたようで、最初はカーマインレッドやオレンジ色を使ってみたりと様々なパターンが試されたそう。
でもどれも「ちょっとうるさすぎる」ということで、さらにポルシェの『ターボ(モデル)』について考え抜いた結果、ターボにはもっと色調が抑えられたエレガントかつタイムレスなカラーが良いという結論に行きついたそう。
そして現在のモノクロなクレスト、そしてグレーを基調としたターボナイトカラーが出来上がったとのことです。
パントンの方いわく、ターボナイトはグレー…だけれど、ちょっと待って…よく見てみるとただのグレーではなく黄褐色のブロンズ色も入っていると言われています。
トップレイヤーはサテンマット仕上げ。
確かにただのグレーではない深みのあるグレーがとても素敵で、このターボナイトを使用したモノクロのクレストは本当に素敵だと思います。
まさにターボモデルだからこその称号として君臨するターボナイト。
パントン社がファッションカラー・トレンドレポートにこのポルシェのターボナイトカラーを掲載して下さることで、ポルシェに興味がない人にもポルシェが作った素敵なターボナイトカラーを知ってもらえると思うと、なんとも嬉しいです^^
出典:(公式)Porsche and Pantone present the exclusive colour Turbonite