シガーソケットからの通電が自動で切れない997型のポルシェ911
今年のエイプリルフールに我が家の997 GT3が積載車で運ばれていきましたということを書いたのですが、今回はこの時GT3がなぜ運ばれていったのかを書きたいと思います。
それは3月末のある日。
普通に出かけようと思って997GT3の運転席に乗り込み、エンジンをかけようとしたのです。
そうしたらエンジンがかからない。
確かに考えてみたら、最初にキーでピッとドアのロックを開けようと思ったら反応しなかったので、キーを差し込んでドアを開けていたわけですが、997GT3ってたまにそういうことは起きていたので特に何も不具合だとは思わずに乗り込んでいました。

でもエンジンがまったくかからないので「えええええ、バッテリー死んじゃった?!」と慌て始める私。
でも、長い間運転していなかったからバッテリーがあがったのかもということは考えられませんでした。
なぜなら、どのポルシェもかなりの頻度でちょこちょこ運転しているので「(ずっと動かしていないから)そろそろ運転しないとまずいな」という感覚はまったくないわけで。
実際、あとから思い起こしてみたらこの日の10日前には横浜の赤レンガまでこの車で走っていたので、そのあともし走っていなかったとしても最大で運転していなかった日数は10日間。
いや、さすがに10日でバッテリーがあがることはないでしょ!ということは、これ、何かしらヤバイ故障だったりする??と、どんどんつのる焦り…。
が、しかし。
そんな時にふと気づいたこちら。あれ?↓

あ、しまった(笑)。
そう、我が家のGT3はレーダーの電源をシガーソケットからとっていて、いつもは使ったら必ず最後に抜いていたのですが、この時はただ単純にソケットの抜き忘れ。
ばっちりささっていました。はぁぁ。もう絶対にこれが原因。

ひとまず、原因不明の故障というわけではなくて、たぶんほぼ100%このシガーソケットにレーダーをさしっぱなしであったことが原因だとわかったのでひとまず安心。
ちなみに997はエンジン停止後もソケットからの電気が常時通電しているそうなので、さしっぱなしだとバッテリーあがっちゃいますのでご注意下さい…(その次の代の991からはエンジン停止後にしばらくしたら電気も切れるらしい)。
というわけで、いつもお世話になっているポルシェセンター小石川様に電話をして「ジャンプスタートしてもらって、そのまま小石川まで走って持って行けば大丈夫ですか?」と聞いてみたところ、なんと997世代だとジャンプスタートしてしばらく走ったとしても、なぜかまたすぐいきなりバッテリーが死んで動かなくなったりすることが多いらしく「可能であれば積載で運ばれた方が安心かも」とのこと。
というわけで、積載車の手配とポルシェセンターに入庫させて頂く日程を調整。
バッテリーがあがると鍵が抜けなくなる不思議
で。
ひとまずバッテリーあがりの原因もたぶんわかったし、積載&入庫予定もたったので、さてじゃあいったん車を置いて家に帰ろうかと思ったところ、な、な、な、なんと。
いやもうビックリ。
なんとね、今度は鍵が抜けないのです(笑)。
なんなの??
差し込んだキーが、ぴくりとも動かず「もう食べちゃったもんね」とうくらいの勢いでまったく抜けず、完全に飲み込まれてます。
あまりガチャガチャやって、無理に引き抜こうとしたりして下手に傷つけたり別のところを壊してもイヤだし、まあ車が停まってしまっているのはちょうど自宅の駐車場内であったことから、もう抜けないキーもそのまま放置することにしました。

こうして、キーをさしっぱなしにしておいて、後日ジャンプスタート(からの積載)してもらうためのサービスが来てくれるまで駐車場内に置いておけばいいかと決断して車を降り、ドアを閉めようとした…ら。
うわぁ。
今度はなんなの、もう。
次は続いてドアが閉まらない(笑)。
なんというか1つ1つ行動する度に色々なことが待ち受けていて笑ってしまいました。

バッテリーが上がってしまっているので、ドアを閉める際に窓がちょこっと下がるという機能を果たしてくれない為、窓がボディに干渉してドアがしまらないのですよ。
これまた強引に閉めたら窓が損傷しそうだし、えーい、もう鍵もさしっぱなし、ドアも開けっ放しで放置!!!
…にしたのですが、さすがに駐車場が機械式なので他の方が車を出そうと機械式駐車場を動かされた際にドアが開いてしまったら大惨事なので、ドアが開かないように外側から養生テープでとめておきました。
あああ、もうなんという可哀想な姿(笑)。

997.1 ポルシェ911 GT3をジャンプスタートする
鍵はさしっぱなしの、ドアは養生テープでとめてあるという状態のまま数日放置されたGT3、ついに救助される日がやってきました。
まずはロードサービスの方が来て車をジャンプスタートさせてくださいます。
車は地下駐車場にとめてあるので、まずは動くようになった車を地上まで運び出してそこで積載してもらってポルシェセンターまで運んで頂くという流れです。
では、まずはジャンプスタートから。
すべておまかせして私は見学していたのですが、最初にサービスのお兄さんが向かったのはこちらの運転席のクラッチの隣くらいにある場所でした。

おお。よくみるとこんな場所にバッテリーマークがつけられていて、さらにはフロントのトランクを開けるよ、みたいなマークも。

そうそう、これ、バッテリーが完全にあがってしまっているのでフロントのトランクの電動ロックも開かないことから、まずは運転席のドアを開けたこの場所にある非常用電源端子から電気を通してフロントのトランクを開けるだけの電力を供給するとのこと。

ヒューズボックスの赤い端子にプラス、そしてドアのヒンジあたり?にマイナス端子をつけられていました。

これにより、ついにフロントのトランクがオープン。
うーん、感慨深い。
トランク内上部のカバーをはずすとすぐバッテリーが出てきました。
997のカバーはまだ自分で外したことがなかったので「うわ、こんなにもすぐバッテリーがあるのですね~」と1人また興奮してお兄さんに話しかける変な依頼人。

まずはお兄さんが持ってきてくれた小さめのジャンプスターターから接続して、ジャンプスタートを試みます。
が、しかし。
うんともすんとも言いません。
いや、正確にはなんというか「カチッ、カチッ」みたいな、いかにも空振り音な感じの「充電できてないよ」という音な感じ↓

なので、続いてお兄さんが「こっちでやってみますね」と、もう1つ持ってこられていた違うジャンプスターターでの接続を試みます。
「おお、そちらの方が(見ためが)大きいので容量/出力が大きかったりするわけですね??」と聞いたところ、実は最初に使った小さいものの方が大きいらしい。

素人的な考えからすると、「え、出力が大きい方でダメだったなら、小さいほうならもっとダメなのでは」…と思った矢先。

なぜかこちらのスターターでは充電出来たようで、なんとかエンジンスタート。良かった!!
ちなみにエンジンがかかった瞬間、車のアラームも鳴り響きました。まるで赤ちゃんが産声をあげて生まれたかのようでした(どんな感想(笑))。感動の瞬間。

エンジンがかかったので、このまま続いては地上へと車を運びます。
お兄さんもご自身の車があったので、
「(GT3のことは)地上までなら私が運転して運びますよ」
と言ってみたものの、いざ運ぶとなるとやたら緊張してきて
「あの、すみません。普段エンストすることはないのですが、もしエンストしたらまたエンジンがとまっちゃうかもとか考えると緊張してエンストするかも…」
と意味不明な弱音。さっきまでの偉そうに「あ、私が運びますよ」の勢いはどこへ(笑)。
でも優しいお兄さんは「大丈夫です、もしエンストしてまたとまったら、またジャンプスタートしますから!」と勇気づけてくれ(?)、2台一緒に地上へとあがったのでした。
バッテリーがあがると色々警告が出る
あと車内にはバッテリーがあがったことから色々とエラーが出るかもとは言われていたのですが、見事にこのTC Failureというエラーが出ていました。
でもこういった警告もバッテリーあがりによるものだそうで問題はないと聞いていたので、気にせず積載車まで運転。

なんとか緊張してエンストすることもなく積載車のもとへと到着^^

そしてこのエンジンをつけた状態のまま、積載でポルシェセンターまで運ぶとのことでした。

あああ、本当にごめんね、GT3さん。
積載車に載せられて運ばれていくGT3を見て、永遠のお別れというわけではないのになんとも後ろ姿が寂しげに見えました。

なんていう、ちょっとだけ「寂しいな」と思ったのもつかの間、ちょうど積載されて車が高い位置にあがっていたのを見て、思わず後ろにあった桜との写真を撮ってみたりと、楽しんでしまいました^^

こうしてなんとか積載車に乗せられ、ポルシェセンター小石川へ向かったGT3。サービスのお兄さんたち、ありがとうございました!

ポルシェセンターにはバッテリーがあがってしまった日にすでにお話していたこともあり、この日にはもう交換する為に新しいバッテリーも用意して下さっていたので、私も積載車が出発してしばらくしてからポルシェセンターへと向かいました。
ジャンプスタートしてバッテリーが復活したら、バッテリー自体の交換はしなくても大丈夫だったりするのでは…と密かに期待もしてみたのですが、やっぱり交換した方が良いとのことでしたので新品に交換。
まあ、ジャンプスタートする時にサービスのお兄さんから「今、バッテリーの電圧2.5Vしかないですね」と言われたくらいだったし、それはもう交換になりますよね。

バッテリー上がりの原因が他にないかや、出ている警告等もすべて見てくださったうえで、やっぱり今回はシガーソケットにレーダーをつなぎっぱなしにしていたことが原因によるバッテリーあがりでしょうということだったので、とりあえず不幸中の幸いというか、良かったです。
あっという間にバッテリー交換もしてくださったので、その日のうちに乗って帰ることが出来ました、ポルシェセンター小石川の皆様もありがとうございます^^

いや~本当にあせった今回のバッテリーあがり。
とにかく、997GT3はバッテリーがあがるとキーは抜けなくなるわ、ドアはしまらなくなるわという事態も発生するのだということを学びました。
皆様もお気をつけ下さい^^
