クーラント液が漏れ…いや、噴き出す
先月2025年4月に991.2型の911ベースカレラである、私が最も愛する黒カレラで出かけた時のことです。
出かけた先は自宅と同じ都内にある数キロ先のところなのですが、そこで数時間車を停めておいて用事を終わらせたあと、また黒カレラで自宅へ帰宅した時にそれはおきました。
黒カレラを駐車場に停めてエンジンを切り車から降りて、車の前の方に歩いた時のことです。
ふと地面を見るとなにやら液体が。

え?ちょっと待って。
これ、エアコンからの水にしては量が多すぎるし、良くみると透明ではなくてピンク色っぽい??
うわぁ。
めっちゃイヤな予感。
やだなー、これ、黒カレラさんから出たんじゃないよね?まさかね?
違いますように!!
…と願いながら念の為に駐車した黒カレラをもう1度少し前に出して確認してみました。
あ。
あああああ(写真、汚くてすみません)。
ばっちり黒カレラから何かが漏れているぅぅ。

ちょっと駐車場が汚かったことから色々混ざって汚い色になってしまっていますが、完全にこれピンク色の液体。
実は黒カレラ、以前にもクーラント液が漏れたことがあって、その時に綺麗なピンク色の液体を見ていたので「あ、今回もクーラント液だ」と理解。
ちなみに前回クーラント液が漏れた時はウォーターポンプが原因だったかな(991.2では結構良くあるらしい)。
そしてその時、黒カレラから漏れ出したクーラント液はこの変態な私はちゃんと今でもキープしております。ん?何を言っているかわからないでしょう(笑)? そのことはこちらから:私の大切なミニカーたち
さて、でも前回のクーラント液漏れの時との状況の違いといえば、前回は本当に少しだけ漏れていた感じで「駐車している間に数滴ずつぽたぽた垂れて直径20㎝くらいの水たまりになった時に気付いた」みたいな漏れ方でした。
でも今回は、なんというかドバドバ出ている感じ。
なのでとりあえず慌てて911にクーラント液がどのくらい入っているのか調べてみたところ、もうビックリ。「20リットルくらいは入っている」そうで、えええ、そんなに入っているの(無知)!!!
そりゃもう大変です。だって20リットルが全部流れ出てきたら大変なことになる。
とりあえずレッカーを呼ぶことにはなったものの、ひとまず周りに迷惑にならないように現時点で漏れた液体をお掃除。

簡易的に拭き終わったあとに不思議に思ったのが「あれ?追加で漏れてきてないような?」ということ。
あんなにビチャビチャと出ていたら、拭いてる間にもまた新たな水たまりが出来そうなものなのに。

私、普段から運転中にちょこちょこと水温とかも確認するクセがついているので、この日帰ってくる時もハッキリとした数字は覚えていないものの、見た時に「温度高すぎない?」と思った記憶もなく、もちろん警告も何も出ていない状況でした。
またまたいつもお世話になっている営業さんに連絡し「温度も(今はまだ)問題なさそうだし、警告も出ていないし、ちゃちゃっと走ってポルシェセンターに持って行っちゃおうかな?」とのんきに聞いてみたところ「オーバーヒートしてエンジンがダメになったら乗れなくなりますよ」と言われ、確かに今は大丈夫そうに見えてもここから数キロのうちに何が起こるかわからないので、やっぱりレッカー…。

ポルシェセンター青山のイベントへ
少し話がそれますが、そういう理由で黒カレラをレッカーでポルシェセンター高輪 小石川まで移動させて頂いたあとに私が慌てて向かったのはポルシェセンター青山が開催していたイベントでした。

この日このイベントでポルシェ仲間さんたちと待ち合わせしていたり、ここに出店されている方にも遊びに行きますねとお話していたのです。
そんなイベントに向かわなければいけなかった矢先にクーラント液漏れが発覚した為に時間がなくなってしまい、会場についたのはイベント終了時間の20分前くらいだったかな?

それでもなんとか終了前にたどり着くことが出来て皆さんと会ってマカンEVやタイカンにも会えたりしたので良かった^^



色々イベント内でのミニイベントだったり、様々な出店もあったようですが終了20分前に着いて皆さんとお話していたら周りまで見ている時間はなく…残念。
ただ唯一「ビール売ってるよ~」と教えてもらったので、ちゃっかりビールだけはゲット^^

EVマカンを前に乾杯~。

ポルシェ911カレラからクーラント液が噴出した理由
すみません、話がそれましたがこうして時間はたっていき…やっとのこと黒カレラが直って帰ってきました。嬉しい!
今回のクーラント液漏れの原因はいったい何だったのか?前回同様にまたウォーターポンプが問題だったのか?
これがですね、最初に黒カレラがレッカーされたあとにポルシェセンターからお電話頂いた時に驚いたのですが、その時言われたのがなんと「クーラント液は漏れていませんでした」と。
あ、はい。そうですか。
って、いや、あの、え?盛大に漏れていますが?!
…と混乱したわけなのですが、あれは「漏れていた」のではなく「噴出した」が正しいのだそう。
アクティブ・クーリング・エアフラップのモーター故障
というのも、今回のクーラント液噴出の原因はカレラのフロントにあるアクティブ・クーリング・エアフラップを動かすモーターの故障だったとのことで。
ふふふ、気づかれました?
なぜ私が先日急に今になってこのフラップについて調べてブログを書いていたのかということに! 記事はこちら:ポルシェ911 (991.2)のアクティブ・クーリング・エアフラップ
実はこのアクティブ・クーリング・エフラップ(以下フラップ)を動かすモーターのうち黒カレラは右前側が壊れたことから、本来ならフラップを開けなければいけない時も右側だけ閉まりっぱなしであったことから、たぶん熱が少しあがってきて(でも警告が出るレベルではなかった)、そのことへの対処としてサブタンクからクーラント液が「あえて」噴出されたとのこと。
どういうことかと言うと、水冷ポルシェには「エンジン水温が上昇したことによりクーラント液が膨張しタンク内の圧力が上がって一定の圧力を超えるとサブタンクのホースから余剰なクーラント液が排出される仕組み」というのが(安全装置として)あるそうなのです。へ~。
今回の黒カレラはこれが起きたということで。だからクーラント液もドバっと出ていたというのに、その後は漏れ出てこなかったのね~。
さてここで役に立つ(?)のが写真です。
本当にね、自分でも変態すぎるのではないかと思うくらい、ほぼ毎回のように車をとめると911の写真を撮っちゃっているのですよ、私。もう大好きすぎて。
さっそくこのクーラント液が噴出した直前にとめていた駐車場(家に帰ろうとする直前)の写真を確認です。

おおお。
わかります??
これ、左前が写っていないのが残念なのですが(左は開いてる)、右前のフラップが停車中なのにも関わらず閉じているのがわかるでしょうか。
なるほどね~。モーターが壊れてフラップが本当に開け閉めされていない。偶然、閉まっている時にモーターが壊れたのでしょうね?
いや~写真まで撮っていたのにパッと見て全然気づいていなかった。

まさかの原因でしたが、モーターを交換して頂いてフラップ問題は解決。良かった。
でもモーター交換後に最後の検査をして下さったところ違うところにエラーが出たということで、今回のクーラント液噴出と関連があるのかどうかはわからないものの、他にエラーが出た部品も交換して頂き完成となりました。
1度モーターの修理後にまた新たなエラーが出てからの再修理となったために少し長めの入庫になったので、黒カレラをお迎えに行った日に走ってみるとやっぱりもう「ああ、やっぱり黒カレラ最高」ってなっちゃって、ホント、1人ニヤニヤしながら、たまにハンドルをパシパシたたいて「おかえり~!!」と喜び爆発となったのでした^^

色々とハラハラさせてくれる黒カレラですが、いつも何か起きる時は「何か起きるのならたぶん今が1番良いタイミングで起きてくれる」のでありがたい限りです。
今回も出先でクーラント液噴出が起きていたりしたらそれもまた大変だったので、自宅に戻った完璧なタイミングで教えてくれたし。
あまりないことかもしれませんが、皆様も水冷911でフラップがあるタイプのお車の方は車を停車された時にたまにフラップが閉じていないか確認されてみると良いと思います!←閉じてすぐに噴出するとも限らない(その時々の状況/走り方にもよるかなということで)ので早めに気づけたら良いかと。
とりあえず、またちゃんと直って戻ってきてくれて良かった。
今回お世話になりましたポルシェセンター高輪 小石川様、ありがとうございました^^