プロジェクト『Limoncella』…Limoncellaはイタリア語でレモン風味のものを指す言葉だそうで、リキュールのリモンチェッロ(Limoncello)ならよく聞きますよね。
と、いきなりプロジェクト名が出てきましたが、こちらのプロジェクト『Limoncella』というのはポルシェ911 (993型)カレラを、とあることから復活させたというプロジェクトにそのプロジェクトオーナーが名付けられたもの。
プロジェクトの内容は洪水で流され、その後4年もの間川の中に沈んでいたというポルシェを復活させたというもの。
川から引き揚げた時には1,000キkg以上の泥が車内につまっていたそうです。
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引き上げられた車は1995年製の993型カレラ。
この車がイタリア中部の集中豪雨による洪水で流された時、車内には4代目となるオーナードライバーさんがいたそうなのですが、その方は水泳が得意な人であったことからなんとか助かったのだそう。
でもポルシェはそのまま川底へ…。
4年がたったのちに川底から1,000キロ以上車内に詰まっていた泥と一緒に引き上げられたポルシェはもうどうにもならないことは明白で、保険会社はその時のオーナーに保険料を支払い、その後車をオークションへ。
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そしてオークションでこのポルシェは自動車の改造をする専門家である現在のオーナー様が、このポルシェの「トランスミッションユニットが欲しかった」ということで落札。
もともと彼がすでに持っていたもう1台の993にトランスミッションユニットのみを移植することが目的という計画での落札だったとのこと。
車の落札後にまずは車から泥を取り除く作業を始めた彼は、車の中には泥だけではなくプラスチック、木の破片、さらには住人たちもいたと (生きている貝殻や淡水エビなど)↓
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そしてとにかく臭いもひどいものだったそうです。
しかし彼は根気よく泥抜き作業をひたすら続け、来る日も来る日も泥抜き作業。
途中でやり遂げられるのかとか、どうすれば良いのかとかももうわからなくなったそうですが、とにかくトランスミッションが欲しかったのでひたすら作業したと。
車はひどく変形もしていてルーフ、フロントフェンダー、リアクオーターパネル、ボンネットはもう元の形状を失っているし、車内も長時間水に浸かっていたために崩壊しつつある状態。
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そんな物凄くひどくて、汚くて、臭いもひどい状況であったのに、ただひたすらこのポルシェに向き合い作業を続けていったところ、彼はだんだんとこのポルシェに愛着を感じるように。
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完全にロックされてしまっていたものを解除し、ラッチをはずし、とにかく1つずつ先へ進み、その度に出てくる泥を取り除きつつ…と、このポルシェへの作業をすればするほどやめられないと思うようになっていった彼。
ボンネットに貼られていたオプションコードが書かれたステッカーがまだ読めることを発見した彼は、そのドイツ品質に感動し、さらにはそのオプションコード「L998」を見た時にこのポルシェのボディカラーがPTSであったということを知ります。
そのPTSカラーは明るく鮮やかな黄色。
そう、ここから今回のプロジェクト名がレモンにまつわる『Limoncella』になったということが理解できますね^^
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オーナーさんはこの車がとても好きになり、2017年3月には海外の掲示板で「エンジンは全くバイブレーションなく動いている、でもトランスミッションがニュートラルの状態でエンジンがアイドリングしている時にがたがたと音がする」と書くくらいまでに。
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その後、がたがたする音の原因と解決策も見つけた彼はその後も車に改良を加えていき、ついに2023年9月にはようやくこのポルシェを公道へと戻したとのことです。
川に4年間沈んでいたポルシェが本当に問題なく公道を走ることが出来るようになるまで復活することが出来ただなんて、ただそれは凄いとしか思えません。
この泥まみれのポルシェを最初はパーツの為だけに落札したオーナー様がだんだんこのポルシェに愛着を持ち、長い年月をかけ1つ1つ直されていったというポルシェ愛がきっとそんな奇跡を起こしたのかもしれませんね^^
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とはいえ、もちろん色々と交換されたものもあるのでしょうけれど、このポルシェ911に投資された合計金額については一切触れられていないということで、まさにオーナー様にとってはプライスレスな993型ポルシェ911カレラとなっているようです。
オーナー様のインスタグラムアカウントはこちら。またこちらでオーナー様投稿による過程を見ることが出来ます。
出典:his 1995 Porsche 911 Spent Four Years in a River, Came Out With Over 2,400 Pounds of Mud