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ポルシェ911を11年間預けたまま返却されなかった整備工場を訴え勝訴

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賠償金は約2,252万円(151,000ドル)

イギリスで起きたことですが、オックスフォード大学の研究院であるペネロペ・ホーリック(Penelope Horlick)氏は1997年式のポルシェ911を預けた整備工場から車を11年間返却されずにいたとのことです。

11年間待てるっていうのも凄いな。

経緯としては、2008年にホーリック氏が購入した993型ポルシェ911が2010年に通勤途中に道路にあった穴によって車体下部を損傷、オイル漏れもあったと。

そこでJJエンジニアリングというショップに修理を依頼したそうなのです。ショップ側は12,000ドル(約179万円)相当の見積もりを提示。

そこから修理が始まるはずだったのですがショップ側はその後もずっと修理の進行を曖昧にしつづけ、数か月…そして数年にわたり引き延ばされていたとのこと。

さらには「エンジン全体の再構築が必要だ」と主張しはじめ、勝手に保管費用を請求するように。

ホーリックさんは車の返却を求め続けたにも関わらず、ショップ側は2012年には修理を完了すると約束したものの、やっぱりそうはならずその後もショップ側の人物が健康上の問題だったり、暴行事件で約1年間服役したなどで延期につぐ延期。

いやいや、普通ショップの人が1年服役するとかなったらその前に確実に車を返してもらうべきかと…!

実際の車ではなく似ている車

それでもそんな期間ずっと待ち続けたホーリックさんはやっとのこと2022年に法的措置を取ることを決意。契約違反と精神的苦痛への補償を求めて訴訟を起こされたそうです。

そして2024年の裁判にて、3日間にわたる審理の末にホーリックさんの主張は全面的に認められショップの人に151,000ドル(約2,252万円)の賠償金支払いが命じられたとのことです。

車も返却されたとのことなのですが、その車からはエンジンやトランスミッション、その他の重要部品が取り外された車体のみであったとのことで、それって返却したっていうことになるの??

なぜこんなにも長い間忍耐強く待たれていたのかもちょっと理解できないことではありますが、とりあえずポルシェが戻され賠償金も払われるのであれば良かったのかな?(でももとのポルシェがすでにエンジンとかもない状態であることを考えると安すぎる)。

あとはこれだけ何年ものあいだテキトウなことをしていた人(ショップ側)が今後本当に賠償金を払いきるかはまた疑問ですが…。

出典:
Porsche 911 Owner Wins Lawsuit After Mechanic Held Her Car Hostage for 11 Years
Porsche Owner Wins $151,000 After Shady Mechanic Kept 993 For 11 Years

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