たぶん『年間生産台数1,500台未満の限定車』として継続
いや~ポルシェ様。これまでの間に
「718はもう絶対にEV化する!」
「718に内燃機関なんて残さないんだから!」
「だってサイバーセキュリティ―問題もあるし~」
「ユーロなんちゃらの規制にも対応させるの大変だし~」
なんて言っておきながら!!(いや、そんな風には言ってなかったかな(笑)?)
ここにきて、もうまさかの「やっぱり718でもガソリン車(ICE)出しちゃうね」はないでしょう~!!
はい、というわけでですね、ここ最近ちらほら718のICE継続に関する噂を聞いたり海外メディアで見たりしていたことからちゃんとした資料を確認してみました。
そしてたどり着いた「あ、本当に718でガソリン車の継続するって言ってるじゃん」という事実。ポルシェさーーーん。
投資家・アナリスト・メディア向けカンファレンスコール用の資料
では見てみましょう。
こちらが2025年9月19日にポルシェが投資家・アナリスト・メディア向けカンファレンスコール用の資料として用意された『Update: Strategic Realignment』という資料です。

この資料を見ていくと、まずは現在のポルシェの電気自動車のラインアップ(今後出るモデル含む)に、ちゃんと今まで発表されていた通り「718 BEV」が入っています。

でもでも、さらに。
Adapted product portfolio offering flexibility in the transition (移行期における柔軟性を備えた適応型の製品ポートフォリオ)というページを見てみるとですね、んんん?
左下にある「New 718」のところにつけられているマークが2つあるわけですが、その2つのマークが表すのが「ICE」と「BEV」の2種類↓

いやいや、でもこれこんなに小さいマークたちだし、何かの間違いかも…
なんていう思いは簡単に打ち消されるわけで、さらにこちらの資料を見るともうね、堂々と、本当に堂々とど真ん中に
『Addition (追加) TOP ICE DERIVATIBES FOR NEW 718 (新型718に設定されるトップ内燃エンジン派生モデル)』
って書いてあるのですよ~!!!↓

というわけで、ポルシェから本当に正式に(少なくとも現時点においては)今後、718のトップモデルについては内燃機関のモデルが販売されるということが発表された形となります。
でもこれ、ありえるんじゃないかなーと薄々懸念していたことでもありました。
というのも、今年の5月にブログに書かせて頂いていたのですが、実は「もうすでにガソリンエンジンの718は欧州では販売されていない」と言いつつも、実際には『スパイダーRSとGT4 RS』だけは継続して販売されていたのですよね。
これはサイバーセキュリティ規制の問題についても限定生産モデルであったために規制の対象外であったからとのこと。
つまりこの『年間生産台数1,500台未満の限定車に対しては適用されない』というルールに基づかせれば、今後も718のICE車を販売することが可能という道があるのではないかな、と。
現時点でポルシェは今後出してこられる718のICEモデルについては「トップ内燃エンジン派生モデル」としか言われていないので、ベースモデルたちではないことは確実にわかりますが、だからといって現在販売されている『スパイダーRS/GT4 RS』が継続になるとも言い切られていません。
何かしらこれらをベースにさらに改良した限定中の限定を作って大儲け販売される予定なのかもしれません。
何にしても簡単に購入できるICEモデルではなくなりそうな気はするものの、それにしても決めたことはもう少し守っていきましょうよ~。
…って思っているのは私だけではないはず(笑)。
投資家・アナリスト・メディア向けカンファレンスコール用の資料として用意された『Update: Strategic Realignmentのすべてを見てみたい方はこちらからPDFのダウンロードが可能です:
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