そっくりなポルシェ911がいたとしても
都内を走っていたり、歩いていたりすると、とにかくやたらポルシェ911に出会う私。
もう、何台となくたくさんの911に出会わせて頂いているわけですが、以前から思っていた「どの911もそれぞれちょっとした違いがあって、まったく同じ911に見える車がない」ということ。
今回、正式に?「世の中に、まったく同じポルシェ911は、ほぼ存在しないのは本当だった」、というとがわかりました。
出典はこちら: No More Than Two Identical Porsche 911 Sports Cars Are Built Every Year: Report
ポルシェには、それぞれのオーナーが求めている仕様に出来るよう、様々なオプションが用意されているため、それらが「まったくの同じ仕様」となるポルシェ911の存在は、果てしなくゼロに近い、レアなものなのだそう。
ポルシェの仕様かぶりは年に最大2回@Zuffenhausen
ドイツのZuffenhausenにあるポルシェ工場のプラントマネージャーであるChristian Friedl氏が語ったことによると、毎年その工場で製造される25,000台のポルシェ911と718スポーツカーのうち、まったく同じ仕様でのオーダーが入るのは「多くて最大、1年に2回」だそうです。
しかも、その最大で年2回しか起きないという、奇跡の「仕様かぶり」、それらの車たちは世界各国からのオーダーなわけですから、そんな奇跡のそっくりな2台が、2台とも同じ国、例えば2台ともが日本に入ってくるなんていうことは、まさに奇跡中の奇跡。
つまり、日本国内で「まったく同じ仕様のポルシェ911、または718シリーズが存在することはほぼ皆無」といっても過言ではないわけです。
記事によると、ポルシェ911(991)のカレラSで確認しただけでも、すでに「マニュアルかPDK、2駆か4駆、クーペかカブリオレ」があり、かつそこに「13色から選べるボディカラー、5種類から選べるホイール、15種類のインテリアオプション」がある、と。
もちろん、これらはざっくりとした、おおまかなところしか指摘しておらず、本来はこれにもっと細かいオプション内容や、カラーも特別色がオーダー(PTS)できたりもしちゃうわけです。
記事のなかで取り上げられている、上記の基本的なオプションだけで考えても、この場合「7,800通り」の車が出来るそうで、確かに、そこにもっとあるオプションのことも考えると、まったく同じ仕様のポルシェになることが、どれだけの奇跡なのかがわかります^^
ポルシェ911のオプション組み合わせは桁数が読めないレベルの数になる
あ、思い出した。
前にポルシェのARビジュアライザーについて書いた時、ポルシェのそのアプリで、こんな表示がされたのでした↓
『ご存知でしたか?911のコンフィギュレーションの組み合わせは、およそ2,911,328,666,910,720,000,000,000,000種類にも及びます』
つまり、ポルシェ911において選択可能なすべてのオプションを考えると、実際にはそれだけの、もうすでになんと読めばよいのかもわからないような桁数のバリエーションが存在できるということなわけです。
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それはもう、確かにまったく同じ911が出来るということが、果てしない奇跡としか思えず、本当にすごい。ほぼ、オプションをつけない方々が、偶然にして911のモデル、そしてカラーやホイールが同じ場合くらいに、ぎりぎりで起きる偶然の一致なのでしょうか。
自分のポルシェ911が、やっぱり世界で1台のポルシェ911
でもそのくらい、同じ仕様の911を作ることが偶然では難しいからこそ、新車でオーダーする時には自分のこだわりの1台を作ることができ、中古で探す時には本当に自分にあった1台を探すのが大変…かもしれないけれど、それだけ色々な細かい仕様の違いがある車たちばかりなのだから、そこから自分の好きな911を選ぶという楽しさがあるわけですね。
そして、新車でも中古でも、自分のポルシェとなった911が、可愛くてしかたなくなるのもわかります。
だって、それはほぼ「世界にたった1台」の「自分だけのポルシェ911」なわけですから!!
なんだか幸せになれる話でした^^