オークションでは2,500万ドルでも落札されず、オークションは広告であったとも
かつてスティーブ・マックイーン氏が所有し、のちにジェリー・サインフェルド(Jerry Seinfeld)氏が所有されていたポルシェ917K。
この917Kは2025年1月下旬にメカムオークションに出品され大きな話題となったのことは記憶に新しいですよね。
917Kがメカムオークションに出品されるという話は2024年8月の時点から告知されていて、つまりは約半年にも渡り話題を呼びつつのオークション当日となったわけです。
しかしながら、最終的には2,500万ドルという金額での入札があったにも関わらず最低落札価格に達していないということで落札されず。※本日のレートで約37億円。
今回、ジェリー・サインフェルド氏がSpike Feresten氏のSpike's Car Radioに出演し、その後917Kがどうなったかについて自ら語られました。
結論から言うと917Kはすでに匿名希望の個人コレクターに売却されたとのこと。
話を聞いていると、ジェリーさんは当日オークションさえも見てもいなかったそうで、気にもしていなかったみたい。
自分の車がオークションに出されているのに(しかも物凄い価値があって高額になるのではと話題なのに)、まったく気にすることもなくオークションを見もしないなんてずいぶんと気楽なものだなと思ったわけですが、彼としてはそもそもオークションでは車が売れるとは思っていなかったとのこと。
これ、本当にちょっとどうなのかなと思ったのですが、つまりは彼とメカムオークションにしたら今回の917Kのオークション出品は「宣伝」であったと。
ジェリー氏は917Kが売りに出されるということを世界的に大々的に宣伝したかったし、メカムオークションは自分たちのオークションの宣伝になるのでWin-Win。
最終的にはオークションで917Kは落札されなかったものの「917Kが売りに出されている」ということと「メカムオークションの名前」は世界的に話題となったわけなので、彼らにしてみたら良い広告。
その後、個人コレクターとの取引が成立したとのことで、取引価格については明かされなかったものの2,500万ドル程度だったとのこと。
確かにオークション落札価格と同額であったとしても、個人取引であればオークションへの手数料なども発生しないわけですからジェリーさんが得る分はかなり増えるということになります。
いや～でも、このやり方はどうなのって思っちゃいます。
オークションでは本当に最低落札価格に達しなくて、その後個人取引でジェリーさんの希望価格で購入する方が現れたとかの自然な流れなら良いですが、最初から宣伝の為だなんて。
落札の瞬間を楽しみにとオークション会場に足を運ばれた人にも失礼かと思いますし、そもそも実際にオークションに入札された方々には本当にひどい話だと思いました。
ジェリー氏は何の悪びれもなく語られていますが…。
出典：Jerry Seinfeld Has Sold His Porsche 917K After Turning Down $25 Million at Auction
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この記事の著者のRikaです。ポルシェ911が愛車となってから、どっぷりポルシェにはまってしまいポルシェ大好きがとまらずこのブログを始めました。愛車は911カレラ(991.2)と911カレラカブリオレ(992.1)と911カレラT(992.1)。
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