新しいCEO下での新しいチーム
昨年末にフェラーリのトップ3人が交代して、2022年1月10日くらいに新しい人事が発表になるということを書いていました。
まさにその日を迎え、フェラーリ(本社)の新しい人事が発表に。
トップはもちろん昨年新たにCEOに就任されたBenedetto Vigna (ベネディット・ビーニャ)氏で、今回の新な人事は今後フェラーリから出されると言われているフェラーリ初のSUVであったり、その他の電気自動車であったりという様々な技術的な変化に対応していくべくものとのこと。
CEO曰く
「フェラーリ・ウェイ(フェラーリのやり方)で、様々なテクノロジーを活用することで、すべての分野においての限界をさらに押し広げたいと考えている」
とのこと。
そのためへの新しい組織とのことです。良いですね、Ferrari Wayという響き。
2022 フェラーリ新組織
というわけで、さっそくまずは新しい人事を見てみたいと思います。
- Gianmaria Fulgenzi氏がChief Product Development Officer←2002年からフェラーリに勤務しているベテランの方
- Ernesto Lasalandra氏がChief Research & Development Officer←もともとCEOが在籍していたSTMicroelectronicsから来られた方
- Philippe Krief氏がLasalandra氏の代理人
- Silvia Gabrielli氏がChief Digital & Data Officer←元マイクロソフト出身で2019年からフェラーリ勤務
- Davide Abate氏がChief Technologies & Infrastructures Officer←2012年からフェラーリ勤務
- Angelo Pesci氏がChief Purchasing & Quality Officer←彼もまたCEOが出身のSTMicroelectronicsから
- Andrea Antichi氏がChief Manufacturing Officer←2006年からフェラーリにいる方で、現職がHead of Vehicle
ふふーん、こう見てみるとCEOのVigna氏は自身が26年間勤めていたSTMicroelectronics (STマイクロエレクトロニクス)から今後フェラーリのチームとして一緒にやっていくコアメンバーを2名得られたようですね(上でオレンジ色にしている方々)。
今まで私の周りで起きていた色々な大企業の色々な人事を見ていても、やはりCEO自身の自分の出身会社から引っ張って来られた仲間たちは、そこからその新しい企業において大きな役割をまかされていくことが多いような気がするので、今回もそのようになることが予測されるような気がします。
これらの新しい人事は今後の「フェラーリの電動化を受け入れる為のもの」とも言われていますし、今後の動きがどう変わっていくのか楽しみかな。
あと、そうそう、フェラーリのF1チームに関しては、今までのままMattia Binotto氏が率いていくとのことで、ここに変化はないそうです。
これからの新しい体制でのフェラーリ。
まだまだどうなっていくのかはわかりませんが、今までのフェラーリファンの方々を裏切ることなく、これからの未来へ向けてのさらなる素敵な『Ferrari Way』なフェラーリの世界を展開してもらえることに期待したいと思います^^
出典:
◆ Ferrari Shakes Up Management Under New CEO As Industry Changes
◆ Ferrari Shuffles Upper Management To Embrace Electrification
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