出火元は電気自動車とみられる
ドイツのブレーマーハーフェン港からエジプトのポートサイドまで約3,000台の車両を運んでいた自動車運搬船であるフリーマントル・ハイウェイ(Fremantle Highway)で火災が発生、まだ原因は不明とは言われつつも電気自動車が火災を引き起こしたと考えられているとの報道がされています。
総重量18,500トンのこの船には2,857台の自動車が積まれており、そのうち25台が電気自動車であるとのこと。
★2023.7.29★ 新しい情報によると3,857台中498台が電気自動車であったとのこと。メーカー内訳は現在まだ調査中。
また、船に積まれている車両のうち約350台はメルセデスの車であるとのことです(メルセデスが認めている)。ポルシェを含むVWグループの車の積載については現在まだ調査中。
火災は船がオランダのアーメラント島の北27キロ近くを通過したあたりで、2023年7月25日(火)に発生し、現在も消化活動が行われているとのことです(2023年7月27日現在)。
オランダ沿岸警備隊の広報担当者によると、この事故により船員1名の命が失われ、残りの乗組員22人は負傷者が出ているものの救助されており、また7人が脱出の為に海に飛び込む必要があったと報告。
沿岸警備隊は、電気自動車の1台に搭載されていたリチウムイオン電池が発火し、火災が発生したと考えているとのことですがまだ現時点では原因は特定されていません。
海難救助の専門家や消防士は船体をさらなる火災拡大から防ぐために船を冷却し、生態学的な環境に配慮し曳航されているとのこと。
2022年2月16日には約300台のEV車を含む4,000台の自動車を積んだフェリシティ・エースの火災もまだまだ記憶に新しいところですよね。
その時の火災事故をきっかけに火災対策はより強化されたはずではあったものの今回また新たな火災を防げなかったということになり、かつ電気自動車の火災は消火がとても難しいとされている為、それがまた海の上の船の中となると…今回もやはりこのまま沈没への道をたどるのではないかと見られているようです。
現在取り残された人は船にはいないとのことでそれは良かったですが、あとはなんとか船が沈没せず、まだ燃えずに残されている車たちが無事でありますように。
出典:
◆Fremantle Highway Fire: ship carrying 3,000 cars burns off Dutch coast
◆Breaking: Cargo Ship Carrying Electric Vehicles Is Burning Near Ameland in the Netherlands
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