販売が鈍っていること、そしてEV車の需要全般の減少によってポルシェはタイカンの生産を削減するとの報道。そうなの?
タイカンはポルシェにとって好調な販売実績を出していて、その数は2023年に4万台以上。
それでもドイツからの報告によると、他の多くのEV車同様に、そもそもEV車が欲しかった人たちはもうすでに購入してしまっていることから、その需要は減少しているとのこと。
ドイツのStuttgarter Nachrichtenという新聞によると、タイカンを生産しているツッフェンハウゼン工場は予想を下回る需要に対してまもなく1日1シフト制に移行すると見ているとのことです。
ポルシェは地元の労働組合と交渉中とみられていて、このシフト減少によって雇用が失われることはないと思われるみたいですが、とりあえず本件についてポルシェの広報からはまだノーコメント。
ちなみにドイツでは2023年末に電気自動車に対する補助金が廃止されるそうなのですが、これが需要減少の大きな要因とは考えられていないそうです。
ドイツでは2024年上半期のEV販売が低迷し16.4%減少。
さらに中国市場においては中国産の安いEVが増えていることから、タイカンの需要はどんどん減っていて、ドイツの新聞によると中国の顧客が求めているポルシェは電気ではなくICEモデルだけだとも。
タイカンは最近MY25モデルになり、この新モデルを持っていた顧客もいると予想されることから、多少は需要減少を相殺できるかもしれないとは見られているものの、実際のところ本当に生産自体は減らす方向なのかな。
ただ同じ電気自動車でも、マカンEVはポルシェにとって追い風になるだろうとも言われており、マカンEVは中国でも売れ筋商品になる可能性もあると言われています。
出典:
◆Porsche Cuts Taycan Production Due To Falling Demand, Report Claims
◆Porsche plant Kürzung der Taycan-Produktion
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