今後10年間もポルシェのF1参戦はなくなる可能性
ポルシェが2026年からF1に参戦するのではないかと長い間に渡りウワサされてきました。
同じフォルクスワーゲングループ下にあるアウディと供に2026年からF1参戦されると言われていて、アウディは独自のF1エンジン製造に専念することを決め、ザウバーチームを買収する契約を締結。
しかしながら、ポルシェの方はマクラーレンと一緒にやるとかレッドブルと一緒にやるとか色々な話が出てきてはいたのですが、どちらも交渉決裂。
レッドブルとの話がなくなったあとからは「じゃあ、どうするの?」状態になっていたわけですが、ここにきてポルシェのF1参戦(2026年)はなくなったという報道です。
ううーん、残念。でも本当っぽい。
2026年からのF1参戦を断念する代わりに、既存のモータースポーツプログラムに焦点を当てていくようとのこと→フォーミュラEと、ル・マン24時間レース(963ハイパーカープロジェクト一環として)。
ポルシェとしてはまだF1への関心を捨てきってはいないとのことなのですが、それでもチームへの参戦や提携などがない状況であり、やっぱりこれは無理かも…という感じのようです。
ちなみに今回の2026年のF1参戦がなくなった場合、その後10年もポルシェのF1参戦がなくなると言われています。
というのも、今回なぜポルシェが2026年から参戦しようかと思ったかというと、2026年から新しい車両&ルールが適用されパワーユニットからMGU-Hもなくなることから、新たに参戦してもすでに確立されたチームやエンジンサプライヤーと(彼らも一からのスタートみたいな感じになるので)同等に戦うことが出来るチャンスであったから。
だからこそ、ポルシェがF1に参戦するとなればこの「2026年」を逃すわけにはいかなかったわけです。
実際、この2026年のF1参戦を検討すると報じられた時に当時のVWのCEOであったヘルベルト・ディース(Herbert Diess)氏は、このこの10年では(2026年が)F1参戦する最後のチャンスになるだろうと言われていました。
「トップランナーになるには5年か10年かかかる。言いかえれば、大幅なルール変更がある場合にのみ新たに参戦することが出来る。つまり今、2026年にF1参戦しようと決めても良いし、逆にまあ次の10年もやらなくてもいいか、ということだね」
とも。
もちろん、現在のVWのCEOはポルシェのCEOでもあるオリバー・ブルーメ(Oliver Blume)氏なので、同じ判断をされるかどうかはわかりません。
けれども、これは考え方の違いというよりも現実的にF1参戦を捉えた時に「大幅なルール変更がある時に参戦しないと勝てる可能性が低くなる」という事実があればオリバーさんも同じ判断をされるのではないかとも思えます。
出典:PORSCHE WILL NOT JOIN FORMULA 1 GRID IN 2026
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