2022年9月末~10月初めにフランクフルト証券取引所へ上場
以前から色々と言われていたポルシェの株式上場(IPO)について、2022年9月6日にポルシェAGから正式に以下の発表がありました。
- ポルシェAGは、IPOでフォルクスワーゲンAGによるポルシェの優先株式の最大25%を提供するという決定を歓迎する
- フランクフルト証券取引所の規制市場(プライムスタンダード)への上場が予定されている
- Joint Global CoordinatorsとJoint Bookrunnersを務めるのは、BofA セキュリティーズ、シティグループ、ゴールドマンサックス、そしてJPモーガン
- Joint BookrunnersはBNPパリバ、ドイツ銀行、モルガンスタンレー、サンタンデール銀行、バークレイズ、ソシエテ・ジェネラル、ユニクレジット
- ポルシェAGのファイナンシャルアドバイザーは、コメルツ銀行、クレディ・アグリコル、LBBW、そしてみずほ銀行
- IPO(上場)は2022年9月末~10月初めを目標としており、市場の状況に応じて年末までに完了する予定
- ポルシェCEOのオリバーブルーメ氏いわく「これはポルシェにとって歴史的な瞬間。IPOはポルシェが世界で最も成功しているスポーツカーメーカーとしての独立性を高め、ポルシェにとっての新たな章の始まりとなる」
- 優先株式はドイツ、およびその他のヨーロッパ諸国での公募を通じ、個人投資家にも提供される予定
- IPOはドイツ・オーストリア・フランス・イタリア・スペイン・スイスでの公募、そして機関投資家へ私募で構成される
- ポルシェは以下の強みを活用する
- 象徴的なブランドとレースにおける歴史
- 構造的な成長環境
- 素晴らしい顧客体験
- 革新的なバッテリー式電気自動車(BEV)技術
- サステナブルなラグジュアリーへのコミットメント
- 人を中心としたパフォーマンス文化
- 説得力のあるファイナンシャルパフォーマンス
- このIPOはポルシェにポルシェの戦略を実行する為の独立性を高めることを目的としている
- よって、現在VWと締結している「domination agreement」と「profit and loss transfer agreement」は2022年末までに終了する予定
- それと同時にVWとポルシェは良い協力関係を維持することに合意し今後も共同の相乗効果から利益をえる計画をたてている
- VWとポルシェは独立企業間ベースで産業協力協定(industrial cooperation agreement)を締結することに合意した
今回の公式発表に関してはまたしても多くの注釈事項が掲載されていますので、詳細につきましては以下の出典にありますポルシェAG公式サイトをご確認下さい。
欧米のメディアによると、このポルシェIPOは欧州最大規模のものになると言われているようです。
さらなる詳細についてはこちら:https://investorrelations.porsche.com/en/
出典:(公式)Porsche AG is preparing for its Initial Public Offering
関連記事:
◆ポルシェ上場へ(まだ一応たぶん):フォルクスワーゲンAGがポルシェIPOの可能性を検討することを決定
過去の動き:
◆ (2021年12月) ポルシェIPOへ向けて、ピエヒ一族がVW株を売却するとの噂
◆ (2021年10月) フォルクスワーゲングループCEOはポルシェを上場させる計画をとりあえずやめたっぽい
◆ (2021年3月) フォルクスワーゲンのCEOはポルシェのIPOには反対
◆ (2021年2月) ポルシェが上場するかもっていうニュース