光吸収率99.4%の塗装を一目見てみたくて
以前、BMWがヴァンタブラックという塗装を光吸収率約99%にしたもので塗られた新型X6 (BMW VB X6)をフランクフルトモーターショーに出展されたことがありました。
この時の記事を見た時に「このヴァンタブラックのBMWを実際に目の前で見てみたい!」と思っていたのです。
参照記事:ヴァンタブラックに塗装されたBMW X6のようにポルシェ911を塗ってみる
でも、さすがにフランクフルトまで行くわけにもいかず諦めていたわけですが、最近になって今度は国内で「真・黒色無双という塗料で光吸収率99.4%の真っ黒ポルシェ911が出来た」というニュースを見たのです。
国内に真っ黒塗装された車があって、かつそれがポルシェ911???
そんなことを知ってしまったら私はもう「絶対に一目会いたい、見たい」となってしまい…はい、会いに行ってきました^^!

今回、こちらのポルシェ911に真・黒色無双を塗装されたピットワンというショップ様が2022年7月31日にイベントを開催、その場でこの真っ黒ポルシェ911を一般公開されたのでそちらに行かせて頂きました。

気を抜けば数分で熱中症になってしまえるような物凄い日差し&暑さの中、私は東京からはるばるピットワンへ。

ピットワンの所在地は岐阜県。

え?岐阜県まで行ったのって?
そりゃー行きましたよ!だってフランクフルトより断然近い^^

こちらのポルシェ911も7月31日を最後に塗装は取ってしまうというお話でしたし(今は少し変わって8月にまたイベント出展されるまでに延期されたよう)、今回のこのチャンスを逃したらもう2度と会えないかもでしたから。

ポルシェ911ターボに塗装されているのは『真・黒色無双』という水性塗料とのことで、その読み方は『しんこくしょくむそう』。

水にぬれたり、触ったりするだけでも塗料が取れてしまうと聞いていたので、今回の展示が特にまわりにロープなどで囲われていなかった&触らないでという注意書きもなかったことにちょっと驚きました。

それでも、会場には小さなお子様も沢山いらっしゃいましたが、皆さま車に触ったり、中に入ったりしようとすることもなく、とてもマナー良く見学されていたので、ショップさんとお客様たちの信頼関係なのだな~と思って、なんとも良いなと思いました^^

さてそして、実際にこの真っ黒ポルシェを目の前で拝見させて頂いた私の感想はというと。
正直に書いちゃうと「濃いマットブラック?」という感じでした。

実車を前にしたらもっと「なにこれ!もう目が、脳がバグっちゃう。これがブラックホールな感じなの??」ってなるかと思っていたのですが(笑)、日の光の下で見る真っ黒ポルシェはなんとも濃いマット塗装な感じで、そこまで「頭が錯覚する~」とまではなりませんでした。

でもこれは、物凄い日差しの下に展示されていたからではないかと思え、実際にちょっと影になっている部分を見るとそこは真っ黒。

せっかくなので近づいて撮ってみます。

影になった部分や、日の光が当たりづらくなっている部分などを見るとその黒さが強調されます。

曇りの日だったり、夜に見た方がこの真っ黒さをより体験できるかもしれないと思いました。←暗闇で車にライトが当たっていても車は明るくならないので、よりバグ感が出るかと。

展示も屋根の下だったら、さらに黒さが強調され「絵」みたいに見えたかも。
日が当たっていると濃いブラックマット塗装なように見えますが、影に入ると本当に凹凸感もなく、すべてがのっぺりした「黒一色だけでベタ塗りしたアニメの絵」みたいに見えます。

本当に真っ黒ポルシェは光を吸収するのか
ここで、私は本当にこのポルシェの塗装が光を吸収するのかを確認したく、スマホのライトを当てたりして見ていました。
実際、スマホのライトを当てても真っ黒な表面が「照らされたところだけ、ほわっと明るめになる」とかそういうこともなく、ライトが当たっているところも、当たっていないところも「変化なし」でした。これは凄い。
何か皆さまにも伝わるようにと思って、フラッシュ撮影とフラッシュなし撮影をしてみたので、ぜひぜひ、見比べてみて下さい。
まずこちらが、フラッシュ「なし」で普通に撮った写真。まあ、そのままの真っ黒ポルシェです↓

そしてこちらが、同じ距離からフラッシュ「あり」で撮った写真。
下のライト(ウィンカー)部分を見て頂けると、カメラ側からフラッシュがたかれて光っているのがわかるでしょうか?でも、真っ黒ポルシェの塗装部分にはまったく変化なし、です。

え、わからない??
うーん、これでどうでしょう。こちらがフラッシュ撮影をした時のもの。ピカッて光ってるのわかります??
そのピカッの瞬間がフラッシュ撮影時なのですが、真っ黒部分には光はまったく反映されず。これが光吸収率99.4%の実力!!

さらに、本当は私の自分のジェットブラックのポルシェ911とこちらの真っ黒ポルシェを並べさせて頂いてその色味を比べたかったくらいなのです。
でもそれはもちろん無理な話なので今回はポルシェのARアプリ(ARビジュアライザー)に登場して頂きました。
暑い中、何をやっているのだか(笑)。
手前にいるのがARで出したポルシェ911のソリッドブラック。そして奥にいるのが実車の真っ黒ポルシェ911。手前のARよりも奥の実車の方が偽物に見える~(笑)。

1台だけで明るい中見ているより、普通の仕様と並べてみることによって光を吸収しベタ塗りっぽくなっている実車の「バグ感」がよりわかるような気がしました。

ちなみに以前、私がBMWの真っ黒仕様を写真で見た2019年8月時に「私のポルシェ911が真っ黒塗装になったらこんな感じかな」というものをフォトショップで作っていたのですが、それがこちら↓

このフォトショップで作った真っ黒ポルシェ911は、なかなかリアル感あったなということをこれを作った約3年後に実証出来たこともなんとも嬉しい。奇跡(笑)。
実はほとんどおしゃべりしていました
…と、ここまで書いておいて今更なのですが、真っ黒ポルシェ911をこの目で実際に見ることが出来たこと、出会えたことに感動したのはもちろんなのですが、実はこの日ポルシェ911を見ているよりも、おしゃべりしていた方が長かった私。
ここの奥のワークスペース前に休憩所みたいになっているところがあったので、ここで2時間以上?おしゃべりしていました。

誰と?
それはマクラーレン765LTが少し前に納車されたばかりの東海地方にいらっしゃる方で、ついついお声がけさせて頂きこの場まで来て頂いちゃっていました^^
ご自宅からは少し距離があったようなのにも関わらず来て下さり、真っ黒ポルシェの場所で2時間以上?お話させて頂き、とても楽しい時間をすごさせて頂きました。
普通に前から知り合いだったのではないかと思えるごとく自然にお話させて頂けて、やっぱり思っていた通り素敵な方でした^^
真蔵様(これ絶対にシンゾウ様(笑))、お暑い中お付き合い頂き本当にありがとうございました。楽しかったです!
さてさて、この日のピットワンには色々な車の展示もされており、マクラーレンセナLMや…
アヴェンタドールSVJなども。
ちなみにこの場には元プロボクサーの薬師寺保栄さんもいらっしゃっていました(とか書きつつ、真蔵さんから教えて頂いてやっと気づいただけの私)。
他にもベビーコブラや、色々な国産車も展示されていました。

あとはじゃんけん大会とかもされていましたよ^^

とにかく、私は3年前のヴァンタブラックBMWが発表された時から「一目見てみたい」と思っていた(もちろん塗料は違うので実際には同じものではありませんが)、真っ黒仕様のポルシェ911をこの目で実際に目の前で見ることが出来てとっても嬉しかったのでした!

今回、見せて頂いていなかったらきっとずっと「実際に見たらどんな感じなんだろうな~」「どれだけブラックホールな感じなのかな~」「目の前でもアニメ感あるのかな」とかずーっと気になっていたと思います。
真・黒色無双で塗装されたポルシェ911ターボ、直射日光が当たらなくなった時にはまさに「2次元のベタ塗りの絵?」という感じの黒さでした。

真っ黒ポルシェを見せて頂くという目的も達成、楽しい出会いと会話もあり、とっても充実した1日となりました。
ピットワン様、そして真蔵 蓮様、ありがとうございました^^
それにしても暑かった~!!!
関連記事:
◆ヴァンタブラックに塗装されたBMW X6のようにポルシェ911を塗ってみる
◆ポルシェAR Visualizerアプリで遊ぶ