ポルシェが誇るフル電気自動車のタイカンは、2019年末に世の中に登場してからすでに全世界で75,000台以上が販売されています。
そのすでに販売されたタイカンたちですが、今回ポルシェから発表されたソフトウェアアップデートをすることによって、色々な機能が最新の2023年モデルのタイカンみたいになっちゃうのだそう。
しかもです。なんとなんとこのソフトウェアアップデートの対象となるタイカンは、その年式だったり、パワー、ボディタイプに関係なく「すべてのタイカン」とのこと。
これはもう、タイカンを所有されているオーナー様は2023年ソフトウェアアップデートにGO!ですね^^
え?いや、そうは言われてもまだ発表されたばかりの未知のアップデートをタイカンにしてみるのはちょっと怖い?
そ、そのお気持ちもわかるような気もしますが…(なんて(笑))。いやいや、せっかくポルシェ様が用意してくれた2023年ソフトウェアアップデートですから!
2023年ソフトウェアアップデートは『uPdate』
ポルシェ曰く、タイカンは2019年の発売開始以来あらゆる点において大きく最適化がされてきているので、今回のアップデートをすることでオーナーの皆様はそういった様々な面で進化しているタイカンを楽しむことが出来るとのこと。
ちなみに今回のソフトウェアアップデートはポルシェ社内では『uPdate』と言われているそう。アップデートのスペルであるupdateの「P」が強調されています。
これは2022年7月から始まる2023年モデルイヤーのタイカンの型式に「P」の文字がついている為だそうです。この「uPdate」を発音する時には普通に「アップデート」なのか「アッピーデート」的なのか「ユーピーデート」なのかは不明(笑)。
各タイカンへのソフトウェアアップデートの範囲や、必要な入庫期間などはそれぞれのタイカンの既存のソフトウェアステータスによって異なってくるとのことで、車が古ければ古いほど多くの新しいアップデートがかかることになります。
このソフトウェアアップデートは無料で各ポルシェサービスセンターにて対応とポルシェAGからの発表はされていますが、日本国内ではどうなるのかは現時点ではわかりませんので、オーナー様はディーラーさんからのご連絡を待つか、お問合せされるのが良いかと思います。
2023 タイカンソフトウェアアップデート内容
今回のソフトウェアアップデートによって更新される主なものとポルシェが書かれている内容が以下の通りとなります:
パワートレイン
※このパートでの改善(アップデート)は、MY20とMY21モデルにのみ適用。それ以降はすでに適用済。
- 全輪駆動モデルの場合「ノーマル」と「レンジ(Range)」モード時において、低負荷の運転時にはフロントの電気モーターがほぼ完全に切り離される仕様へと変更。
- コースティング、または停止中には前後のアクスルも駆動トルクから解放される。これにより摩擦抵抗が減らすことが出来、航続距離をのばすことが可能に。
- 全輪駆動のインジケーターが中央ディスプレイにエネルギーフローインジケーターとして表示されるようになるので、運転中の動作状況がよりわかりやすくなる。
- エネルギーの回生についても最適化される(例:自動回生の設定ではドライバーがドライブモードを変更した時でもそのまま設定が保持されるとか)。
熱管理
- 特に外気温が低い時に、バッテリーにより良いコンデションを提供することで、様々なバッテリー充電レベル(SoC)での急速充電が可能に。
- 例えば電気部品からの排熱を利用してバッテリーを温めたりする。
- これらの改善はMY20とMY21モデルにおいてはかなり良い航続距離と充電時間の短縮を提供できることになる。
ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)
- 新しい機能、スタート画面がよりカラフルなタイルデザインに、そしてさらに使いやすくなる。
- 2022年2月中旬くらいまでのモデルに関しては、ボイスコントロール機能の最適化、Spotifyアプリ、そしてアンドロイドオートもワイヤレスで利用可能に。
- MY21 モデルタイカンでヘッドアップディスプレイがついているモデルはさらに見やすいナビゲーションマップ表示等になる。
- PCMに表示されるコンテンツも増える。
- MY23前までのモデルは全てタイカンのマニュアル(操作ガイド)をボイスコントロールで利用できるように。
アシスタントシステム
- パークアシストのセンサーがさらに広範囲で機能する。
- さらに駐車可能なスペースを見つけ出すことも改善され、小さめのスペースにも「ここに停める?」とオファーされるように。
アンロック機能(FoD)
- 希望される場合は車両購入後でも、タイカンのドアとテールゲートをキーレスで開ける機能の追加が可能となる(コンフォートアクセス)。
- Over-the-air (OTA)と呼ばれる無線アップデート機能のソフトウェアもすべてのモデルイヤーのタイカンに対してより良いものになる。
あとは有料ではあるものの、22kWの車載充電器も後付けすることが可能になったとのこと(韓国とカナダを除く)。
MY23 タイカンのハードウェア面での変更点
今回のソフトウェアuPdateとはまた別の話で、2023年モデルのタイカンからハードウェア的は以下のマイナーな変更があるとのこと:
- ホイールの種類が少し増えた
- サンシャインコントロール付きパノラマルーフが利用可能
- フロントとリアにドライブレコーダーを設置可能(テクイプメント)
それにしても、こうしてすべてのタイカンが一気に2023年モデルと同様レベルにまでソフトウェアアップデート出来ちゃうとか、OTA出来ちゃうとか、なんともタイカン凄いなって思っちゃいます。
今度出てくる最新モデルのフル電気自動車SUVも、こうやって色々と新しいレベルになっていくのでしょうね~^^
出典:
◆(公式)2023 model year software status for all Taycan variants
◆2023 Porsche Taycan Arrives With Updated User Interface, Spotify Integration And Wireless Android Auto
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