ピクサー・アニメーション・スタジオとポルシェがチャリティオークション用に992型サリーを造る
映画『カーズ』で有名なカーズシリーズが世の中に出てからもう20年もたつのですね。まずはそのことにびっくり。
カーズの最初の映画公開は2006年とのことなのですが、カーズの原型としてのアニメーション製作開始は2001年だったそうで。
20周年を迎えることのお祝いを兼ねて、今回ピクサーとポルシェは過去数か月に渡り、とある車を一緒に製作する為に取り組んでこられていたとのこと。
それがカーズに登場するサリー・カレラ。
カーズに出てくるポルシェ911のキャラクターで、見たことがある方も多いのではないでしょうか^^
ポルシェ911カレラのサリーは、オリジナルの設定では2002年モデルのカレラ、いわゆるポルシェ911の996型。涙目ちゃんです。
このサリー自体が2002年モデルということからも、まさに今年はサリーの20周年でもあります^^
カリフォルニア出身の女の子で(女性と言った方がいいのかな)、職業は町の弁護士さん。
サリーカレラは人助けをする
そんな彼女のキャラクターは人を助けることに献身的であるというところからアイデアを得て、このサリーが今、何かすることが出来ないだろうかというアイデアにつながったようです。
今回のプロジェクトは
- ピクサーのカーズプロダクション・デザイナー Bob Pauley氏
- (〃) クリエイティブディレクター Jay Ward氏
- ヴァイザッハのスタイルポルシェ
- シュトゥットガルトのポルシェエクスクルーシブマニュファクチャー
による共同のもの。
内容としてはサリー・カレラを現代の992型の911の姿としてデザインし、それを実際に走ることとが出来る実車として製造するものとなっています。
出来上がった992型サリーはオークションにかけられ、そのオークション収益は戦争の影響を受けたウクライナの子供たちとその家族に援助を提供する為に『Girls Inc.』と『USのUNHCR (国連難民高等弁務官事務所)』を通じて寄付されることに。
色は『サリーブルー』とされているライトメタリックブルーで、ホイールは『ターボツイストホイール』で992型にフィットするサイズに。
でもこれフロントも21インチに見えるくらいですね~^^
その他にもオリジナルサリーにもあるサイドのバッジだったり、カスタマイズされたドアシルプレートやロゴなども。
トランスミッションはマニュアルで、サンルーフなしのクーペタイプ。
さらにポルシェデザインによって、この新しく造られる992サリーポルシェにマッチする時計も作り、オークション出品される時には付属品としてその時計も一緒に出品されるそうです。
映画の中のキャラクターであるポルシェ911のサリーの人助け精神が、サリー誕生から20年たった今、現実の世界でも992型の実車となったサリーカレラとして、そのオークション収益によって人助けをするわけですね。
現実の世界の話でありながらも、夢のある話。
996型のサリーカレラは現在ドイツのポルシェミュージアムに展示されていることから、遠い将来にはこの992型のサリーも一緒にポルシェミュージアムに飾られたりしたらステキかなと思います^^
ちなみにこの992型サリー911カレラがオークションにかけられるのはRM Sotheby’sとのこと。
出典:
◆ (公式)Pixar Animation Studios and Porsche to return Sally Carrera to the road
◆ Porsche and Pixar team up to create a Sally-inspired 911
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