ボタン1つで白から黒へとボディカラーが変わる
すっごい!初めて動画を見た時はこれはリアルな情報ではなくて、ネタなのではないかと思ったくらいです。
ラスベガスで開催されている2022 Consumer Electronics Show (CES)の場で発表された、実際に機能しているBMWのボディカラーが変わるという技術。
もうこれは百聞は一見に如かず。上か下の動画を見て頂けたらわかるかと思います(上は6秒動画、下は5分弱)。
電子書籍に使われるEインク技術を採用
白から黒へと色が変わるのを見ると
「これはもしかしたら、何色でも好きな色にいつでも変えることが出来るようになっちゃうの!!それってもう、無限PTS (あ、BMWだった)!!」
と思ったのですが、実際にはそうでもないようです。
今回この色を変える為に使われている技術は「Eインクテクノロジー」を利用していて、それはつまりアマゾンのキンドルなどの電子書籍に使用されているディスプレイテクノロジー。
他のディスプレイ技術とは違って、Eインクは白と黒の間でのみ色変換をするので、エネルギーをほぼ使わずに色を変えることが可能。
でも逆に言うと白と黒の間の色しか表現することが出来ません。
今回のこのEインクはフル電気自動車(BMW iX)の車両形状に正確に合うように調整された状態でラッピングされているとのこと。
ちなみに数百万という数のEインクのマイクロカプセルが含まれた、人間の髪の毛の太さに相当するものがラッピングされているそうです。
現在この技術が今後実際に生産車に適用されるかどうかは発表されていないものの、とりあえずこうして技術そのものが発表されたからには、今後いつかの時点では一般的にオプションとして用意される日も来そうですよね^^
白から黒(途中グレー)に色が変えられるだけでも、その日の気分などで使い分けることが出来るとされていて、かつ夏の暑い時には白にして、冬の寒い時には黒にする…などの実用的な使い方もあると言われています。
電子書籍と同じEインク技術が使われていることから、文字を表現することも可能かもしれないですし、BMWいわく今後は車の充電状態に関する情報を表示したり、駐車場でフラッシュして車をどこに停めたか見つけやすくするようにすることが出来るという可能性についても語られているようです。
凄いですね~。
この技術(ボタンを押すだけでボディカラーの色が変わる)は10年以上にわたって開発されてきているそう。
未来の車たちは、今、想像できる以上のなんだかすごい映画の中にしか出てこないと思っていたような乗り物になっているのかもしれないですね^^
出典:
◆ BMW’s E Ink Body Wrap Can Change From Black To White At The Touch Of A Button
◆ BMW Shows Off Incredible Color-Changing Paint With iX Flow At CES
◆ BMW iX Flow is a grayscale-shifting mood ring for the road