まっすぐ走る状態なのにハンドルは左に傾いている
ポルシェのドライビングレッスンであるポルシェトラックエクスペリエンスのマスターコースに参加したあと、ちょっと色々と忙しくて黒カレラにまともに乗ることが出来ていませんでした。
PTX数日後には実は九州に行っていたりとなかなか慌ただしい日々をすごしていて。
そして!やっとのことPTX後から数日後に久しぶりに黒カレラに乗ることが出来て、高速道路を走ってみたこの日。
んんんんん。
なにかおかしいのです。「なにこれ?」と思いながら走りました。そう、何がおかしいって、このような感じだったのです↓
これ「車はまっすぐ直線を走っている」状態の時のステアリングの状態。
わかります??ハンドルが左に曲がっていますよね??
普通これだけハンドルが左に傾いていたら、車も左に行きますよね。でも違うのです。私のカレラさん、このハンドルがこれくらい左に傾いた状態で「まっすぐ走る」のです。
なにこれぇぇぇ。
念の為、タイヤの状態をチェック。特にエラーも出ていなければ、何かおかしそうなこともありません。タイヤは通常運転中。
「どうしちゃったの、黒カレラさん!!!」と慌てた私はそのまま即座にポルシェの営業さんに連絡。見て頂けるというので、そのまま帰り道にポルシェセンターに寄らせて頂きました。
ポルシェセンターに持ち込んだ車を運んで下さったアドバイザーの方も「ここの駐車場内を少し走っただけでもすぐハンドルが曲がっている状態だというのはわかりました」と言って頂けたくらい、私の勘違いではなく本当にハンドルが左に曲がってた状態でまっすぐ走っていた911。
で。
見て頂いて待つこと…いや、実はほとんど待たずに結果が出ました。その原因はあまりに簡単すぎることだったようで。このハンドルが曲がってしまっている理由は…
「タイヤカスです」と。
え?
は?
タイヤカス?
「何を言ってます?」
と、見てみると…うわぁぁぁ。見て見て、よく見てみると実はタイヤカスがびっちりぃぃぃ!!↓
そうなのです、PTXマスターコースでは最後に富士スピードウェイのフリー走行があって、そこでサーキットを走った為にこんなにもタイヤカスがついていたのです。
実際、FSWからの帰り道だったり、その後ちょっと走った時に「ん?何かタイヤについてるっぽい?ペタペタいってる…あ、今、取れて飛んでいったっぽいな」とタイヤカスが走行中に取れて飛んでいくのは感じていました。
さらにPTX後に洗車した時もホイールに大きいタイヤカスがついていたりしたのを取りながら「あ~サーキットを走るとこうやってタイヤカスがつくのね~」なんていうことを思ってはいたのです。
それでも、洗車時にはあえてタイヤの全部を見ることはしていなくて、ぱっと側面からだけ見てわかるホイールとかについたタイヤカスを取っただけで終わっていたのです。
だって、だって、だって、サーキット初心者だし、こんなにもタイヤカスがつくなんて知らなかったしーーーーーーー!!!!(いつものことながら無知の極み)。
とにかくちゃんとチェックして頂いた結果、車自体には特に何も問題がなく、ステアリングが傾いてしまっているのはこのタイヤについた大量のタイヤカスが原因とのこと。
うーん、ポルシェってやっぱり凄い。
確かに大量についてはいるものの、このくらいの段差(っていうの?)で、あんなにもハンドルが曲がってしまうくらいだなんて。どれだけしっかりと設計されているのでしょう。感動。
…って、感動は良いとして実際には感動している暇はなく、とにかく「タイヤカス取らなきゃ!!」となった私。
ポルシェセンターからは「タイヤも(サーキット走行して)もうダメになってきているので、タイヤ交換もして下さい」とのことで、タイヤ交換も近いうちにしようとは思っているのですが、とりあえずそれまでの間に出来る限りのタイヤカスを取りたくて。
カレラのステアリングが曲がったままなんて運転していてなんとも気持ち悪いし(でもステアリング傾きながらもまっすぐ走る(笑))、こんな状態で911を放置しておくなんて出来ない!!!
気になると止まらないので、さっそくタイヤを暖める為(&ある程度高速で走ってまたタイヤカスが飛んで行ってくれるのを期待して)高速を数十キロ走り…平日はほとんど車が停まっていない郊外のとある場所の第2駐車場に停めさせて頂き(停めて良いところです)、タイヤカス取りに専念しました。
良く見てみると、こんなに大きいのとかまだまだいっぱいくっついてた…。
私ではタイヤをはずすことが出来ないので、リアは目視できる範囲&手が届く範囲しか作業出来ないし、フロントはちょっとずつ車を動かしてタイヤをまわしながらの作業。
結構頑張ったつもりだったのですが…「もう今日はそろそろ帰ろう」と思って車に乗っていると、あああ。まだまだダメだ…。あんなに取ったのにー。
かたむいてる(涙)。
というわけで、気を取り直してまた数日後に同じように高速を走りタイヤカスを取る旅へ。こりません(笑)。
だって気になる。早くなんとかしたい(さっさとタイヤ交換しちゃえば?と思われるかもしれませんが、また別途書きたいと思いますがこちらにも問題があってすぐに交換できずで)。
2回目のタイヤカス取りに行った場所も同じ場所なので、別の日に見えないかもしれませんが(笑)、別の日にまた頑張りました。
こうしてタイヤカス取りを一心不乱に行っていると「大丈夫ですか?タイヤに何か刺さりました?」とか「トラブルですか?」と、わざわざ立ち寄ってヘルプの為に声をかけて下さる方々がいらっしゃいました。
皆さん、優しい(号泣)。
でもそんな優しい皆さまに、私がペンチとかを持ちながら「あ、いいえ、大丈夫です、タイヤカスを取っているだけなので…ありがとうございます^^」と言うと、皆さまかなりドン引きされながら「あ、はい」と立ち去られていかれました。
ううう。
せっかくのご厚意をなんだか踏みにじってしまった気分…ごめんなさい…でもお声がけ下さった方々の優しさには感動しました。ありがとうございました!!
で、で、で、2回目の高速走行&タイヤカス取りでかなり綺麗になった…と思われるフロントタイヤ↓
この日もひたすら集中してタイヤカス取りをしていたら、気づけば蜘蛛が911のボンネットに糸をはろうとしていたり。
ちょっとーーやめて~!!
結果としては2回目でだいぶ取れた気がしていたのですが、やはりまだまだダメだったので、どうしてもなんとか早く黒カレラを元に戻せるだけ戻したいと思うといてもたってもいられない私は、さらに数日後に3回目のタイヤカス取りへ。
はい、3回目のタイヤカス取りを行ったここの日はクリスマスイブでした(笑)。
ツイッターに「クリスマスイブ(のお昼間)は、1人たっぷり黒カレラと戯れました」と投稿させて頂いたのですが、確かに高速を走ったりして楽しかったこともありますが、基本的には目的はタイヤカス取り。
クリスマスイブに1人で車のタイヤカスを取る人生って(笑)!!!
いや、まあこれはこれで、黒カレラとすごせる時間がまた幸せすぎるので、私としてはこれ以上ない幸せな時間ではあったのですけれど(変態)。
結果…うーん、ちょっとはましになりました??
どうかな。実際走っていると、1番最初よりは傾きが減った気はしています。
フロントは少し取れたものの、たぶんリアが全然取れていないのだろうな…(見えない&届かない部分)。はぁ。
こんなにも一般的に見たらちょっと変な妻をもった夫は「あの…タイヤカスを取る工具をクリスマスプレゼントで贈ろうか?」と言ってくれたのですが(笑)、一瞬それいいなと思ってみたものの、私の場合はタイヤをはずして作業出来るわけではないので工具があっても使えなさそうなので、やめておきました。
夫婦の会話もすでに変。
あまり女性から言うことってないのかもですが、今欲しいものがあるとしたらそれは新しいタイヤかも(笑)。
それで!
本当はさっそくタイヤ交換しようと思ったのです。でも、前述の通りそこにも実は落とし穴が。これについてはまた次回に書かせて頂こうと思います。
うーーん、タイヤカスめ~!!!
…というより、サーキット走行後はすぐにタイヤカスを取った方が良いということさえわかっていなかった自分のせい。
次からはちゃんと出来る限りのことはしようと思いました。タイヤ交換への検討に続きます。
★追記★
SNSコメント等で、タイヤのアライメント調整をしてもらえばすぐになおる&見た感じまだタイヤ交換の必要はないのでは?というご意見も頂きましたので、年明けにもう1度きちんとポルシェセンターに確認してみようと思います^^
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