子供用電動自動車
Power Wheelsと呼ばれる、いわゆるバッテリー駆動で実際に乗って走ることが出来るキッズカー。こちら、最初のものは1980年代に登場したものなのだそう。
参照記事: 電動式キッズカー。子供が乗れるスーパーカーたち
少し前に海外の車雑誌ロード&トラックの記者の方が、自分のお子様にマクラーレンから贈ってもらったという「マクラーレン720Sのキッズカー」を改造したことが紹介されていました。
マクラーレン720Sキッズカーは、カッコ良くて、まさにマクラーレンというスーパーカーの「乗ることが出来るミニカー」なわけですが、このキッズカーのスペックは12ボルトのバッテリー駆動で、しかもすぐにバッテリー切れになるし、またフル充電させるのに8時間を要するものであったそう。
しかも、マクラーレンなのに、その速度は時速約6マイル(時速約9.7キロ)。
結局、この方のお子様も、走行スピードがゆっくりで、かつすぐに動かなくなるマクラーレン720Sにはものの10分くらいで飽きてしまったそうなのです。
そこで、このお父さん。
「ブルース・マクラーレンの名前を冠したスーパーカーであるマクラーレン720Sが、こんなことではダメだ!」と奮起(笑)。マクラーレン720Sキッズカーの改造に着手されたのです。
リチウムイオンのドリルバッテリーに交換
問題はモーターではなくバッテリーにあったそう。このキッズカー改造は、はんだ付けが出来る人なら所要時間1時間もかからず出来るよ、とのことで、必要なグッズも、30アンペアのインラインヒューズと、安いモータースピード・コントローラー、そしてドリルバッテリー用のUSB電源アダプターで、その価格は全部でだいたい35ドル(約3,800円)だったとか。
※購入リストには上記の物品しか記載がなかったのですが、改造としては20ボルトのリチウムイオンのバッテリーに交換されているので、そのバッテリーはすでに記者の方が所有されていたものを使われたのだと思います。
バッテリーは、いわゆるブラック&デッカーとかの電動ドリルなどに使用する、付け外しが可能で、充電できるバッテリーパックを使用(ドリル・バッテリー)。
結果として、新しいバッテリーを搭載したマクラーレン720Sキッズカーは、走行していられる時間は以前と変わらなかったものの、バッテリーの充電時間が早くなったことと、またバッテリーパックの替えがいくつも用意されていることから、電池がなくなったらすでに充電済みのバッテリーパックに交換すればよいだけで、またすぐ走ることが出来るように。
そしてなんといっても、改造したことによって、その走行スピードが速くなったそうです^^
スピードが全然違うようで、お子様もこれには大満足。
この改造をしたお父さんいわく「これでこそ私達の知っている愛すべきマクラーレン」、そして、お子さんが大きくなった時に、このマクラーレン720Sに乗って遊んだ時のことを「私が初めてスピードの魅力を知った日」として覚えていてくれることだろう、と。
…お父さんが1番喜んでいるような気もしますが^^
あくまでもお子様向けのキッズカーなので、改造して走行スピードを速くしたらアブナイかとは思うのですが、お子さんが少し大きくなってきたら、ちょっと速く走らせてあげたくなる気持ちもわかります。
そして、なんといってもこれはマクラーレン720S。
うん、やっぱりこのお父さんが言う通り、マクラーレンの名前を付けるのであれば、子供たちにも他のキッズカーと乗り比べた時に「わ、マクラーレン速い!」って思ってもらいたいかもですね。
※あくまでも海外記事の紹介であり、キッズカーの改造をすすめるものではありません。…というより、してはダメですから~^^
出典:I Carved Up My Daughter's McLaren Power Wheels for More Speed
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