ポルシェが空を飛ぶ日も近い?
2018年3月の時点において、ポルシェのグローバルセールス・チーフであるDetlev von Platen氏が、CNETのRoadshowというメディアに対し「すでにポルシェは将来的に『空を飛ぶポルシェ』を作る構想がある」ということ、そして「エンジニアたちはそのコンセプトにすでに着手し始めている」ということを話していました。
さらにはその後、2019年10月10日に、ポルシェはボーイング社(Boeing)と提携を結び「空飛ぶ車」を開発することを発表。
参照記事:(レスポンス)ポルシェとボーイング、空飛ぶ車を共同開発へ プレミアムな都市型エアモビリティ
ポルシェの開発するeVTOL
そして今回。
ポルシェが「eVTOL」に関する特許申請をしていたことがわかったそうです。
「eVTOL」とは『electric Vertical Take-Off and Landing aircraft』の略となっており、空を飛んで数名程度の短距離間輸送をするエアークラフトのこと(垂直離着陸)。
さらにはエレクトリックなので、タイカンと同じくフル電気のエアクラフト。
ポルシェが今回の特許申請をしたのは、ボーイング社との提携を発表する数か月前の2019年7月のこと。
申請されていた特許は以下の2つについてとなっています。
① 航空機用 (Aircraft) →特許はこちらで見ることが出来ます(英語)
② 航空機、および対応する航空機の電源 (Power supply for an aircraft and corresponding aircraft) →特許はこちらで見ることが出来ます(英語)
特許申請に使われている画像は、ボーイング社との発表の際に公表されたレンダリングのエアクラフトっぽいもの(上にある写真)。
1つめの「航空機(エアクラフト)」の特許では
『エアクラフトは、バッテリー、翼、そして熱伝導の要素を含んでおり、バッテリーで発生する熱が翼に分配されるようになっている』
との記載。
左右でペアになっている、水平にセットされたファンが翼の前部にあり、もう1つのペアになっているファンが後縁に。
レンダリングの絵と比べると、ノーズセクションが延長されており、大きな翼の中に2席のコックピットと、スタビライザーがセットされているように見えます、と。
後部のファンは少なくとも90度は回ることが出来、垂直&水平の推力を提供。
これまで、 VTOLのコンセプトで見てきたプロペラの代わりに、ポルシェのエンジニアは一連のダクト付きファンを採用した模様。
2つ目の特許である「航空機、および対応する航空機の電源 (Power supply for an aircraft and corresponding aircraft) 」には、
『エアクラフトの電源には、飛行可能なドローン、ローター(回転翼)、DC-DCコンバーター、ローターを駆動するバッテリー、ドローンとエアクラフト間のプラグ接続を固定するロック装置が含まれる。
ドローンはエアクラフトが所定の高度に達するまではロック装置によるプラグ接続を固定するようになっており、電源はプラグ接続がある限り、DC-DCコンバータによりバッテリーがエアクラフトに電力を供給するように構成されている。』
との記載がありました。が、いつものことですが、難しいことは私にはよくわかりません…^^
上の赤枠内にあるリンクより、実際の特許申請内容全文、全図を見ることができますので、ご興味ある方は是非そちらをご参照下さい(英語)。
もう、②のバッテリーの方なんて、私からみたら「これ地球の言語?」と思えるような数式とかが並んでいて、私にはまったくもって理解不可能ですから~^^ でもきっと、理解できる方には面白いかと。
まだまだ、地上を走るポルシェにしかあまり興味がない私ですが、そうこうしているうちに、きっとあっという間にこういったeVTOLなどが普通に生活に浸透してくる時代になっちゃうのかもしれませんね。
出典:
◆ Porsche — yes, now even Porsche — is working on a flying car
◆ Porsche applies to patent an all-electric VTOL flying taxi
◆ Porsche VTOL Aircraft Patent
◆ Porsche and Boeing want to develop an electric flying vehicle